月の石から魚と思われる化石が | 不完全な切り紙細工

不完全な切り紙細工

 誰も聴く人がいないのに歌いつづける歌がある
誰も見る人がいないのに踊りつづける踊り手がいる
誰も読む人がいないのに書きつづけられる言葉があって
不完全な切り紙細工を幾つも幾つもつなげていけば
そこに何かの絵が生まれるものと願う鋏がここにある


 2011年も終わろうとする12月29日に
 全世界に衝撃を与える大ニュースですね
 え?まだ日本じゃ流れてないですか

 アポロの採取タンクが拾ってきた月の石の一つから
 明らかにアミノ酸と思われる結晶の残る
 魚類と酷似した化石様の物質が発見された
 発見が石採取から40年以上もたってからになったのは
 石標本を汚染しないように慎重に研究してきたためだと
 USOSAの報道官は言っているそうだ

 遂に地球外生物の存在が突然に確認されたんだからね
 しかも最大期待しても微生物くらいに思っていたのに
 そんなもの通り越して魚だよ!
 ただし体長はおよそ1cm程度で
 生息していた水域はさほど深さがなかったのでは
 とまで分析している
 明日あたり新聞の一面ぶち抜きのニュースだよね

 DNAのような物質が残存しているかどうか
 目下いくつかの大学研究室と協力して研究中だという
 驚くべきことにその魚の周辺には
 地球だと花粉と思えるような細胞構造の物質も
 確認されていて植物の存在もあわせて明らかになる
 可能性も出てきているそうだ

 これが実は森に住む魚で
 泉の水から水へ渡って生活していた特殊な生活形態で
 それがあるとき磁場の変動か何かで
 地球からワープして月に行ったんだとかだったら
 SF顔負けなんだが何しろこの話はSFなんかじゃなくて
 USOSAニュースだからね
 徹底した信憑性のNASA
 ワミントンのWhat Houseでも1時間後に
 記者会見がセットされたそうだ



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