NGC 3576 | 不完全な切り紙細工

不完全な切り紙細工

 誰も聴く人がいないのに歌いつづける歌がある
誰も見る人がいないのに踊りつづける踊り手がいる
誰も読む人がいないのに書きつづけられる言葉があって
不完全な切り紙細工を幾つも幾つもつなげていけば
そこに何かの絵が生まれるものと願う鋏がここにある


 数千光年の彼方の暗黒の夜に建てられた微光の幕屋

 あたかも王と王妃が再会の歓びから歩み寄る姿のように

 それゆえかこの星雲は6つの異なった認識番号を持つ