以前購入した「地名に隠された「東京津波」」(講談社+α新書)を開いてみた。

渋谷の地下には「古川」という川の源流があるそうだ。渋谷は文字通り「谷」である。谷であるからこそ川が流れている。道玄坂、宮益坂、代々木方向を坂で囲まれているが、唯一、南方だけが下っている。川はそこを下れて東京湾に注いでいる。これが古川である。

渋谷が谷であることは銀座線の渋谷駅が地上3階から出発しているのを見ればわかる。あの位置が青山方面に水平な位置なのだ。渋谷はかなりの低地なのである。

渋谷の地下には半蔵門線が走っているので、渋谷を訪れる人は渋谷の街が低地にあることに気がつかない。地上から地下に降りて半蔵門線に乗るからだ。一方で銀座線が何故ビルの上にあるのか疑問を持たない。

このように東京に住む人は高低感を失っているそうだ。

高低感を喪失してしまった理由には東京に乱立する高層ビルにあるようだ。かつては湿地帯だった江戸を東京に変わっても首都として街づくりを行ってきた感覚は現在でも変わらないが、江戸時代には水害、火災が多発したから、今の東京人よりは常識があるというか、多くの災害経験によって学習していたし、明治に至っても、お雇い外人を巧みに使って災害に強い建物を数多く建てた。

水気の多い土地を埋め立てて街を作るところまではよしとしても、その上に途方もなく高い高層ビルを建てる必要があるのかどうか?汐留のように海風を遮断するような高層ビルを建てる必要があったのかどうか?

今さらそんなことを言っても書いても仕方がないが、先のことを何も考えずに開発していった悪い見本が東京なのだ。”毒にまみれた”豊洲に市場を移転させる一件を見てもよくわかるでしょ?

あえて地盤が脆弱な押上にスカイツリーを建てる感覚は常軌を逸しているしね。高けりゃいいだろうみたいな街づくりを進めているのは極めて危険なことだと思うでしょ?

で・・・なんだっけ?何を書こうと思ったんだっけ?忘れちまったよ。とりとめもなく豊臣秀吉でもなくほんじゃさいなら。

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あ、思い出した。高低感を失ったのは高層ビルの乱立・・・それと交通網の発達だった。昔はきつい坂を徒歩や自転車という人力で上ったものですが、今は地下鉄があるから外が見えないし、JRのほとんどは高架上を走るためにその土地の高低がわからなくなっているのです。高架上を走ったり地下を走ったりしてるうちに、高低感を喪失してしまったというのです。

もうひとつは東京の街並みが、いずこも同じような街づくりになっていて、そこに自分が利用できる店や施設があればいい。便利であればいいという感覚(特に若者)によって、高低感を見失ってしまったというのです。

”地名に隠された「東京津波」” (谷川彰英著/講談社+α新書/2012年1月20日刊)ISBN978-4-272745-7
関東大震災時に炎上する有楽町の東京電燈会社。手前は帝国ホテルの工事現場。(日本電報通信社撮影)

写真集「関東大震災と東京の復興」(公益財団法人 新聞通信調査会発行)

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大正12年(1923)9月、陸軍被服廠跡(現 横綱公園)に積み上げられた遺骨と遺灰。被服廠跡で焼死した38,000人と、他地域から搬送された死者、合わせて50,000人がここで火葬された。(日本電報通信社撮影)

写真集「関東大震災と東京の復興」(公益財団法人 新聞通信調査会発行)

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