シュウメイギクの蕾が

「もうすぐ秋」

と、そっと知らせてくれました。

 

8月の読書

 

緋文字 (新潮文庫)  緋文字   ホーソーン


  高校時代に一度読んだ作品ですが、宗教書のような難しい表現をどれほど理解できていたのか。記憶に残っていたストーリーも最後の方は違っていたような気がします。

 

 清教徒の町で、私生児を生んだ罰として、生涯胸にAの緋文字をつけることを命じられたヘスター。高校時代は多分そのことの理不尽さだけが印象に残っていたのでしょう。

 

 今回読み返して、その理不尽さに対して崩れ落ちることなく、信念をもって生き抜いた彼女の強さに胸を打たれました。相手の男性は人望の厚い牧師でしたが、神の教えに背いたことヘの罪の意識から逃れることはできませんでした。

「一度の失敗のためにこれからできることまで失うことはない。」

ヘスターのその言葉は、それこそが神の教えなのではと思うのですが。人々の暮らしと宗教、愛と罪の重さについて考えさせられる作品です。



メルケル 世界一の宰相  メルケル 世界一の宰相  カティ・マートン


 わたしはメルケルが好きでした。権威を振りかざすことなく、冷静に誠実に語りかけ、ときにお茶目でかわいらしい笑顔を見せてくれる。

 コロナによるロックダウンを呼びかける演説は、心からの訴えかけに、遠く離れた国にいても胸を打たれました。

 

 この本にはメルケルの生い立ちや考え方、政治姿勢が世界情勢と絡めてとてもわかりやすく書かれていて、ますます彼女が好きになりました。

 「わたしはわたしに賛成してくれる人々の首相であると同時に、わたしに反対する人々の首相でもあります。」

 この民主主義の基本をどの国のリーダーも忘れないでほしいと、あまり希望の見えない世界情勢の中で強く思います。

 

 世界はどうなるのだろうと本当に心配です。メルケルにはゆっくり休んでほしいと思いますが、何らかの形で世界の平和に関わってほしいという願いもあります。

 

      本  三毛猫  コスモス

 

前回のブログを更新したとき

「おめでとうございます。100回達成です!」

と表示されました。

 

もう100回も書いたのかと驚きました。

そして、記念?に、区切りのいいところで終わりにすることにしいました。

101回目、最終回です。

 

これまで拙い感想を読んでくださり、ありがとうございました。

たくさんの本と出会い、感動したり考えさせられたり。

救われるような気持ちで読んだ本もあります。

 

もちろん、ブログは最終回でも、読書はこれからも続けます。

本棚には出番を待っている本もスタンバイしていますし。

 

もう一つのブログ『cafe森の風』は細々と続けるつもりです。

よかったらご覧ください。

ももくり3年 長い道のり | cafe 森の風 (ameblo.jp)

 

 

暑中お見舞い申し上げますトロピカルカクテル

画像は昨年妹が送ってくれたものです

 

 

7月の読書

 

サラバ! (上) (小学館文庫)     サラバ! (上)       西 加奈子
 

   この物語はどこへ向かうのだろうと、不安な思いを抱えながら読み進めました。独特の事情と考えを持つ父母、そして姉と僕。不安の原因は姉だと思っていたのですが、やがて「僕」も含まれるかもしれない展開に。

  どのページのどの行にも、何かがある、と思わされます。日本とはあまりに違うエジプトの風土や暮らしも、ただならぬ雰囲気を醸し出しています。

  美しいナイルの夕景でさえ美しいだけでは終わらず、もっと重い何かが待っていると予告されているようでした。


サラバ! (中) (小学館文庫)    サラバ! (中) 
 

   「僕」歩の少年期から大学卒業するまでの喜びと苦悩の物語。    胸が痛む人間関係や迷い、葛藤もたくさん描かれていますが、多分青春と呼ばれる道には誰にもこんなことがあり、この門を通って次の世界へと踏み出していくのでしょう。むしろ、そんな道を歩めない姉の方が気になります。そして父親も。

  エジプトと大阪とで、素晴らしい友人と出会い、自分の意思とは無関係に疎遠になってしまいました。いつか彼らと再会するときが来るのか、淡い期待を持ちながら(下)へ進みます。
  


サラバ! (下) (小学館文庫)    サラバ! (下) 


    始まりの章は「残酷な未来」。

  歩の未来は、大切なものを見失い、見放されたようなつらいものでした。救ったのは他ならぬ姉、そしてエジプトと大阪で出会った二人の友人。

  とくにヤコブとの再会の場面は、子ども時代の二人の関係が大好きだったので、大きく確かなものに包み込まれているようで胸がふるえました。それぞれに流れたたくさんの時間。その時間も経験したことも全て受け入れ、ナイルを見つめて涙を流し合った場面では、わたしにもこみ上げてくるものがありました。

  こんなにも人は人を思える。それだけでこの本を読んでよかったと思いました


楽園の真下 (文春文庫)    楽園の真下     荻原 浩 


   好きな作家でなければ、この表紙の本は手に取りません。引き出しの多い作家なので、さてこの本はどの引き出しから出してきたのかなと思いながら読み始めたのですが…。  先が気になって閉じられなくなり、一日目100ページ、二日目400ページ、一気読みでした。

 巨大化したカマキリと、その原因となった謎の生物が人間を襲ったりコントロールしたり。コロナの異常な感染拡大と重なって、怖さが倍増でした。

  そして、読み終えたあと、やっぱり読まなきゃよかったと思ってしまいました。最後のページでも襲いかかる怖さ。いやだ~!
    


ほいきた、トシヨリ生活 (文春文庫 な 27-15)    ほいきた、トシヨリ生活     中野 翠


   初めて知った作者。紹介に1946年生まれ。コラムニスト、エッセイストとありました。70歳を越えてからの生き方や老後の楽しみなどについてのエッセイ集です。

  共感できる部分とけっこう斜めに読んだ部分があり、高齢者も考え方や感じ方はいろいろだなと思いながら読了。それまで歩んできた道が違うのだから当然ですよね。

  『とりあえず、生きているのだから、ありがたく思って生きていこう』

本当にその通りです。


下北沢であの日の君と待ち合わせ   下北沢であの日の君と待ち合わせ     神田 茜


   青春時代を描いた物語はいつもほろ苦く切なく、読んでいる側も胸のどこかにしまっておいた痛みを思い出さずにはいられません。

 この物語に登場するのは、地方から東京へ出てきた4人の女性たち。いつも貧しく、いつも劣等感にさいなまれ、それでもいつか何者かになれると信じて、互いを認め合ったり傷つけ合ったりしながら暮らしていました。

 その関係の純粋さと危うさゆえに離れざるを得なかったあの日。あの日々がどんなに大切なものだったのか、いっしょに振り返りながら泣いてしまいそうでした。いい作品です。

   作者は「講談師、作家 57歳」とありました。ほかの作品も楽しみです。

 

 

 

5月から我が家で保護している猫

極度の人間不信で怖がり屋

お見合いは失敗ばかりで

なかなか里親さんが見つかりません

 

ゆっくり慣れていこうね。

 


 

 

庭で育てたミニトマト

10房ほどできて

元が取れたと喜んでいます

 

ヒマワリ

 

今さらですが 6月の読書

修理に出していたパソコンが

今日もどってきたので

またフリーズしないうちに

ささっと投稿します

 

本

 

 

過ちの雨が止む (創元推理文庫 Mエ 6-3)   過ちの雨が止む   アレン・エスケンス

 

 「償いの雪が降る」の続編。

 学生だった主人公ジョーが新聞記者となり、一度も会ったことのない父親の死をきっかけに恐ろしい事件に巻き込まれていきます。無鉄砲さ、脇の甘さにハラハラさせられましたが、その無鉄砲な行動力と推理力で事件は意外な着地に。

 恋人ライラ、自閉症の弟、そして憎しみしか感じない母親の存在がもう一つの大きな柱となっていて、こちらにもハラハラさせられました。

 「救いようがない人間はいない」「真っ当な人でいてほしい」ライラの言葉がこの作品に込められた思いでしょうか。もう一度「償いの~」が読みたくなりま

 


なんくるない (新潮文庫)  なんくるない   よしもと ばなな


  沖縄が舞台の短編4話。

 沖縄に吹く風を心地よいと感じ、その風に吹かれていると、自分を縛りつけていたものや得たいの知れない重圧から解き放たれるのでしょうか。同じ時間なのにときはゆったりと流れ、たいていのことは「なんとかなるよ~」と思えてくる。それは沖縄に限らず、南の島のおおらかさなのかもしれません。

 時おり、寂しさや危うさを含んだ風も吹きますが、美しい海とそこに沈む夕日をただただ眺めていたいと思う物語でした。


うつくしが丘の不幸の家 (創元文芸文庫 LA-ま 1-1)  うつくしが丘の不幸の家    町田 そのこ


 タイトルと構成のおもしろさに感心しながら読了。今回も、町田さんの作品にこめられた人へのやさしさや愛情にしみじみとした気持ちになりました。

 五つの家族が登場しますが、五つの物語をつなぐテーマは一つ。お隣の信子さんの言葉「しあわせなんて、人から貰ったり人から汚されたりするものじゃないわよ。」ですね。自分の気持ちと、自分にとって大切なものをきちんと見つめ、信じる強さが必要なのかもしれません。

 代々の家族にやさしい言葉と美味しいお菓子を届け続けた信子さんのこれからが幸せでありますように。

 


つきが いちばん ちかづく よる (えほんのぼうけん (65))  つきが いちばん ちかづく よる   竹下 文子 


 「おつきさま おつきさま きっといいこと ありますように みんなに すこしずつ ありますように」これは、わたしの願い。月を見上げるたくさんの人の願いです。

 静かな夜の静かな場所。静かな光を届けてくれる月を見ると、自然にやさしい気持ちになります。美しい月の夜、地球はそんなやさしさで包まれているでしょうね。

 やわらかな色やタッチで、月の光も街並みあたたかい絵本ですが、個人的な好みでいうと、猫に服はいらないかな。


コンビニ兄弟2 (新潮文庫)  コンビニ兄弟2   町田 そのこ 


 今回はあの危険な店長は出番少なめ。周りにいるお客とその家族や店員にまつわる物語3編が綴られています。

 はじめはあまり入り込めなかったのですが、読み進めるうちにだんだんおもしろくなり、最後のクイーン失脚では、店長から遠い場所でも兄弟のやさしさがすばらしい魔法をかけていました。

 身近な人にきちんと向き合い、その人の幸せを願って行動すること。小さなことでいいから頑張ってみて、と町田さんはいつもやさしく背中を押してくれます。



ホテル・ピーベリー<新装版> (双葉文庫)  ホテル・ピーベリー   近藤 史恵


 事件は物語が始まる前に起きていました。そこへさらに2つの事件が重なり、楽園のホテルは不穏な雰囲気の場所へと変わっていきます。その雰囲気に読んでいる側もじわじわと引き込まれていきました。

 恐ろしい事件と愛情が絡み合って一応の解決には至りますが、その愛にも10歳の少女への愛にも違和感を覚え、モヤモヤとした気持ちで読み終えました。他人にはわからない複雑な感情も愛であり、ミステリーなのかもしれません。

 

 

早い梅雨明け

晴れ猛暑日

戻ってきた梅雨?

そして、また拡大している感染

やりきれない事件

 

体と気持ちがついていきませんが

なんとか乗り越えていきましょう。

 

キラキラ暑中お見舞い申し上げます流れ星


 

 

 

 

5月の読書

  


本は読めないものだから心配するな (ちくま文庫)   本は読めないものだから心配するな 

                     管 啓次郎 


  「本」についてだけでなく、「言葉」「思想」について、それらを生み出した世界各地の人々の存在について書かれていて、一文一文が胸に響き、考えさせられる内容でした。

 引用されているたくさんの作品(その作者の言葉)も印象的で、管氏も自身の考えをより確かなものにするために、次へ、また次へと扉をたたき続けていることがわかります。

 

 自分のことを振り返ると、読書で培われた感受性、導かれた思考、悲しみや苦しさから救われた経験もたくさんあります。内容の正確な記憶はなくても、その経験は深く心に刻まれています。 集中力や視力が衰えてきましたが、『遠く隔たった次の一冊、二冊三冊へと引き寄せられながら』ゆっくり本の森を歩いていきたいと思います。


小さな町の風景 (偕成社文庫)   

   小さな町の風景   杉 みき子


 

 雪景色の静かな町の表紙をめくると、『小さな町がおしえてくれた』45の物語が、なつかしい時代、なつかしい場所へと連れていってくれます。

 子どもの頃、自然はこんなふうに神秘的で、町の向こうはこんなふうに未知の世界で、人々はこんなふうに素朴で穏やかだったことをしみじみと思い出しながら読みました。自然の音に耳を澄まし、そこにあるものを優しい眼差しで見つめる。作者は、子どもの頃の豊かな感性を大人になっても忘れずにいたのですね。


ハレルヤ (新潮文庫) 

  ハレルヤ    保坂 和志
 

 NHK「作家と猫」の番組で知り、いつか読みたいと思っていた作家。

 独特の文体に行って戻ってしながら、独特なのは作者の感性もだと思いました。

 4話のうち「ハレルヤ」と「生きる歓び」は猫との出会い、猫との暮らし、とくに病気になった猫への思いが書かれていて、共感し、ときにハッとさせられながら読みました。

 『「生きている歓び」とか「生きている苦しみ」という言葉があるけど、「生きることが歓び」なのだ。』

 そのまなざしの深さは、猫以外へも向けられていて、他の2話もやゝ難解ですが、しみじみとした気持ちにさせられる作品でした。


五番目の女 上 (創元推理文庫)   

  五番目の女 上   ヘニング・マンケル

 
 

 いつも1行目からヘニング・マンケルの、というよりヴァランダーの世界にスッと引き込まれてしまいます。今回も残虐でおぞましいできごとや事件が続き、私生活の疲れきった様子もいつも通りですが、いっしょに疲れながら彼の考えや捜査にみっちり付き合ってしまいました。

 破れた靴下を繕わなくなってしまったこの国は、これからどうなるのだろうと憂える場面では、だからこそ彼は有能で、そして人の倍も疲れるのだと思いました。欧州の歴史は複雑で、アフリカとの関わりもかなり複雑。事件がどんな方向へ進むのかも予測できず、(下)へ急ぎます。
読了日:05月13日 著者:ヘニング・マンケル


五番目の女 下 (創元推理文庫)  

  五番目の女 下 


 

 いくつもの問題や苦悩が隙間なく詰め込まれて物語が進み、解決とは言えないような結末を迎えました。殺されたのは、被害者と呼べないような酷い男たち。人権の先進国と言われる国でもこんなにDVがあるのだと、いつもため息をついてしまいます。殺され方はどうかと思いますが、彼らにも何らかの罰がくだされるのは当然だと思ってしまいました。

 ヴァランダー以外の警官も大変な目に遭い、心身ともに疲弊しています。それでも、誰かがやらなければという思いで仕事をする…。今回もみっちりと考えさせられる作品でした。一筋縄ではいかない犯人の心を開くことのできる有能な警官なのに、私生活ではなかなか自分の幸せにたどり着けないことが不思議です。その不器用さがまた魅力なのかもしれません。

作中に出てくる自警団については、『制裁』を読んで問題の根深さを考えさせられました。


カザアナ (朝日文庫)

   カザアナ    森 絵都

 
 

 カザアナ。風穴。石を読む石読み。空を読む空読み…。物語は不思議な紹介から始まり、風穴を通って何だか不穏な世界へ連れていかれるのではと思いましたが、そこはやっぱり森絵都さん。通り抜けた先に見えたのは“希望”でした。

 自分の心に素直に、自然が語りかける声に素直に耳を傾けると、人はもっと謙虚て穏やかに生きられる。そして、世界は変えていけると、柔らかなメッセージが織り込められていました。

 何より為政者、政治家は穏やかでいてほしいと、今、切に願います。

 

 

 

 

運転免許証更新の「高齢者講習」のお知らせ

という葉書が届きました。

 

2時間6450円。歳をとってもやることがいろいろありますね。

 

 

怖ろしいことに、パソコンがもうすぐ機能停止になりそうです。

 

ここまで打つのにかなりの時間がかかってしまいました。


 

 

 

 

 

こんな大きな花なのに 庭のあまり気づかれない場所で咲く君子欄

何の世話もしていないのに30年近く咲き続けています。好きな色です。

 

4月の読書

 

おまじない (ちくま文庫) 

  おまじない    西 加奈子


 

 8編の短編集。どの作品にも生きづらさを抱えて思い悩む女性が登場します。こんなに辛いのは自分がだめな人間だから。この先どうやって生きていけばいいのだろう。

 立ち止まる女性たちのそばに、なぜか8編とも年配の男性がいて穏やかでまっすぐな言葉を投げかけてくれます。多分、男も歳を重ねた人間も、同じように思い悩んでいるのだと、そっと伝えてくれているのでしょうか。

 「ドラゴン・スープレックス」のおおらかさが好きです。おまじないは自分が幸せになるためにある、自分のことは自分で決めていいのだと話してくれたおじさんが好きです。


父と私の桜尾通り商店街 (角川文庫)  

  父と私の桜尾通り商店街    今村 夏子


 

 気の重い日が続いていたので、ホッとできそうなタイトルにひかれて手に取りました。動機が不純だったからか、余計に気が重くなってしまいました。

 裏表紙や帯に「純粋さが暴走する」とありましたが、これを純粋さと言っていいのかどうか。一話目の「白いセーター」は2回読んでみたのですが、苦しくなったので、後の話は前に進むのみでした。

 どの登場人物も、多分こんな人はいるだろうなと思えて、自分をも含めてちょっと怖くなりました。

 「こちらあみ子」や「星の子」が好きだったので、同じような雰囲気を期待していたのですが、心地よいと感じる人と苦手かなと思う人がいそうです。それがまたこの作品の面白さかもしれません。
 


【Amazon.co.jp 限定】きたきた捕物帖 (特典:スマホ壁紙画像データ配信) (PHP文芸文庫)  

   きたきた捕物帖     宮部 みゆき


 

 宮部みゆきさんの新シリーズ。二人のきたさんが出会って、事件解決のために手を組むところまでの物語です。

 宮部さんの作品にしてはコミカルなタイトルですが、コミカルな表現の中に、江戸の庶民の暮らしぶりや人情、その光と影、表と裏がみっちり描かれています。事件解決というよりは、痛み分けの着地。どんな落としどころを見つけるかという知恵に、やっぱり宮部さんだと感心させられます。

 二人のきたさんがこれからどんな関わり方をしていくのか、登場する周りの人々もみな魅力的で、早くまた会いたいと期待がふくらみます。


花咲小路一丁目の髪結いの亭主 (ポプラ文庫 し 4-11)

  花咲小路一丁目の髪結いの亭主   小路 幸也


 

 花咲小路シリーズ3冊目。今回も商店街は一見穏やかで、住む人々もほのぼのと好い人たちばかりです。

 一見と書いたのは、穏やかな雰囲気の陰で何やらすごいことが起きていて、住人もただ者ではなさそうだからです。美術鑑定士や美術品ハンターが平凡な普通の住人の顔をして暗躍?しています。もちろん物騒なことは起こらず誰も傷ついたりはしません。それどころか、みんなが幸せを感じられる着地。

 でも、「会話」で進む場面が多く、どちらかというと苦手な手法の作品でした。

 

 

本を購入するときはたいてい紀伊国屋書店を利用します。

3週間ほど前に行ったとき、オーディオ機器の宣伝なのか

美しい音楽が流れていました。

 

知っている曲なのに曲名が思い出せなくて

レジで店員さんにたずねましたが、 店員さんも知らないようでした。

帰宅して調べたら「グリーンスリーブス」でした。

 

1週間後、また紀伊国屋へ行ったところ

あの店員さんが小走りで近づいてきて

「曲名わかりました。グリーンスリーブです。」

と教えてくれました。

 

忙しいお仕事なのにわざわざ調べてくれて

しかもわたしの顔まで覚えていてくれて、うれしくなりました。

 

そういえば、今までもこの書店で店員さんにいろいろ相談したとき

いつも親切に対応してくれたことを改めて思い出しました。

 

きっと、本もお仕事も好きなのですね。

 

 

 

 

南側に家が建ち、我が家の庭は道路から見えません。

手入れがさぼれて、ずぼらなわたしには向いているかもニヤリ

せめてネットで花たちを眺めてもらえたらと思って載せました。

もうすぐバラの花も咲きそう。

花以外の場所は、雑草と格闘しています。