こんな大きな花なのに 庭のあまり気づかれない場所で咲く君子欄
何の世話もしていないのに30年近く咲き続けています。好きな色です。
4月の読書
おまじない 西 加奈子
8編の短編集。どの作品にも生きづらさを抱えて思い悩む女性が登場します。こんなに辛いのは自分がだめな人間だから。この先どうやって生きていけばいいのだろう。
立ち止まる女性たちのそばに、なぜか8編とも年配の男性がいて穏やかでまっすぐな言葉を投げかけてくれます。多分、男も歳を重ねた人間も、同じように思い悩んでいるのだと、そっと伝えてくれているのでしょうか。
「ドラゴン・スープレックス」のおおらかさが好きです。おまじないは自分が幸せになるためにある、自分のことは自分で決めていいのだと話してくれたおじさんが好きです。
父と私の桜尾通り商店街 今村 夏子
気の重い日が続いていたので、ホッとできそうなタイトルにひかれて手に取りました。動機が不純だったからか、余計に気が重くなってしまいました。
裏表紙や帯に「純粋さが暴走する」とありましたが、これを純粋さと言っていいのかどうか。一話目の「白いセーター」は2回読んでみたのですが、苦しくなったので、後の話は前に進むのみでした。
どの登場人物も、多分こんな人はいるだろうなと思えて、自分をも含めてちょっと怖くなりました。
「こちらあみ子」や「星の子」が好きだったので、同じような雰囲気を期待していたのですが、心地よいと感じる人と苦手かなと思う人がいそうです。それがまたこの作品の面白さかもしれません。
きたきた捕物帖 宮部 みゆき
宮部みゆきさんの新シリーズ。二人のきたさんが出会って、事件解決のために手を組むところまでの物語です。
宮部さんの作品にしてはコミカルなタイトルですが、コミカルな表現の中に、江戸の庶民の暮らしぶりや人情、その光と影、表と裏がみっちり描かれています。事件解決というよりは、痛み分けの着地。どんな落としどころを見つけるかという知恵に、やっぱり宮部さんだと感心させられます。
二人のきたさんがこれからどんな関わり方をしていくのか、登場する周りの人々もみな魅力的で、早くまた会いたいと期待がふくらみます。

花咲小路一丁目の髪結いの亭主 小路 幸也
花咲小路シリーズ3冊目。今回も商店街は一見穏やかで、住む人々もほのぼのと好い人たちばかりです。
一見と書いたのは、穏やかな雰囲気の陰で何やらすごいことが起きていて、住人もただ者ではなさそうだからです。美術鑑定士や美術品ハンターが平凡な普通の住人の顔をして暗躍?しています。もちろん物騒なことは起こらず誰も傷ついたりはしません。それどころか、みんなが幸せを感じられる着地。
でも、「会話」で進む場面が多く、どちらかというと苦手な手法の作品でした。
本を購入するときはたいてい紀伊国屋書店を利用します。
3週間ほど前に行ったとき、オーディオ機器の宣伝なのか
美しい音楽が流れていました。
知っている曲なのに曲名が思い出せなくて
レジで店員さんにたずねましたが、 店員さんも知らないようでした。
帰宅して調べたら「グリーンスリーブス」でした。
1週間後、また紀伊国屋へ行ったところ
あの店員さんが小走りで近づいてきて
「曲名わかりました。グリーンスリーブです。」
と教えてくれました。
忙しいお仕事なのにわざわざ調べてくれて
しかもわたしの顔まで覚えていてくれて、うれしくなりました。
そういえば、今までもこの書店で店員さんにいろいろ相談したとき
いつも親切に対応してくれたことを改めて思い出しました。
きっと、本もお仕事も好きなのですね。
南側に家が建ち、我が家の庭は道路から見えません。
手入れがさぼれて、ずぼらなわたしには向いているかも![]()
せめてネットで花たちを眺めてもらえたらと思って載せました。
もうすぐバラの花も咲きそう。
花以外の場所は、雑草と格闘しています。



