第3話「超穴場なスポット」



答志島に降り立った僕等は、とりあえず宿に向かう。

本日の宿は、「ニューやま七」さんで、お迎えのマイクロバスが待ってくれていたので乗り込む。

宿は小高い丘の上にあり、バスが旅館と前の道路を結ぶ通路を、プーとクラクションを鳴らして、勢いをつけて一気に上っていった。

入り口を入ると、何人かの仲居さんと、その中にキレイな若い人がいた。(たぶん年下)

とりあえず要チェック。

もう1人、若い人がいたなあ。

たぶん、今日はGW真っ只中であるので、宿泊客が多く、学校が休みの高校生??か大学生の人がバイトしてるんじゃないだろうか。

さて、チェックインを済ませ、夕食の時間までまだ時間があるので、少し島内を探検する。

島の生活路は狭くて、車が通れないような道もある。

それが逆にまた新鮮だ。

生活臭がプンプンする道を抜け、戦国時代の武将でこの島で自害したといわれている「九鬼嘉隆」の首塚に向かう。

生活エリアを抜けると、一気にジャングルの様相を呈してきた。

まさに、7人パーティのドラクエ状態になりながら急坂のけもの道のような道を進む。

今回は季節的に春だったので大丈夫だったが、夏なら蛇または蜂の襲来があってもおかしくはないような感じだ。

そして、けもの道を進み、結構上まで上ってきて海が見渡せる所に首塚はあった。

しかし、ここからの景色は絶景だったので、思わずシャッターを切る。(写真参照)

九鬼さんも(友達?)この景色を見ながら最期の覚悟を決めたのかなあ。

そんなことを考えながらしばし、この美しい景色に見とれる。

十分景色を堪能した後、ここを後にし、またジャングルを進み、もう一つの展望台、九鬼嘉隆の胴塚をまわり、生活エリアに戻ってきた。

しかし、道が狭く、少々迷う。

その生活エリアの中に小さなお店を発見。

この小さな島でお店を経営していくには大変なんじゃないだろうか。

軒先にはダンボール箱ごと陳列された500ミリのカルピスのPETボトルが売られていた。

まあ、島の価格で少々高いんやろうなあ…と思いつつ、値段を確認してビックリ!

なんと110円であった。(記憶が曖昧だが105円~115円の間やったのは確か)

店主さんの経営努力に脱帽である。

ただでさえこんな小さな島で店を経営していくのは大変なはずなのに、島外のコンビニより安いとは思わなかった。

このお店を見習ってください、第1話の松阪牛串売ってる屋台さん…

この路地を歩いている間に、この島の他の旅館のガラス張りの展上風呂があるのが見え、そこからガラスにもたれていると思われるオヤジの背中が丸見えであったが、オヤジだとすぐわかったのでスルーする。



島の探索を終えて、旅館に戻る。

汗を少々かいたので、すぐにひとっ風呂浴びる。

さあ、いよいよ待ちに待った夕食だ。



第4話につづく…

第2話「海の風を感じた日」



松阪を出発した僕等一行は、鳥羽に向かった。

やはりゴールデンウィークに突入したため、車が多い。

皆考えることは同じようである。

途中、二見シーパラダイスの前を通るが、今回はスルーする。

1時間少し走って近鉄鳥羽駅前に到着。

ここで、佐田浜駐車場に車を停める。

本日の宿は「答志島」という島にあるため、その島に行くには、船に乗らなければならない。

駐車場は有料だが、旅館で無料券をもらえるので、宿泊者は無料になるしくみだ。

駐車場から定期船乗り場まで歩いていると、「にーちゃん、にーちゃん」と帽子をかぶったおっさんが僕等を呼び止めた。



おっさん「にーちゃん」

俺「ん?」

何だ?新手のポン引きおじさんか?と一瞬思ったが、真昼間からこんなところにいるはずがない。

服装からするに、どうやら暇をもてあましている船のキャプテン?のようだった。



おっさん「どこいくの?」

俺「船乗り場です」

おっさん「答志(島)け?」

俺「ええ」

おっさん「千円でチャーター便出るよ?」

俺は、7人まとめて千円かと思ったが、そんなに安いわけがない。

ちなみに、市営の定期船は大人1人片道530円だ。

念のため聞いてみる。



俺「みんなで千円?」

おっさん「1人千円で7人おったら7000円や」

それは定期船の倍かかりますやん!



俺「あ、別に急いでないので~ごめんなさい」

そそくさと通過~。



ちなみに、おっさんらは、ずっとここで親切に観光の場所案内をしながら誰かしらに声をかけていた。

さらに補足だが、次の日も今度はメインの交差点で女性5人グループに声をかけているのを車から発見することに…

まさに、神出鬼没オヤジである。

営業努力は認めるが、もう少し値段を下げるように!



さて、待つこと30分。

市営定期船が船着き場やって来た。

ここから約20分の船旅だ。

船に乗ってみて気づいたが、島に渡るのに船に乗るってのは初めてだった。

車って便利でどこまででも行けるけど、この島には船でしか渡れない。

でもこんな場所がここにあって、船でしか行けないっていう事が、何だか魅力的に感じてきた。

こういう旅もいいな…

爽快に海上を走る船の上で、向かい風を浴びながら、感傷に浸っている人物が若干1名…いた。



そんなバカ1名とその他観光客大勢を乗せた定期船は、あっという間に答志島の和具港に到着した。



第3話につづく…
第1話「腹が減っては旅はできぬ」



5月某日。快晴。

これからプチ旅行に行く。

行き先は伊勢志摩である。

参加者は、俺を含めて7名。

俺以外は、福井からの参加である。

今回は、俺が宿を含めて、旅のプラン等を立てさせてもらった。

結構、旅のプランを立てるのが楽しいのだ。



道の駅関宿で待ち合わせをしようということになったが、あいにくの交通渋滞。

こちらは先に着いたが、どうやら福井組は、このままでは着きそうもない。

ここで急遽TELし、待ち合わせ場所を変更。

水口のアルプラザに変更する。

俺は、ほとんど動かない東行き国道一号をチラ見しながら、1号を水口方面に車を走らせる。

ようやく水口アルプラザにて合流。

夜の宴用の酒・つまみ等を大量に購入。

ここから車2台に別れて伊勢志摩を目指すことになる。

伊勢志摩に行くには、亀山から伊勢自動車道に乗る。

ここから亀山まで行くには、キョリ的には1号線が近いが、混んでいるのは先ほど見てきたので、甲賀の方を回って上柘植ICから名阪国道に乗り、そこから伊勢道に乗ることにする。

このあたりは、俺は出張の際に通っているので何故か詳しいのだ。



そろそろお腹が減ってきた。

時刻は1時をまわっている。

一応予定に入れていた、「松阪」で寄り道。

そう、松阪牛を食するためだ。

松阪ICを降りてすぐの「松阪ベルファーム」に行く。

ここは、農業公園になっていて、広大な緑の庭園が広がっている。

入場は無料で、イングリッシュガーデンのみ入場料がいるようになっている。

ここで、みんなに屋台で売ってる松坂牛の牛串を食べさせる予定だったのだが、もうすでに売り切れたの事。

おいおい、ゴールデンウィークなのに、もっといっぱい肉を仕入れてくれよ…

せっかくのかき入れ時に売り切れとは…仕入れ担当失格である。

もう一度、商売のノウハウを勉強するように。

さて、早々にここを後にし、近くの松阪牛専門レストランに入る。

値段表を見て、ビックリ!

さすがは、天下の松阪牛である。

普通のステーキが4000円くらいする。

少し手が出ないなぁと思案していると、下の方に申し訳なさそうにありました!

「松阪牛丼 850円」

はい、これにキマリぃ~

2人はランチの国産牛焼肉ランチ1050円、残り5人が松阪牛丼である。

待つこと10分、来ました~松阪牛丼!(写真参照)

さすがに、5人前ならぶと圧巻である。

さっそくいただく。

肉質がやわらかいくてジューシー。

さすがに、某吉●屋の牛丼とは明らかに違う。

あれはあれで、ウマイので重宝するんだが。

どうやらみんなも満足してくれたようだ。

食欲も満たされた一行は、一路鳥羽を目指して車を走らせていく。



第2話につづく…