この祝祭は永遠となる! | へっぽこハンター日記

へっぽこハンター日記

新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『PS2 大いなる船出』観ました。

公開中ですが、続編だし、ガッツリネタバレ含みます。

 

 

 

10世紀のインド南部タミル地方のチョーラ王国。

前作のラスト、思わぬ敵襲を受けて、

船ごと沈んでしまったデーヴァン(カールティ)とアルンモリ王子(ジャヤム・ラヴィ)。

 

王子の訃報により王国の人々は悲しみに包まれました。

 

しかしアルンモリ王子は謎の老婆に助けられ、

デーヴァンとともに仏教の僧院に身を隠していました。

 

アルンモリ王子のもとに集まった兄の皇太子アーディタ(ビクラム)や

姉クンダヴァイ王女(トリシャー・クリシュナン)は、

デーヴァンから陰謀の黒幕について知らされます……

 

 

 

 

ベストセラー歴史小説「Ponniyin Selvan(ポンニ河の息子)」を映画化した、

タミル語の二部作大河ロマン作品で、

これが後編、いよいよ完結編です!!

 

現在はパルヴェート大臣の妻となっている、

信じられないくらい美しいナンディニさんの、

悲しい過去が語られるんですが、

ほんまに気の毒でね……

 

彼女は若い頃、皇太子アーディタと恋に落ちるのですが、

出自のわからない孤児のため、

王室から遠ざけられてしまいます。

それを知らないアーディタは、

急に俺のもとから消えてしまったと彼女を責めるのですが、

おいおいお前なあ……

 

追放された行く先々で、

美しすぎるために男たちから言い寄られて大変な彼女を、

パーンディヤ王が保護してくれます。

 

そのパーンディヤ王と戦争をし、一族を皆殺しにし、

王の隠れ家を攻めたアーディタは、

大ケガを負ったパーンディヤ王を助けようとするナンディニと再会。

助けてほしいと懇願する彼女を振り切り、

パーンディヤ王を殺害。

 

その後、パルヴェート大臣の妻になったナンディニは、

パーンディヤ国の残党とともにチョーラ王国を滅ぼそうとするのです……

 

これ、しょうがなくない?

ナンディニさん、気の毒すぎる……

 

アーディタが彼女の罠にわざとハマって、

自分を殺せ!と迫るシーンでも、

無邪気に失恋しんどいとか言ってるアーディタにムカムカしましたね~。

ほんまにお前、戦争は得意か知らんが、

なんにもわかってないな……

 

ただ、前編の雰囲気では、俺の中で、

アーディタ実は片思い説も浮上してたので、

一応ちゃんとおつきあいしていたことがわかって、

よかったねと思いました。

(≧▽≦)アハハ

 

そして愛する女性の手にかかって死ぬ、

まあ、幸せなんじゃん?

 

一方、ナンディニさんにはさらなる悲しい事実が発覚し、

もうほんまに気の毒すぎて、

この映画を観たあと、最初に叫ぶ言葉は、

「ナンディニ!!!!」ですね……

 

 

ナンディニ!!!!

( ;∀;)

 

さて、チョーラ王国は、

皇太子アーディタが死に、

このときとばかりに諸侯が攻めてきます。

 

なぜかアーディタの親友のパールティバも、

第一発見者のデーヴァンをアーディタ殺害の実行犯だと決めつけ、

その後ろにはアルンモリ王子がいるに違いないと罵り、

アルンモリを殺してやる!と言ってきます……

このへんはこの映画ではおかしな流れなんやけど、

たぶん史実では、

兄の皇太子殺しの疑いが弟にかかった事実があったんやろうなーと思いました。

 

 

そして、前作の感想でも書いたんですけど、

この王家の問題点。

 

前王が亡くなったとき、彼の子・マドゥランダカ王子が幼かったので、

王の兄弟である今の王様が即位、

アーディタやアルンモリはその子どもたち。

諸侯が反乱で担ぎ上げようとしているのがそのマドゥランダカ王子。

 

血がどうのとかで言うならば、

マドゥランダカ王子が正統な王位後継者じゃん……

 

で、今回内紛をおさめたアルンモリ王子が、

マドゥランダカ王子に王位を譲ると発表して、

なんかやっと、正しいことをしましたねえ!と思いました。

 

マドゥランダカ王子の輿を乗せた象を操るアルンモリ王子に、

アルンモリ王子の許嫁のワーナティ姫が「ちょっと、象使いさん!」とふざけて話しかけるのが可愛くてよかった。

僕が王位を捨てても、妻になる君は怒らない。

素敵だね。

(^-^)

 

マドゥランダカ王子が亡くなったあと、アルンモリ王子が即位して、

ラージャラージャ一世と名乗り、

その治世は繁栄したという解説で終演となります。

 

歴史ではそういうことは残る。

でも、デーヴァンという愉快な市井の人物がどうなったかはわからない。

歴史映画のおもしろいところは、

そういう部分を拾って展開するところだろうねーと思いました。

 

 

 

さて、この映画を観にいった塚口サンサン劇場さんは、

7月7日で71周年!!

すごくないです?71周年て!!!

 

 

71周年誕生祭で、映画料金が1000円でした!

\(^o^)/

 

ドレスコードは映画Tシャツとのことでしたので、

僕はこれにしました。

 

 

『ジョン・ウィック』です!

\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

 

僕の世界は『マッド・マックス』か『エクソシスト』かなと思ったけど、

憧れの世界は『ジョン・ウィック』だから!

ようわからん!

(≧▽≦)アハハ

 

インド映画繋がりで『RRR』のTシャツ着てる人はけっこういました!

 

71周年おめでとうございます、塚口サンサン劇場さん!

今後もよろしくです!

\(^o^)/

 

 

ツイッターで、ちょうど「この祝祭は永遠となる」を下の句にして、

上の句を募集してまして。

 

塚口の サンサン劇場 誕生祭

この祝祭は永遠となる!!!!

 

へっぽこハンターコトワでした!

(*ノ゚Д゚)八(*゚Д゚*)八(゚Д゚*)ノィェーィ!