理解できる敵、理解できない味方 | へっぽこハンター日記

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新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『ブリックレイヤー』観ました。

公開中につき、ネタバレなしでいきます。

 

 

テッサロニキで、CIAの悪事を暴こうとしていたジャーナリストが殺されます。

CIAが疑われ、世界中でアメリカへの反感が高まります。

 

その事件の容疑者は、

元CIAエージェントのラデック(クリフトン・コリンズJr.)ですが、

彼は1年半前に死亡したはずでした。

 

CIAは、かつてのラデックの同僚で、

今はCIAを辞めてレンガ職人として働いているヴェイル(アーロン・エッカート)に

協力を要請します……

 


 

アーロン・エッカートのアクション映画だ~!と思って、

ウキウキしながら観に行きましたが、

これはハズレでした……

 

キャラクターも台詞も、なにもかもが古くさくて……

マイルス・デイビスを引用!とかさー、寒かったね。

マイルス・デイビスが悪いんじゃないですよ?

それがカッコ良さだとドヤ顔で言うのがダサいの。

最初はなによーとプンスカしてた新人女子エージェントが、

それにハマって受け売り言うところとか……

もう古い!!しんどい!!

 

そもそも、レンガ職人である設定が全然活かせてなかった。

なんなんやこれ。

 

まー……クリフトン・コリンズJr.を、久しぶりに観たので、

お元気そうで良かったです。

 

 

最近、『処刑人3』の企画があるらしいと聞いたところだったので、

わーってなりました。

(クリフトン・コリンズJr.は『処刑人2』に出演)

 

『処刑人』は、ショーン・パトリック・フラナリーとノーマン・リーダス扮する兄弟が、法で裁かれない悪人を成敗していく楽しいアクション映画。

一作めが公開された1999年から、

続編あるよとトロイ・ダフィー監督が言い続けてましたが、

実現したのはなんと10年後!

 

なので、『処刑人3』の噂が出始めて、

思わず『処刑人2』の公開年を確認しにいったわ……

2009年で、14年前でしたので、そろそろほんまに出るかもです。

(≧▽≦)アハハ

 

なんか、なんでこんなに時間がかかるかっていうと、

トロイが打ち合わせをすっぽかしたり、

ハーヴェイ・ワインスタインの悪口を言ったりしたせいで、

ミラマックスをクビになったので、

自費で映画を撮らないといけなかったからという話、

めちゃくちゃおもしろくない?

(≧▽≦)アハハ

 

ただ、このニュースに、ションパ(ショーン・パトリック・フラナリーのこと、

映画ファンはみんなションパって呼ぶんですけど、パがおもしろいw )が、

ビックリ顔の絵文字つけてたから、

どうなるかはまだわかんないですね。

(〃゚A゚)y─┛~~

 

 

さて、ブログタイトルは、

この映画で唯一ちょっとおもしろいなと思った台詞。

 

金のために人を犠牲にできる、のらりくらりした組織人の自分の上司のことを、

ヴェイルは「あいつは理解できない」と言います。

で、一方、ラデックのことは理解できる。

理解できるから戦える。

理解できない相手とは戦えない、と言うのです。

 

ちょっとおもしろいな。

なんていうか、CIAっぽい発言だなって思ってさ。

 

 

ひどい事件が起きたとき、我々は「なぜ」って思ってしまう。

でも、犯人の言い分は身勝手で、独特で、理解できない。

 

だからもっと「なぜ」と思ってしまうし、

理解できる理由がほしいと思う。

でもそれが語られることはない。

 

敵か味方かは置いておいて、

理解しあえないものってのは、あるんだよねえ…

 

 

「総理は説明責任を果たすべき」とはよく聞くフレーズだけど、

支持率が歴代ワーストなのに閣議決定で勝手にいろんなことを決めて、

アメリカへは平和憲法を無視して「戦争可能な一流の国になる」とか宣言しちゃうようなやつの話なんか聞いても意味不明だし、

丁寧に説明されたところで、黒は黒、白になりはしねえのよ。

 

平和あっての娯楽、平和あってのアクション映画なんで、

いかなる戦争にも反対します、

へっぽこハンターコトワでした!

( -ω-)y─━ =3