公共の精神 | へっぽこハンター日記

へっぽこハンター日記

新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『新少林寺』観ました。

旧作につき、ネタバレがあります。

 

 

1912年、中国。

将軍・侯杰 (こうけつ。アンディ・ラウ)は、

敵将が少林寺に逃げ込んだら寺の中まで入っていって殺すほど

冷血な将軍でしたが、

幼い娘のことは大切にしていました。

 

そんな彼は勢力争いのさなか、

部下・曹蛮 (ニコラス・ツェー)に裏切られ、

地位も名誉も奪われてしまいます。

 

彼はクーデターに巻き込まれて負傷した娘を少林寺に連れていきますが、

手遅れとなり、娘は命を落とします。

 

茫然自失となった彼を、

少林寺の厨房係の悟道(ジャッキー・チェン)は見逃してくれ、

彼は少林寺で出家することにして、修行に励みます。

 

しかし、彼が生き延びていることを知った曹蛮が、

大軍を率いて少林寺に攻めこんできます……

 

 

 

驚きの豪華キャストの歴史アクション映画です。

 

曹蛮のクーデターのバックにイギリス軍がついていて、

ちょうど『RRR』と同じくらいの時期の話だから、

ほんまこのくらいのイギリス、滅びるべきやな!!

(*`Д´)ノ!!!

 

勢力争いで豪華な暮らしを得たり、逆に命を落としたり、

盛者必衰ですな……と思いながら、

少林寺の僧のみなさんの暮らしぶりが素敵でした。

 

戦争や飢饉で行き場をなくした人たちが、

寺の前で難民キャンプのようなものを張っていて、

寺の人たちが彼らに炊き出しをしたり、

トラブルがあると守ったり、

針治療や薬草の手配をしていて……

 

これがいわゆる公共の精神じゃないかと思いました。

ほんとうは国や政府が中心になってするべきこと。

 

昨今の日本のことを思い出した。

こども食堂とかね……すぐ民間のボランティアをあてにするが、

こういうときのために我々は政府に税金を納めているはずやろ!!

(*`Д´)ノ!!!

 

すごく大きな鍋を振って、

みんなのために野菜炒めをつくるジャッキーを見て、

なんか泣いてしまった……

 

宗教もね。

苦しむ人の心を安らかにするもの。

決して、自分と違う人たちを皆殺しにするものではない。

 

ジャッキーのアクションシーンは、

キャラクターの性質上それほどないんですが、

少林寺の僧侶のみなさんのアクションはとても楽しくカッコよく、

悲惨な出来事が続くけど、希望もあるラストでした。

 

侯杰さんは……心を入れ替えたけど、

今までやってきたことがあるから、

自分だけ助かるようなオチにならなくてよかったと思ってる。

 

むしろ曹蛮の改心にびっくりした。

全部悪いのはイギリス軍だった。

(≧▽≦)

 

たまたまスカパーで観たのですが、

とても面白かったです。

へっぽこハンターコトワでした!

(^o^ゞ