録画していた正月時代劇・『ライジング若沖』を家族で観ました。
江戸時代、駆け出しの絵師・伊藤若冲(中村七之助さん)は、
その審美眼に定評のある相国寺の僧侶・大典顕常(瑛太さん)に才能を見いだされ、
相国寺にある数々の名画を模写し、
自分の描きたいものを見つけようとします…
七之助さんの若沖、浮世離れしていて素晴らしかったです。
京都の人間には若沖は錦市場の青物問屋の倅ってことで親しみあるとともに、
お金に困ることがなかった絵師っていう印象があるんですよ。
高い画材をふんだんに使っててさ。
芸術家の人生を描いた映画とか見ると大体みんな生活が困窮する時期があるもんだから、
このドラマを見てものびのび楽隠居して絵に取り組む彼の姿に、
「お金の心配をしなくていいっていいなあ…」と思ってしまった。
(^_^;)
瑛太さん扮する大典さんの才走った感じもとても良かった。
芸術に造形が深いだけでなく、仏教の悟りについての慧眼もあって、
めちゃくちゃ意識高いインテリな感じがよかった。
このふたりのひとかたならぬ関係を篤く描いてたので、
おじいが「これはびーえるや、お江戸びーえる」と言ってて、
おじい、いろいろ知ってるなあと思いました。
(≧▽≦)アハハハ
実際、江戸時代くらいまではバイセクシャルであることはふつうでした。
戦国武将も女性の愛人と男性の愛人がそれぞれいるのは珍しくなかった。
明治時代にキリスト教社会の外国の影響を受けて、
同性愛がご法度みたいになる。
年配の人が、ゲイの人たちについて「昔はあんなんいなかった」とか言い出すといつも思う、
あんたら日本の歴史、勉強してへんやろ?と。
そういう人たちが語りたがる“古くからある日本の伝統”のクソみたいなやつ、
だいたい明治時代発祥なんですよね~。
京都では老舗とは呼んでもらえないレベルの歴史しかねえのよ。
┐(´∀`)┌ヤレヤレ
あ、そうだ、このドラマでは、
同時代のほかの絵師たちとの交流なども大変楽しく描かれてて、
円山応挙の謎の騒々しいキャラクターはおもしろかった。
京言葉はもう少し発音練習してほしいとこだけど…
(;・ε・ )
売茶翁のキッチンカーならぬ、どこでも野点セットは素晴らしく魅力的でした!
僕もお茶に呼ばれたい!
\(^o^)/
で、ドラマの最後にその後の彼らの史実などをまとめた話があったんですが、
実際に若沖と大典さんはふたりで長い船旅をして、
行く先々で若沖が絵を描き、大典さんがそれに詩を添えるとかいう、
楽しそうなイベントをやった話などは興味深かった。
若沖が亡くなった翌年に大典さんが亡くなったというところで、
わあ、添い遂げはったんやな…と、しみじみしてしまった。
おじいが冷静に「奥さん亡くなったら旦那すぐ死ぬからな」と言ってて、
笑ってしまった、
へっぽこハンターコトワでした!
(^o^ゞアハハハハ
こういう時代劇ドラマ、もっとやってほしいな~!
\(^o^)/