この三人だったという天の配剤 | へっぽこハンター日記

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新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『神と共に:第二章 因と縁』観ました。

旧作につき、ネタバレ含みます。

 

前作、怨霊になってしまったあとに改心したスホン(キム・ドンウク)。

彼の弁護を願い出た冥界の使者カンニム(ハ・ジョンウ)は、

閻魔大王とある取引をします。

それは、とっくに寿命が尽きた老人を守っている屋敷神(マ・ドンソク)がいて、

霊を冥界に連れてくることができないというイレギュラーな案件を片付けてくることでした・・・

 

 

マ・ドンソク兄貴!またしてもとてもいい役でした!

マジで!大好きです!!!!!

ヾ(*´∀`*)ノ

 

幼い孫と暮らすおじいさんは再開発の地上げ屋に家を取り上げられそうなうえに、多額の借金も抱えてました。

ここで、おじいさんが死んでしまったらこの子はどうなるのか。

それで、マ・ドンソク兄貴扮する屋敷神が人間の姿になってまで、この家族を守ってたんですね・・・

 

そして、冥界の使者三人組のふたり、

ヘウォンメクとドクチュンは生きていたころの記憶がないのですが、

この屋敷神は三人のことを知っていました・・・

 

どうしてこの三人が三人組になって千年、いっしょに魂の弁護をしているのか、

それがクライマックスでわかるんですが。

なんていう運命の皮肉、というか・・・

いや、これは天の配剤ってやつだな・・・

 

キリスト教のたとえしかできなくて申し訳ないんですけど、プロヴィデンスという言葉があります。

ラヴクラフトの実家のある地名でもあるけど、

これは天の配剤、つまり、神様の絶妙な采配という意味です。

 

一見しっちゃかめっちゃかに見えることが、

あとになって考えてみれば、実はこういう意味があったのかと思える、

神様っていうのは不思議なことをなさるなあ・・・ってときに使う言葉です。

 

被害者と加害者が一緒に命を落としたそのワンショットを切り取ってつなぎ、

加害者が被害者に赦してもらうまでの道のり。

これを配剤と言わずしてなにを言うか・・・

 

おじいちゃんと孫と優しい屋敷神の話、

三人の使者の過去の話、

そして、スホンが自分を見殺しにしてしまった同僚たちを許す話、

それが絶妙に組み合わさって、

とてもおもしろかったです。

そして、この映画の地獄の倫理観はとても僕に合ってました・・・

これがこのシリーズを好きな大きな理由だなあ・・・

 

映画公開時、

ツイッターの僕のタイムラインでは三人の使者の日常をおもしろおかしく描いたイラストとかが流行ってましたが、

わかるわ・・・もっと観たくなるわこれ・・・

そして三人に幸せになってほしい・・・

 

あと、意味もなく「ヘウォンメク!」と叫ぶ人がいたんですけど、

それもわかったわww男前ですねww

僕も「ドクチュン!」と叫んで、「月の使者・ドクチュンです」と返事してほしいww

 

できれば映画館で観たかったけど、観ることができてとてもうれしいです。

ありがとう、ディスカスさん!

ヾ(*´∀`*)ノ

 

そして、2020年の映画まとめをまだしてなかったことを思い出した、

へっぽこハンターコトワでした!

(;`・ω・´)ゞガンバル!