『永遠の門』観ました。
旧作にてネタバレあります。
19世紀後半。
オランダ生まれの売れない画家・フィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)は、
フランスのアルルで絵を描き、
画商をしている弟・テオ(ルパート・フレンド)からの仕送りで生活していました。
ある日、彼の絵をバカにしてた地元の人たちともめ、
発作を起こしたフィンセントは、療養所に送られてしまいます。
フィンセントを心配したテオは、
画家の友人・ゴーギャン(オスカー・アイザック)に、
アルルでフィンセントと同居し、彼の様子を見てもらうよう頼みます…
めちゃくちゃ観たかったのに、タイミングが合わずに映画館で観ることができなかったこの作品。
ディスカスさんにお願いしました。
すごくよかった・・・
ネタバレと冒頭に書きましたけど、史実ながらも、ゴッホの死には謎が多くてですね。
かつては“頭がおかしくなって自分の耳を切り落としてその後ピストル自殺”というイメージが広く知れ渡ってましたが、
いろんな調査により、若者が銃で遊んでいて誤って彼の腹を撃ってしまい、
若者をかばうためにゴッホはそのことを黙っていた、というのが正しいようです。
この映画でも、そのような最近の認識を踏襲した形になっていました。
あと、やっぱり視覚表現がすごかったんですよ。
絵のインスピレーションになったであろう風景やモデル、
ウィレム・デフォーのたたずまいがほんとにすばらしかった。
ゴッホの絵のすごいファンというわけではないのですが、
それでも、絵のもとになったんだろうなとわかる光景には興奮しました!
幼いころからてんかん発作があり、今でいうところの双極性障がいがあったのではと言われている彼の、
見えていた世界を再現しようという試みもすごかった。
斜めからカットインするカメラ、手ブレ、突然の文字通りのブラックアウト、
そして、視界の下半分だけ、水があふれているかのような焦点の合わない映像!
僕が昔から疲れたときに見えるゴールデン・ドラゴンと呼んでいる現象にちょっと似ていて、
めちゃくちゃ驚きました!
見ようとする場所だけキラキラした紐のようなものが見える現象で、
外が明るい屋内のすりガラスに色水を垂らしたみたいな感じ。
閃輝暗点という現象だそうです。
なんかよくわからないけど、血管の収縮と拡張によるものらしい。
この映画のその焦点の合わない映像はキラキラはしてないんですけど、
上半分は鮮明に見えているのに、下だけがぼんやりとふやけている感じで、
よくこんなことができたなあとひたすら感心してしまったよ。
フィンセントと弟・テオのやりとりも、少ないながらもとてもよかったです。
この兄弟の手紙のやりとりなどが残ってて、
その展覧会観に行ったもんね・・・
できれば映画館で観たかったけど、
でも観ることができてよかったです。
これは新年一発目から良い映画を観た!
ヾ(*´∀`*)ノ
そういえば、2020年の映画まとめもしなくちゃな!
この週末かな!
がんばります、へっぽこハンターコトワでした!
(`・ω・´)ゞ
おまけ!
前に書肆喫茶moriさんでバーバラ・ストックさんのグラフィックノベル『ゴッホ 最後の3年』を読ませていただいたんですが、
窓際にバーバラ・ストックさんのイラストが飾ってあって、
うわー!!と思ったよ。
このグラフィックノベルもとてもよかったです!!
(*^-^*)