これからなんじゃないかなと思ったときに終わる映画 | へっぽこハンター日記

へっぽこハンター日記

新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『クワイエットプレイス』観ました。

旧作につき、ガッツリネタバレあります。

 

未知の化け物の襲来により荒廃した世界。

リー(ジョン・クラシンスキー)と妻のイヴリン(エミリー・ブラント)、

そしてそのこどもたちが文字通り静かに暮らしています。

この化け物は音を聞きつけて襲ってくるため、

大きな音を立てずに生活する必要があるのです。

 

一家の末っ子がよくわからずに音を立てたために殺されてしまい、

姉のリーガン(ミリセント・シモンズ)は責任を感じます。

 

父・リーが食糧確保のための川釣りに弟のマーカス(ノア・ジュープ)を連れていきますが、

一緒に行きたいと申し出たリーガンには残って母の手伝いをしろと言ったため、

リーガンはますます不満を募らせます・・・

 

 

 

大変話題になったサバイバルホラーですが、

予告を見たときにイマイチかなと思って観に行かなかった映画です。

でも続編にキリアン・マーフィーでるっていうからさ!観てみたよ!

 

ただ・・・やっぱりイマイチでした。

 

すごく個人的な感想ではあるんですけども、

めちゃくちゃ古い家族像だなと思ってさ。

父が決めたことには全員が従うっていう。

 

音を立ててはいけないため、手話でやりとりするんですけど、

そうすると言い争いがやりにくいんですよね・・・

いや、手話のエキスパートさんなら討論もできるのでしょうが、

いかんせん素人のただの家族ですから・・・

 

父がやたらと使う「わかるだろ」っていう表現がいちいち気に障ってね・・・

そうじゃなくてちゃんと説明しろよ!って。

小さい子が音を立ててしまったのだって、

ちゃんと説明して、わからせてなかったからだし、

たとえ幼すぎてわからなかったにしても、

そうならないようにこどもだけになるような時間をつくるべきじゃなかった。

 

父は化け物に対する対抗策として周波数の研究をしてたけど、

その詳しい説明を家族の誰にもしていない。

研究をしている地下室にリーガンが入ろうとすると、

入るなと言い、なぜ入ってはいけないか彼女が聞いても、返事は「わかるだろ」。

ダメだこりゃ。

 

そんなダメな父親が自分を犠牲にして娘を助けるっていうシーン、

正直、くさいんだよ・・・

 

こんなんで、サバイバルホラーだけど家族愛、みたいな惹句使われるのもなあ・・・

 

ほんとにこの父親に終始イライラしすぎてしまって、

ぶっちゃけてしまうと、

この映画を激賞するような層がトランプに投票しちゃうんじゃねえのとまで思っちゃったん。

“古き良き”アメリカの父親像な。

 

だからやつが退場してからの展開こそが、

ほんとのサバイバルホラーにして家族愛って話になるのではないでしょうかと思いました。

まあ、それでこの話は終わるねんけどな!

つまり、続編をどうもっていくか次第なのかもしれません。

┐(´д`)┌シランケド

 

 

ダメな映画のときはよかった探し・・・

ええと・・・

化け物のヴィジュアルがけっこうおもしろかったです。

耳に特化しているんですよね。

よりよく聞こうとするときは内耳がプワーッと開いて、

カメラのレンズを絞るみたいな感じになる。

あれはおもしろい。

 

父のメモにも“目は見えない”と書いてありました。

見えないのにあんなスピードで移動するってすげえな。

 

しかし、襲ってくるけど食べてるって雰囲気ではなかったし、

なんのために襲ってくるのか、

ふだんはどこで生活しているのか、

殺し以外のことはしないのかとか、

その辺は全然謎のままでした。

続編でももうちょいその辺がわかるといいな!

 

キリアンのためとはいえ、この続編を観に行くかどうかはちょっと迷うなあと思った、

へっぽこハンターコトワでした。

(`・ω・´)ゞ