こんな終わり方ってアリ? | へっぽこハンター日記

へっぽこハンター日記

新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

おつかれさまです。
少し前から観ていた海外ドラマ『プリーチャー』の感想を。
ネタバレありますので、未見のかたはご注意ください。
 
 
田舎町の牧師・ジェシー(ドミニク・クーパー)は特殊な能力を手に入れ、
それによって町の人を救おうと考えるのですが、
その能力は良いものではなく、そして町の人々も決して善人というわけではなく・・・
という、クセのあるドラマ。
 
4話まで観たときの感想を一度アップしてましたが、
その後の展開はある意味予想できない波乱づくめなものでした。
 
ジェシーの喉に憑いた謎の生き物・ジェニシスの声で命じると、
誰でも言うことを聞かざるをえなくなるというこの現象が騒ぎの中心なんですが、
これを取り戻すために天使がやってきまして。
 
ジェニシスとはアンチクライスト(天使や悪魔とかと人間とのハーフ)で、
実体がなく(見えないだけ?)、ふだんはコーヒーの缶に閉じ込められてます。
そこから脱走して、ジェシーの喉を選んだもよう。
なぜかジェシーの喉を気に入っているようです。
その見張りをしていた間抜けな天使二人組がジェシーからジェニシスを取り戻そうとあれこれするのですが、全然出てこようとしないし、
別の天使(すげー怖いおばさん)からは命を狙われるし・・・
 
ほかの問題もいろいろ・・・
4話のラストで「神に奉仕せよ」と命じた相手クインキャノンですが、
なんか勝手に解釈して、自分の信じる肉の神とかいうのに仕えるとかいう・・・
そしてジェシーの教会を破壊。
まあ、これはジェシーのせいでもあるんですが。
 
DV男・ドニーはジェシーの声を聞かないようにするために自分の耳を吹き飛ばしたり・・・
あ、でもDVってのはちょっとちがったんです、
この夫婦はSMプレイを楽しんでいたっていう残念なお知らせ・・・
ごめんやで、勘違いして・・・
(;^ω^)
 
ジェシーと意気投合して教会に住んでいる吸血鬼キャシディは、
ちょっといろいろあって死にかけて、
それを治療するためにとってもたくさんの生き血が必要になったり・・・
 
ショットガン自殺をしようとして失敗して、
顔にひどい傷が残っている若者ユージーンは、
ジェシーと口論になって、
ジェシーはついカッとなってジェニシスの声で「地獄へおちろ」と言ってしまい、
ユージーンは行方不明に・・・
 
もうあちこち大変だけど、
週末の教会でのジェシーの説教という一点にすべてが集約していく、
ひとつのシリーズとしてうまい脚本だなーって思いました。
 
ジェシーが思いついたのは、ジェニシスの声で神様を呼び出そうという企画でした。
集会でみんなの前でそれをして、
超絶うさんくさい神様っぽい人が登場するけど、
それは偽物で、「神様はどこかに行ってしまっていない」という真実が判明。
 
どんなに頑張って生きても神様はいないとなれば・・・
町中がヤケをおこし、クインキャノンのメタンガス発電所で大爆発が起き、
すべて吹き飛ぶという壮絶なバッドエンド・・・
 
こんな終わり方ってアリなのか?
(;^ω^)
 
途中まで、というか、4話までの展開で考えたのは、
関係がもめようとこじれようと、殺したいほど憎かろうと、
小さな町で共存していくにはどうするのか、
そんなことがちょっと盛り込まれていたらいいなって。
 
それがさ、全部吹き飛んだwww
なんていうか、もう、笑うしかないというか。
オーマイガッド、それしか言うことないよね。
(;^ω^)
 
町を離れたジェシーとキャシディとチューリップは、
これから神様を探して放浪するらしい。
シーズン2の製作が決定したからこんなラストで、
そうでなかったらジェシーたちも吹き飛んで終わってたのかもしれないなって思った。
でも、調べてみたら、
これはなんかグラフィックノベルが原作らしいですね・・・
おそるべしアメコミパワー・・・
 
期待した展開ではなかったけど、
独特のテンションがおもしろかったので、
シーズン2が出たら観ましょうかねえと思いました。
 
そいや、ジェシーが電話で仕事の話をするシーンで、
「フィルとメリンダの洗礼式がある」と言ってて、
全然関係ないけどニヤニヤした、
へっぽこアメコミ映画好きハンターコトワでした。
 
『エージェント・オブ・シールド』の主人公フィル・コールソンとエージェント・メリンダ・メイのコンビ名は“フィリンダ”っていうらしいよ!
海外の人はなんでも名前を混ぜるよねえ(笑)