怪研その2:信頼は勝ち取るもの | へっぽこハンター日記

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新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

先日開催した怪奇現象研究会その2のレポートを。

『スーパーナチュラル』S9の7~12話を観ました。
ドラマの感想はネタバレを含みますのでご注意ください。

7話はディーンが少年だったころに入れられた厚生施設での怪奇現象の話。

厚生施設っていっても、ソニーという農夫が個人的にしているような感じで、
少年院に放り込む前にこどもを預かって、農作業の手伝いをさせて、
共同生活をさせるというもののようです。

ディーンは万引きでつかまって、この施設に数か月入っていたらしい。

でも、信頼できる大人が彼をちゃんとケアしてくれて、
淡い初恋もあって、ちゃんと学校にも行って、部活してレスリング大会で優勝したりして、
実はディーンがこどもらしい生活を送ることができたのはたぶんここにいた数か月だけだったのでは。
そう思うと、ほんとにジョン・パパに対して怒りしかない。

ずっとここにいてもいいと言ってくれるソニーに、
ほんとに心揺れるディーンでしたが、
弟と父をふたりにすることができず、戻ることに。

兄はつらいよ・・・
ってか、ジョン!!!!こら!!!
ヾ(。`Д´。)ノ

8話はある教会の会員が次々行方不明になる事件。

保安官ジョディが再登場ッ!!
ヘンリクセンのときも思ったんやけど、警察関係者に協力者がいるのっていいよね。
こうやって頼ってくれてほんとにうれしい。
で、むこうにとってもメリットあるやん、ふつうの事件じゃないときさ。

青い炎のような光が見えたという目撃証言について兄弟が「天使じゃないな」っていうと、
ジョディが「天使っているの?!」となり、
純潔の誓いとかいうやつが関係しているらしいので、ドラゴンの関与を疑ってたけど、
ちがうっぽいとなったときにサムがそうつぶやくと、
ジョディが「ドラゴンっているの?!」ってなって、
「いろいろいるんだよ」っていうやりとりが楽しかったwww

ほんと、ビックリだよねえ、ドラゴンって!
(^O^)/

この回で英雄が登場!
誘拐された乙女オナーさんです!
登場するなり、寒いなか、路上で寝ていたホームレスの男性にごはんをこっそり渡してあげてて。

それがなんか残り物とかじゃなくて、
ちゃんとタッパーみたいなんに入ってて。
なんて素晴らしい女性だ・・・って思ったら、
同じポイントをハンター仲間A氏も見ていたらしく、
「君は天使か!」と突っ込み入れてて、おもろかった。
(≧∇≦)
ホンモノの天使はクソみたいなやつばっかりですがね・・・

で、この乙女が誘拐されたあともがんばります。

真っ暗な地下室に放り込まれますが、
持っていたスタンガンの明かりで周りを確認して、
救急キットやランプを発見!
ほかにも誘拐されていた人たちがそこで暗闇におびえてじっとしていたというのに!

「この子はダンジョンで生き延びるすべを知ってるな・・・」@A氏

英雄か!!君は天使で英雄なのか!!
о(ж>▽<)y ☆

こういう一般のみなさんにも素晴らしい人がいるのがこのドラマの楽しいところ♪

あと、この回の邪神がもともとは処女の生贄を食べていたのに、
今では処女でないものを食べていると愚痴ってたシーンで、
そこに純潔の誓いを立てた男性陣もいたので、
「純潔かどうかは気にするけど、性別は気にしないのか・・・」とふと不思議な気持ちになりました。

や、まあ、神様がそこは大事じゃないとおっしゃるならそれでいいですけどね・・・
( ̄▽+ ̄*)


9話はキャス再登場。
祈り方をいろいろ試すキャスがおもろい。
( ´艸`)ブブブ

キャスの成長を見守るのがおもしろいなって思うようになってきました。

これが2時間の映画だったらさ、
脇役が道を誤ったらそいつを切り捨ててそれで終わりだけどさ。
実際の人生って失敗してからもまだまだ続くわけで。

キャスはまあ都合三回くらい道を誤ったわけですが、
そのあとの彼がどう反省するか、どう立ち直ろうとするかっていうのが描かれるって、
リアルやなーって思います。
ライフ・ゴーズ・オンなんなー。


そしてエゼキエルが天国からの失墜ですでに亡くなっていたことが発覚。
じゃあ、サムの中にいるのは誰?

そこへあのくそったれのメタトロンが再登場して、
サムの中の天使・本名ガドリエルに部下になるよう持ち掛けます。

ガドリエルはエデンの園の門番をしていて、
彼が蛇となったルシファーの侵入を防げなかったせいで、
人間の堕落がはじまり、すべての破滅を招いたとして、
天国の中の牢獄にずっと収監されていたらしい。

なあ…それってひとりの責任なんか?

セキュリティがどうなってんのって話じゃないか…


で、メタトロンの呪文で天国から締め出されるときに、
一緒に囚人たちも地上に放りだされたと。


それって、さらにセキュリティ上どうなの。
いざってときに刑務所のロックが無効になってるって、
どんな仕組みやねん・・・


そんなことがあったので、ガドリエルは名誉を回復して、
天国に戻りたい。
そういうわけで、ころっとメタトロンに騙され、
忠誠を確認するために指示どおり人殺しをするよう命じられます。


ターゲットはなんとケビン・・・


10話はケビンの死に打ちひしがれるディーンと僕ら怪研メンバーではじまります。

無理だ…
ケビン…マジで俺、無理や…

マヌケの天使もアレだが、メタトロンぜったい許さない。

そんで、ガドリエルを追い出すために、クラウリーに協力してもらうことに。


かつてアルフィーにしたみたいな拷問道具を使います。
この方法はアートだから、教えられないというクラウリー。

や、教えてもらったところで、できないけどね・・・
さすが変態の王・・・


このへんくらいで、クラウリーがどんどん仲間みたいな扱いになってくのはおもしろかった。

ええと、敵の敵は味方みたいな。
エイリアンVSプレデター(人間巻き込まないで!)みたいな状態やんね!

なんとかサムの中からガドリエルを追い出すことには成功しますが、
兄が勝手に天使を中に入れるなんてことを決めたのがもともとの元凶だとして、
サムはディーンを拒絶します。
ふたりは別行動をとることに。。。


11話は大物が登場!
クラウリーがアバドンを殺すために必要な元始の剣ってアイテムを探すことに。
ジョン・パパの手帳からタラというハンターの女性に話を聞き、
行った先は謎の養蜂家の家。

そこに住んでいた悪魔はなんとカイン!
なんかこのおっさんがめっちゃかっこよかった。

そして、人類最初の人殺し・カインは悪魔に取り憑かれた弟アベルを助けるために、
彼を殺して天国に送り、
自分は悪魔になったのだという・・・
それってどこかで聞いたような話じゃないか・・・

バイロン卿の『カイン』でも、アベルのほうがあかんたれで、
カインが苦しみぬく様が描かれていたなあって思い出す・・・


そんで、ディーンはカインの刻印を譲り受けます。

カインの刻印ってのは、聖書にも登場しますが、
人を殺したカインに誰かが報復しないように神様が授けた慈悲のマーク。
そんなものをもらってどうなんだ・・・
でも剣と刻印は一対でないとダメらしい。
なんかいやな予感がするよ・・・


12話はガースと再会!
なんとガース、狼男に咬まれてました・・・
そして優しいオオカミ人間の奥さんができてました・・・

その奥さんのお父さんは、人間を襲わず、命を大事にすることを説くオオカミ人間の神父。

それはよくわかったんだが、
そしたらまず自分たちで牧畜してくれないかな…

よその牛を襲って、
「人間は食べてないから」っていうのってちょっと(;^_^A


でも、ガースが元気そうでよかったよ…

大事なときに失踪したから、
何でやねんとは思ってたんだよ…


この会の怪研では、
信頼は勝ち取るものだよなーって思ったよ。

みんなやたら「信じろ!」っていうけどさ、
信じてもらえるかどうかは長いやりとりで勝ち取っていくもの。

ジークを信じた(てか、やつに悪気はなかった、マヌケなだけで)けど、ダメだったあとに、
キャスにサムを癒してもらうシーンで、
キャスはやっと信用できるようになってきたもんなってしみじみ思ったんだ…


オオカミ人間も、保安官も、悪魔も。
ま、悪魔はちょっと違うか、彼らは利害がはっきりしてるってだけでクソにはちがいないですが。
(≧∇≦)


あとね、言っておきたい、
恐怖政治は裏切り者を生むだけ!

戦士であって政治家じゃない君にはわからないんだろうけどね、アバドンさん。
軍事政権が長続きした試しはないんだぜ!
(^^ゞベンキョウシロヨ!