これぞアメリカン・ゴシック! | へっぽこハンター日記

へっぽこハンター日記

新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

おつかれさまです。

散歩中の犬に飛び上がるほど驚かれた、
へっぽこハンターコトワです。
m(__)mペコリ


その子の悲鳴で、まわりの人がみんな僕を見たっていう…

なんでやねん…
しっぽ踏んだりしてないよ…
すわ!怪奇現象か?!
(^^;


てなわけで(どうゆうわけだ(^皿^))、

レイトショーの『パラノーマン』見てきました。
(^皿^)


魔女の伝説が残るアメリカの小さな町・ブライスホロー。
そこに住む少年・ノーマンは霊感体質のせいで同級生にいじめられています。

変わり者の叔父・プレンダーガストが現れ、
町にかけられた魔女の呪いを解くことができるのはノーマンだけだと言うのです…


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ストップモーションアニメーションという、
クレイ人形をコマ撮りする手法で撮影されたアニメで、3D上映でした。

これがですねー、
おもしろかった!
\(^o^)/


僕の大学時代の恩師が、
アメリカの魔女裁判の歴史を専門的に勉強した方ですので、
とっても興味深く見ることができました!
(o^o^o)


ヨーロッパで魔女裁判が流行した時代から約一世紀ほど遅れて、
アメリカに入植したピューリタンたちの中でも魔女狩りが広まります。

集団ヒステリーのようなもので、
お互いがお互いを密告しあい、
女性だけでなく男性も、記録では犬も犠牲となりました。
(『スーパーナチュラル』でも兄貴が“男魔女”という言葉を使ってましたね)

特にセイラムという町の魔女裁判が有名で、
あまりにそれで有名になりすぎたせいで、
その町は改名したほど。
(現在のセイラムとは別の町だそうです)

タバコのセイラムはその町の名前。
なんでタバコの名前に魔女裁判で有名な町の名前をとったのかはわからないですが…


ちょうどそんなふうに、
このアニメの舞台・ブライスホローも魔女の事件で有名な田舎町となってます。
こどもたちが学校で町の歴史を勉強しているときに、
「あー、魔女裁判か~」と思って、
盛り上がりました♪


ゴシック・ホラーは厳密に言えばイギリスのもので、
18世紀の作家メアリー・シェリーがゴシック様式のお城を舞台に『フランケンシュタイン』を書いたことからはじまる文学の流れなんですが、
アメリカン・ゴシックというものがあるとすれば、
やはりこの魔女裁判の17世紀を扱う現代ホラーがふさわしいのではないかなと思いました!


最近なぜかホラーコメディ系のアニメがアメリカでたくさんつくられてますが、
どれもなかなかに良質で、
ホラー好きとしては嬉しいかぎりです♪
(o^o^o)


このアニメもコンパクトにまとまりつつ、
素敵エピソードがいくつもあって、
ノーマンが魔女と向き合うシーンはほんとによかった!

友達になってくれるふとっちょのニールがいい味だしてるし、
ノーマンのお姉さん、ギャルでチアリーダーのコートニーがウザくてウケタ(^皿^)

アメリカの学生ヒエラルキーについても考えさせられました(^皿^)


あとね!
プレンダーガスト叔父さん、ボビーにそっくり!
\(^o^)/

ハンター万歳!!
゚+。(*′∇`)。+゚