この頃の彼は
「再婚したら、ウチ(彼と奥様が住んでた家)
に住めばいい。」
って、まだ考えていました。
あたしがどれだけ不安に思ってるかなんて
まるっきり解っていませんでした。
あたしはというと・・・
言われたくない事をちくちく言われ、
彼の離婚問題や、
避妊について悩んだり、
娘の事で気をもんだり、
会社もごたごた。
でも、仕事は死ぬほど忙しい。
そして・・・
彼の
「はやくウチで一緒にくらしたいね」
という言葉にも不安がありました。
奥様が気に入って買ったマンション。
そんな所で、何も感じずに暮らしていけるわけないし、
まして彼は、そこを愛さずに帰らなかった場所でもある。
奥様と息子君が出ていったからって、
すぐに入れるような神経はもってないし・・
いくら離婚したとは言っても、前の奥さんと一緒に寝てた部屋で、
一緒に寝たり起きたり・・・
そんな事が簡単にできるんだろうか?
そう考えただけでもおかしくなりそうでした。
そんな状態の中・・・。
さらに追い討ちをかけるように、
彼が・・・泊まりで飲みに行くって言い出した。
誰と?って聞いたら・・・
ネットの友達と。
なんで泊まりなの?
って聞いたら
みんな都内に泊まるし、(遠方から来る方が多いから)
滅多に会えないし。
だって。
都内?
午前1時まで電車あるよね?
1時間かからないで帰ってこれるんだからさ、
なんで泊まる必要あるの?
って思った。
日程は土曜日、夕方から。
相手は女ばっかりで、あたしが嫌がってるのもわかってる。
それなのに・・・
この人は・・・
なんで、そんなにあたしを苦しめるんだろう?
そう思った。
大事な彼女に、不安な思いや、
嫌な思いをさせるのをわかってても、
女友達と朝まで飲んで泊まってくる。
それを、何も感じずに言える。
出来る。
そんな彼に心底がっかりしたし、
この時、その友達の事も散々悪く言ったと思う。
多分ね・・・
彼の離婚の意思が全くなくて、
不倫っていう形をその先もずーっと継続するなら、
あたしはきっと割り切れた。
彼が、どういう人と付き合おうが、
夜中に誰と何を話してようが、
他の女の人を抱いたりしない限りは
多分、割り切っていられたんだ・・・。
母にばれてしまった事も
避妊の問題も、
この、友達関係の事も。
全て、それは、
彼との再婚って未来が見えてしまったから・・・
だから、彼の全てを受け入れなきゃ。
理解できない部分も、
できるだけ、理解して受け止めなきゃ。
そう考えるようになってしまったんだと思う。
彼とは、いつかは終わりになる。
そう思っていれば、
娘に会わせることもなければ、母にばれることもなかった。
避妊は絶対しなきゃいけなくなる。
したくないなんて言わせない。
でも・・・、彼の離婚が近づいて、
いつかは再婚・・・。
そうなれば、友達の事も。
理解していかなきゃいけない。
夜中のチャットだって、
自分のPCがあればあたしに構わずするだろう。
家に帰った時に、自分のパソコンがあれば・・
まずはあたしじゃなくそこへ向かうんじゃないかな?
(奥様と生活してる時は、まっさきにPCに向かってたらしい)
あたしや娘が寝静まった後に
友達と不倫の話題で盛り上がるの?
W不倫から始まったあたし達が、
お互い離婚して結婚できた時に、
あなたは友達の不倫の相談にのってるの?
って、そんな気持ちが込み上げてきた・・・
あたしのそんな問いに
「みんなそれぞれ事情がある、
恋愛をせずにはいられない既婚者だっているんだよ。」
彼はそう答える。
そんな事は聞いてないの。
あなたはどう思うの?
って事。
確かにね・・・彼もあたしもそうだったのかもしれない。
気持ちが全くわからないわけじゃない。
だから全否定はできない。
友達を思う気持ちも大事だと思う。
でも彼は・・・
不倫から抜け出したいっていうあたしの気持ちもわかる。
そう言った。
だったら・・
あたしを不安にさせるような事はできるだけ避けたいとは思ってくれないの?
めったに会えないのはわかってる
でも話ならチャットでいくらでもできるんでしょ?
土曜日なら・・飲みにいっても1件2件行ってくれば良いんじゃないの?
朝まで付き合わなきゃいけない理由がどこにあるの?
本当に友達なんだったら
「彼女が待ってるから終電までには帰るよ」
そう言って帰ってきたって友達は友達のままでしょ?
彼女達の事情も少しはわかったけど、それはそれ。
あたしの気持ちもわかってくれるというのなら、
恋人であるあたしの気持ちの方を汲み取って欲しい。
そう思うのは・・・わがままでしょうか?
別に、
絶対だめ!行くな!
そんな事は言ってないの。
泊まる必要はない。
帰ってきて。
そう言ってるだけ。
それが・・・あたしからの歩み寄りなのに。
彼からの歩み寄りは一つもない。
あたしの中で、男女の友情ってものは確立しない。
それは・・・彼にも前に話した。
身を切られる思いをして、
高校生の頃に起った事件の話までしたんだった。
あの時、彼は・・・
きょうちゃんの人生観を変えてみせる。
180度変わるくらいにしてみせるから、
俺を信じてくれ。
そんな事を言ってた。
それなのに・・・
なんで今、こんな思いをしなきゃいけないのか・・・
あんな思いまでして、話したあたしの勇気は、
イミのないものになってしまった。
そんな風に考えた。
こうして・・・
段々に、あたしは彼との未来に不安を抱き始めたのでした・・・。
