「ごめんなさい。あなたの事、ばれちゃったの。」
あたしがそう言うと・・・ちょっと間はあったものの、
「やっぱりそうかぁ、
なんとなくそうじゃないかと思ってたんだよ・・。」
「ごめんね。」
「きょうちゃんが謝る事なんかないんだよ。
オレがムリさせてたんだよ。きっと。」
「ダンナも彼女がいるの認めたよ」
「そうなの?すげ~な・・・」
「うん、意外とあっさりね。で・・当然だけど、あなたの事も聞かれたよ。」
「だろうね?なんて言ったの?」
「仕事で知り合った人って・・・
メールでやりとりしてるだけだって言っておいた。」
「マジで?信じたの?」
「わからない・・・」
「そっか、でも・・・きょうちゃんには悪いけど少しホッとしたよ。
オレ、嫌われるような事したのかと思ってずっと考えてたんだよ。
もうこのまま連絡も来ないんじゃないかってすごく不安だった。
仕事もする気にならないから、今日は後輩に任せてだらだらしてたよ。」
「そっか・・・ほんとに心配させてごめんね。
あなたの事は絶対に話すつもりないから
安心してね。」
あたしがそう言うと、
「これからの事考えたら安心なんかできないよ。
きょうちゃんの身に何があるのか心配だし、
オレの事は別に話したってかまわない。
オレは逃げも隠れもしないよ?
きょうちゃんのためになるなら、いつだって話に行くからね?
何があってもオレの気持ちは変わらないから、それだけは信じてて。」
この言葉に、あたしはまた泣いた。
泣いて泣いて泣きまくった。
「そんなに泣いたら目ぇ腫れちゃうよ~?ゴシゴシしちゃだめだよ?
明日は仕事いくの?
夕方、会えるように仕事調整するから、一応そのつもりでいてね?
でも、くれぐれもムリはしない事。
メールも出来なかったらしなくて良いからね?
ムリして2度と逢えなくなったりしたら、そのほうが苦しいよ。
あと、桃ちゃんの事を考えてあげられるのは、きょうちゃんだけなんだからね?
先走っちゃだめだよ?」
あたしは、彼の言葉に、
「うん・・・うん・・」
って返事をする事しかできませんでした。
翌日の約束をして電話を切った。
あたしは、急いで適当な物を買って家に帰りました。
彼の声を聞いて、少しは気持ちも落ち着いて、
夕食の下ごしらえをしてから、保育所にお迎えにいきました。