私の高校生活にも幕がおりた。

それは、初めてした本気の恋の終わりを意味した。


お互いの名前も知らずに終わった淡い思い出となった。


顔を見合わせるのが精一杯だった。




進学せずに就職の道を行く私。

Kは?

勿論、知るはずもなく。

4月になり新しい環境でのスタート。





電車に乗れば探してしまう自分がいた。







好きになった人は何人かいたけど、きっとこれが初恋なんだと思った。


思い出が蘇る。

小さな出来事が沢山あった。

出会いの時のように、会えない日と会えた日の気持ちの差も少なくなった。

思いが痩せた訳ではなく、色々な事がほんの少しだけ大人にさせていた。

思いを伝える事が出来ないままが辛かった。





そしてそれが最大の後悔になろうとは…






それは突然だった。

予定通りな事なのだが。






Kは先に卒業していった。

ずっと一筋だった。

他の人に目がいく事もなかった。

ずっと。



そのまま。




今の時代なら有り得ないかもしれないが、そのまま時間だけが流れて行った。


3年もの時間が、毎日の繰り返しのような時だけが。