キックオフは、30ヤードラインから行う。

アメリカの規格に基づく改定のようです。果たして日本人の規格でこれが試合の面白さを増すことになるかは微妙です。キックオフのカバーが苦手な現役雉達はかなり苦労しそうです。


【訂正と追加】
「解説-4」でご案内した5月2日の東北大VS筑波大の交流戦は筑波大からキャンセルの通知があり、東北大VS岩手大に変更となりました。キックオフは13時、新ルールのテストは予定通りです。
「例1」「例2」でご紹介したサイドラインを割った後の審判のシグナルは、①OBを確認②「タイムアウト」のシグナル③片手を上げて40秒計に計時開始を知らせる---という手順になります。

前後半の最後の2分間を除き、ボールキャリア、ファンブルまたはバックワードパスが、アウト・オブ・バウンズに出たときは、レディ・フォー・プレーで時計が動く。

今回の改定で一番大きな変更と言えます。何年か前に社会人の春シーズンに試験的に実施されたことはありますが、かなりスピードアップされることになりますね。このルール改定と40秒計の導入で、プレイヤーもさることながら、審判も大忙しになりそうです。


例1:第1Q、第2ダウン、残り6ydsで左サイドラインに3ydsパスが成功。LJがサイドラインを割ったこととボールデッドを確認した瞬間に手を上げ、ゲームクロックを止めると同時に40秒計がスタートします。ボールがセットされレフリー(R)がレディーフォープレイを宣告してゲームクロックのスタートのシグナルを出します。


例2:第2Q、残り時間5分、第3ダウン、残り8ydsでRBがオプションのピッチアウトをファンブル、ボールはファンブルした地点より後方でサイドラインを割ります。HLがボールの確保の変更がないことと、サイドラインを割ったことを確認して手を上げ、ゲームクロックが止まり、40秒計がスタートします。ボールがセットされ、Rが第4ダウンを宣告してゲームクロックのスタートのシグナルを出します。


第2Qと第4Qのラスト2分は従来どおりです。1Q12分正式計時の試合が平均で1Q当たり30分強かかっていますので、この改定でだいたい1Qの所要時間が25分程度に短縮されるのではないか、と思います。5月2日に東北大川内Grで予定されている東北大VS筑波大の交流戦でこれらのタイムコントロールをテストする予定です。


③40秒計の導入

昨年にもこの項で取り上げましたが、40秒計が導入されます。
試合開始後の最初のダウン、チームタイムアウト、オフィシャルタイムアウト、反則発生、節の開始のダウン、攻守交代後の最初のダウン以外でプレイがデッドになった時点から次のスナップが行われるまでの間が40秒ということになります。

審判のメカニックとしては、ボールデッドを宣告した審判が片手を上げるシグナルを出し、そこから40秒のカウントダウンが始まる形になるでしょう。現在の25秒表示と混在するオペレーションになりますので、かなり大変な作業になります。
メンバーが少ないチームにとっては厳しい試合運びになりそうですね。ゲームクロックがない場合にはどうするか、試合のスピードアップを優先するあまり、反則のフラッグが飛び交うようでは本末転倒ですね。
②パスプレイ時のOLへの規制の緩和

ニュートラル・ゾーンを越える正当なフォワードパスが投げられる場合。
無資格レシーバーは、相手との接触の有無に関わらず3ヤードまでは進んでも良くなった。


これまでパスプレイ時のオフェンスの無資格レシーバーは、ニュートラルゾーンから1yd以内で守備側のプレイヤーに接触し、その接触を保ったままであれば、ニュートラルゾーンから3ydsまでの前進は認められていました。
今シーズンからは、上記の「ニュートラルゾーンから1yd以内」で守備側のプレイヤーに接触しなくてもニュートラルゾーンから3ydsまでは前進できることになります。
ニュートラルゾーンから3ydsというとDLの後ろくらいまでは前進できることになります。ただし、それ以上の前進はパスがニュートラルゾーンを越えるまでできないのはこれまで通りですから、進んだ地点でパスプロの体勢でいることになるでしょう。審判のメカニックとしては、ヘッドラインズマン(HL)かラインジャッジ(LJ)がパスプレイと見極めたらポジションを3ydsずらして横からOLの前進を見るか、アンパイア(U)がニュートラルゾーンから3ydsの位置でステイして見ることになるでしょう。

DBがパスかランニングプレイかを見極めるのは、難しそうですが、3yds以上は前進できないのですから、慣れるしかなさそうですね。

今シーズンのルール改訂が「予定報」として公表されました。


◇攻撃側のラインマンが少なくとも7名必要の制限がなくなった。
  次の2つの条件を満たせば良い。
 ①50~79の番号のプレーヤーがスクリメージ・ライン上に少なくても5名。
 ②バックスは、最大4名まで。
  したがって、ライン6名、バックス4名の10名で攻撃することも可能。

◇ニュートラル・ゾーンを越える正当なフォワードパスが投げられる場合。
無資格レシーバーは、相手との接触の有無に関わらず3ヤードまでは進んでも良くなった。

◇40秒計の導入。

◇前後半の最後の2分間を除き、ボールキャリア、ファンブルまたは後ろパスが
アウト・オブ・バウンズに出たときは、レディ・フォー・プレーで時計が動く。

◇キックオフは、30ヤードラインから行う。

本日から順をおって解説していきます。


①攻撃側のラインマンの制限の緩和


従来はスクリメージライン上に最低7人のラインマン(エンドも含みます)がいなければ、不正なフォーメーションでした。これまではこの規定を満たさなくてはならないので、仮に負傷者が出てフィールド上のプレイヤーが10人になった場合には、ライン7人+バックス3人でのフォーメーションを組まなければなりませんでした。

今回の改訂により、ラインが6人でも不正なフォーメーションにはならなくなりましたが、11人そろっている状態でのライン6人+バックス5人は認められていません。


東北学生リーグの昨年までの規定(運用)では、フィールド上でプレイするメンバーが10人になり、負傷者がフィールドに復帰できない場合には、その時点で棄権とする、という項目がありましたが、今回の改訂で対応をかえる必要がありそうです。