審判をする上で、ゲームの行方を左右する試合時間の管理も重要な任務の一つです。
ここでは試合の流れに沿って計時開始、計時停止について確認しておきましょう。

キックオフ→レシーブ側のチームがキャッチもしくはタッチした時から計時が開始されます。R(もしくはHL、LJ)は、キャッチかタッチを確認したら、片手をグルグル回すタイムインのシグナルを出して計時開始を合図します。

キックされたボールにレシーブ側がタッチすることなく、サイドラインを割ったり、エンドゾーンに着地した場合には時計は動きません。



キック終了→リターナーがタックルされるかサイドラインを割る、もしくは自らひざを着いた場合に時計は停まります。一番リターナーに近い審判がファンブルがないことを確認して両手を頭上で交差させながら振る計時停止のシグナルを出します。



攻撃開始→シリーズ最初の第1ダウンは、スナップから計時が開始されます。スナップ時のタイムインシグナルは不要です。



第1~第3ダウン→フィールドオブプレーがアウトオブバウンズに出ず、ファーストダウンも獲得せず、反則も発生していなければ、時計は動いたままです。


パスの失敗、アウトオブバウンズ、反則の発生、チーム(オフィシャル)タイムアウトのいずれかの場合には、速やかに計時停止のシグナルを出して時計を停めましょう。


パスの失敗、アウトオブバウンズ、チームタイムアウトの後の計時開始はスナップからになります。


オフィシャルタイムアウト、反則の施行後の計時開始は、その直前のプレーの結果によって決まります。Rのレディフォープレーで計時が開始される時には、タイムインのシグナルを出します。



第4ダウン→攻撃権を放棄するパント、得点をキックで狙うフィールドゴールトライの場合には、そのダウンが終了する(パントのリターナーがタックル・アウトオブバウンズ・ひざを着く、フィールドゴールが成功・不成功になる)時に計時停止となります。


ファーストダウンやタッチダウンを狙った第4ダウンのギャンブルプレーの場合には、そのダウンの結果がどうあれ、攻撃チームのすべてのダウンがそこで消費されることになります。プレーの終了を確認したら必ず一回計時停止にしましょう。



ファーストダウンの獲得→攻撃側が連続してファーストダウンを獲得した場合には、そのプレーがアウトオブバウンズでデッドになっていない限り、次の新しい第1ダウンの攻撃はレディーフォープレーで計時が開始されます。タイムインのシグナルを忘れずに。



得点したプレー→タッチダウン、フィールドゴールの成功、セフティの発生時には計時停止になります。次の計時開始は、得点後に行われるキックオフのキャッチ・タッチからとなります。



ウォータータイムアウト→日本独自のローカルルールですが、このタイムアウト終了後の計時はスナップから開始になります。



ラスト2分→フィールドクロックが設置されていないグランドで、第2・第4Qに宣告されるラスト2分については、その直前のプレーがインフィールドでデッドになっていても、スナップからの計時開始になります。

攻撃側がファンブルしたボールをリカバーした時の、いわゆる「チョンボ・ゲイン」について確認しておきましょう。


<例1>

第3ダウン残り5ydsで、ハンドオフを受けたA25は4ydsゲインしたところでボールをファンブルした。前方にころがったボールは、A72が2ydころがった地点でリカバーした。→Aのファースト・ダウン。これがいわゆる「チョンボ・ゲイン」です。


<例2>

同様のシチュエーション。前方にころがったボールが2yd前方で、アウトオブバウンズに出た。→ボールをファンブルした地点に戻って、Aの第4ダウン、残り1yd。


<例3>

第3ダウン残り5ydsでA25はサイドライン際を6ydsゲインしたところでボールをファンブル。後方にころがったボールは2yd後方でアウトオブバウンズに出た。→ボールはサイドラインを割った地点でデッド。Aの第4ダウン、残り1yd。


<例4>

第4ダウン、ゴールまで5yds。A25は3ydsゲインしたところでボールをファンブル。エンドゾーン内にころがったボールをA75がリカバーした。→ボールはファンブル地点に戻され、攻守交替、Bの第1ダウン。


<例5>

同様のシチュエーション。エンドゾーン内にころがったボールをファンブルしたA25がリカバーした。→タッチダウン。


<例6>

同様のシチュエーション。後方にボールがころがり、4yd付近でA75がリカバーした。→リカバーした地点で攻守交替。


<例7>

ロングゲインをしたA25はゴール前5yd付近でボールをファンブル。前方にころがったボールはエンドゾーンの中からアウトオブバウンズに出た。→タッチバック。B20ydからBの第1ダウン。


<例8>

ゴール前1ydで第4ダウン。QBはセンターのスナップを受け取れず、ころがったボールをA56が拾い上げて、エンドゾーンに入った。→タッチダウン。


【解説】

選手も審判も一番わかりづらい、一瞬迷ってしまうパターンです。

基本的に覚えておくことは

①第1~第3ダウンと第4ダウンでの処理の仕方が違う

②第4ダウンの場合には、ファンブルした本人以外はリカバーしても前進が認められない

③ファンブル地点の後方でのリカバー、アウトオブバウンズが優先される

という3点でしょう。


<例8>はファンブルではありません。センターのイクスチェンジミスは、バックワードパスの失敗と定義されています。従って、攻守すべてのプレーヤーがこのボールを前進させることができます。

A35yd付近で第4ダウン、パンターA25はスナップされたボールをジャッグルし、ラッシュしてきたディフェンスラインをかいくぐってA15td付近でパントを蹴った。ボールはスクリメージラインを越えず、A30yd付近でB50がこのボールをキャッチ、リターンを開始した。約5yds進んだところで、ホイッスルが鳴った。Rはそのホイッスルを聞き、プレーをとめたが、A50はそのままエンドゾーンまで走りこんだ。

                   

                  ↓


不用意なホイッスル。ホイッスルが吹かれた時点でボールを確保していたチームに選択権が与えられ、①ホイッスルが鳴った地点②そのダウンを繰り返す  の二つのうちから次のダウンを選択できる。


【解説】

思わず反射的にホイッスルを吹いてしまうということはあるものです。これの最大の予防策は笛をくわえてプレーを追わない、自分の頭の中でプレーの中身を十分にそしゃくすることです。今回のケースでは、ボールの所有権が移動した後のミスホイッスルでしたが

<例1>

Aの攻撃中、ボールデッドの前にホイッスルが鳴った(ボールの所有権は移動なし)→Aが選択する。選択は上記と同じ。

<例2>

パント、パスが誰も確保していない状態でホイッスルが鳴った→そのダウンを繰り返す。

<例3>

ファンブルが起き、どちらのチームもボールを確保していない状態でホイッスルが鳴った→最後にボールを確保していたチームの選択。選択は上記と同じ。

のようなケースも想定されます。


【補足】

ホイッスルをすみやかに吹かねばならないケースは①プレーがアウトオブバウンズに出た②ボールキャリアが最前進地点から自分の意思ではなく、ディフェンスのギャングタックルなどで後方に押し戻された③スクリメージラインを越えた地点でボールが蹴られた  などの場合です。


逆に通常のスクリメージプレーやリターン中などでは、プレーヤーのセカンドエフォートやタックルの甘さで、ボールキャリアが密集から抜け出てくることがあります。確実に前進が止まるか、ボールがグランドに確保されたままの状態でタッチすることが確認できた審判のみがホイッスルを吹くという癖をつけましょう

◎ 社会人は仙台BB、学生は東北大が優勝=東北リーグ


 終盤を迎えた東北アメフトリーグは7、8日の両日、岩手県北上と

宮城県柴田町でそれぞれ開催され、社会人は仙台ブラックボルツが、

学生は東北大学が勝利し、リーグ優勝を飾った。

 7日の社会人リーグは、岩手県北上市の北上総合運動公園で、

行われた。第1試合の福島ピッグスキンVS秋田ラムズでは、先制された

秋田ラムズが第4Q、福島PSのパントミスをエンドゾーン内で押さえて

逆転タッチダウン、2ポイントのTFPも決め14-8で今期初勝利。

北上総合運動公園グランド 11:30~
    1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
秋田ラムズ 14
福島ピッグスキン


 続いて行われた第2試合では、仙台BBが攻守に盛岡ラウディーズを

圧倒、22-0で優勝を完封で飾った。

北上総合運動公園グランド 14:00~
    1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
仙台ブラックボルツ 22
盛岡ラウディーズ


 8日の学生1部リーグは、宮城県柴田町の仙台大学グランドで行われ、

第1試合はリーグ初勝利を期する日大工学部が、第2Qにたてつづけて

TDを決め、13-0とリードしたが、弘前大学が前半終了間際に追撃の

TD。後半に入ると、コンスタントなゲインから第3Qに逆転、第4Qにも

追加点を上げ、35-13で今期2勝目を挙げた。

 続く第2試合は、全勝同士の対決、東北大の連覇を阻みたい仙台大

は、少人数ながら、個々の高い運動能力で試合に臨んだ。

 第1Qは、レシーブを選択した東北大が最初のシリーズをTDに結び

つけると、返す攻撃で仙台大もTDと決定戦にふさわしい展開になった。

第2Qもオフェンスのシリーズを得点につなげた東北大に対し、仙台大

は3rdダウンコンバージョンに失敗。その後膠着状態で前半が終了した。

 後半のレシーブを選択した仙台大は、追撃のTDで東北大に追いすがった

が、仙台大の攻撃でインターセプトを喫すなどのミスが第4Qには大量失点

つながり、最終スコア49-14で東北大の優勝が決まった。

 東北学生リーグはあと1節を残しているが、すでに2敗している岩手大が

東北大の最終対戦相手であるため、東北大が最終戦で敗北しても、

仙台大と弘前大の最終戦の勝者に、対戦成績で勝利している東北大の

優勝となる。


米ナショナル・フットボールリーグ、グリーンベイ・パッカーズのQBブレット・ファーブ(37)が、ミネソタ州ミネアポリスで行われたバイキングズ戦で2TDパスを決め、通算422TDパスの新記録を樹立した。ダン・マリーノ(元ドルフィンズ)の420TDパスを抜いた。パッカーズは344ヤードを投げたファーブの活躍などで23-16で勝ち、開幕4連勝となった。  ファーブは第1クオーターに16ヤードの先制TDパスを決めると、第4クオーターには勝利を決定付ける33ヤードのTDパスを通した。同選手はNFL17年目。リーグ最優秀選手に3度輝いている。