今日は「世界平和記念日」、私の誕生日でもあります。6日以来、お休みをしておりましたが、徐々に再開していきます。



お休みのきっかけとなった「ルールの解説」と「ケーススタディ」につきましては、今のところ再開するかどうかは未定です。あのコーナーはアメフトへの理解を深めていただく目的で作ったもので、各関係者のお考えをお聞きする場ではありません。ご自身の主張を私のブログで開陳されても、審判という立場では、ルールブックに基づく解説しかできません。活字の世界で口を糊している身ですが、活字の難しさを実感した経験でもありました。



アメフトはこれからポストシーズンゲームが始まります。東北では東北・北海道地区の学生代表を決めるパインボウル、1・2部入替戦、社会人の東北・北海道地区代表決定戦があります。後輩である現役の雉達は2部生き残りをかけた残り2試合、甲子園ボウル@長居、ジャパンXボウル、ライスボウル・・・



多分ケーススタディネタやルールに関するネタは目白押しでしょうね。これまでよりは更新頻度が落ちるでしょうが、今後ともよろしくお願いします。


お休み中のコメントに対するレスです。


>おじゃま虫さん

「啓蒙」なんて大それたマネではないのですが、専門用語には辟易しました。アメフトのファンの方にもわかりやすい解説をしようと思えば、なるべく一般的な用語を使う方がベターですし、実際私自身も理解しきれない用語が多くてまいりました。「同郷者」さんからは後日メールをいただいたのですが、一度書き込んだものって画面上で消せても、私自身の中では消えませんからね。個人攻撃をするつもりもありませんが、誤って理解されてることだけが残念です。


>アイシールド28さん

アメフトの反則は前にも書きましたように、プレイヤーの怪我を予防するためのものです。メジャーペナルティにならないようにプレイヤーを指導するのがスタッフでしょうし、疑わしいプレイをさせないのも一種の指導だと思ってます。私たち審判はあくまでもフィールド上の「石」です。試合が終わった時に「あれ?今日審判って7人いたっけ?」と観客の皆さんに思われるようなオフィシエイティングがベストだと思ってます。観客の皆さんもルールに対する理解が深まれば、観戦も楽しくなりますからね。


>koh-chang!さん

福岡は福岡大学が最終戦で久留米大学に負けてしまったようですね。来年以降は戦国リーグになるんでしょうか。もう一度福岡で笛を吹いてみたいもんです。


昨年より掲載を続けてまいりました「ルール解説」と「ケーススタディ」ですが、今回アップした「クラックバックプロック」に関連して一部誤解を与えるような表現があったようです。建設的な議論は大歓迎ですし、いろいろな方からご質問、ご指摘もいただきました。
ただ、私の記述で間違った理解をされる方が出てしまう恐れや、本来のルール理解とは関係が薄いご指摘やご批判には私個人では対応しきれないと判断いたしました。

このような状態が今後も続くことを懸念し、今回の記事をもって「ルール解説」と「ケーススタディ」は新規投稿を中止することにいたしました。

今後、ルールについてご不明な点がありましたら、プチメ(アメブロ登録以外の方でも送信できます)でお問い合わせください。答えられる範囲で回答いたします。短い間でしたが、ご愛読ありがとうございました。

第1試合の結果を受け、東北大学はこの試合に勝つか引き分けても優勝というシチュエーションになりました。試合直前までゲームプランが立てられなかった東北大にとっては一番理想的な展開でキックオフを迎えることになったわけです。一方の弘前大学、前週の対日大工学部戦で今季初勝利をあげ、意気あがるところなのでしょうが、少人数での2週連続の試合というスタミナ面の懸念を抱えての最終日となりました。


東北のリターンで始まった試合、リターンはエースRBの#16須藤でした。自陣45ydからの東北最初のシリーズ、今日のスタートQBは#7高橋でした。RB#37荒井のランで2ydsゲインした後は2度パス失敗でパントへ、弘前のディフェンスが踏ん張って好ゲームが期待されたのですが・・・・・・

弘前の最初のシリーズは自陣25ydからでした。ショットガン体系からQB#12三上(孝)が第1ダウンで放ったパスを東北DB#19三浦がインターセプト、弘前陣45ydで東北が攻撃権を得ました。ここから東北のTDショーが始まります。まずは敵陣26ydからRB#16須藤がドローで1本目、(TFP、K#21河合キック成功、7-0)。続く弘前の攻撃でも東北LB#51市川がインターセプト、再びRB須藤が右オフタックルをつき、6ydsのTDラン(TFPキック成功、14-0)。次の弘前の攻撃でもRB#39大田のファンブルを東北DE#44孫がリカバー、第1Q半ばでRB須藤は早くもこの日3本目のTDを左のブラストであげます(TFPキック成功、21-0)。さらに弘前のミスが続いてしまいます。第4ダウン、P#54岡本の構えた位置よりもロングスナップが大きくそれてしまいます。ゴール前を転々とするボール、岡本はゴール前5yd付近でパントを蹴りますが、これが力なく5ydsほどしか飛びません。そこにいた東北DL#98内山がこのボールをキャッチ、約10ydsのゴールまで、前に弘前のプレイヤーはいませんでした(TFPキック失敗、27-0)。


第2Qに入っても東北の猛攻は続きます。QB高橋はWR#1吉田、#88山田らへパスを投げわけて弘前陣10ydへ。これをRB荒井がダイブで決めて(TFPキック成功)34-0とします。さらに自陣11ydからの攻撃では、キッカーも兼ねるWR#85畠山へのストレートパスが決まり、畠山はキャッチ後サイドラインを一気にエンドゾーンまで走り抜けました(TFPキック成功、41-0)。弘前も意地を見せます。自陣23ydまで攻め込まれた東北QB高橋のパスを弘前DB#80三上(大)がインターセプトし、攻撃権を奪いました。しかし第2Q終了間際、東北は弘前陣36ydからQB高橋がWR#86小澤にパスを決めて(TFP2ポイント失敗)47-0で前半が終了しました。


東北学生のリーグ戦規定で、第3Q終了以降に56点差がついた場合には、コールドゲームとなります。前半だけで47点差。コールドは時間の問題と思われた後半のキックオフリターン直後に、弘前にビッグプレイが飛び出しました。キック時にあった東北のフェイスマスクの反則で自陣42ydからの弘前の攻撃、1度ダウンを更新して敵陣に入り、東北陣37ydで迎えた第3ダウン、QB三上(孝)はSB#8藤原へショートパスを投じました。これをキャッチした藤原は、いきなりギアをトップに入れて右サイドラインを激走、あっというまにエンドゾーンに走りこみました(TFPキッカー#3斎藤キック成功、47-7)。しかし、弘前の反撃もここまででした。後半QBを#18石田に変えた東北は、攻撃陣を若いメンバーに変更しながらRB#40(メンバー表に名前がないのでわかりません)がブラストで、QB石田が自らスニークで2本のTDをあげ、第3Q終了時点で60-7とコールドまであと3点とします。

最後はルーキーのキッカー#14松浦が約35ydsのFGを決めて、東北が優勝をコールドゲームで決めました。



TEAM
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
東北大学
27
20
13
3x
63
弘前大学
0
0
7
0
7
攻撃側のA80はラインマンの中央から15yds離れた位置にセットしていた。プレイはこのA80の外側を通るオープンプレイで、ランナーがオープンフィールドに展開した時にA80は守備側のOLBでスクリメージラインから5ydのところにいたB58に対して腰から下にブロックした。ブロックの向きは最初にボールがスナップされた方向に向かってのものだった。
cbb3




         不正なブロック。15yds罰退、ダウンを繰り返す。


先にルールの解説で「クラックバックブロック」として掲載した反則の具体的な事例です。OLBのポジションはスクリメージラインから10yds以内の位置、上図のOLBにブロックに行っているプレイヤーがA80です。A80の最初の位置もラインマンの中央(この場合センターになります)から15yds離れたところですからルールによってスクリメージライン(ルールブックでは「ニュートラルゾーン」)から10yds以内で最初にボールがスナップされた方向への腰から下のブロックはできないことになります。


この「最初にボールがスナップされた方向」とは下図の通りです。

cbb

ボールは確かにA80よりも外側を進んでいますが、そのダウンでボールが進んでいる方向ではなく、あくまで最初にボールがスナップされた方向(上図の太い矢印)に対して内側(横位置で表示している矢印の方向)に向かってと太い矢印の方向の10yds以内(緑で囲った部分ですが、これは両サイドラインまで延長されています)のブロックができない、というように理解してください。

「東京の女子校を知る同郷者」さんから


最初のボールの方向にブロックすれば反則です。

ゴールラインに向かってブロックするのは反則ではありませんよね?


というコメントを頂戴しました。「ゴールラインに向かってのブロック」(上図での上の太い矢印の方向)=太い矢印に正確に垂直なブロック(つまりゴールラインやスクリメージラインに平行なブロック)、ということであれば、反則ではない、ということになります。しかし、わずかでも斜めであったりすれば、それが最初にスナップされたボールの方向に向かってのブロックである限り反則になります。疑わしいブロックはやらない方が無難かもしれませんね。

【蛇足】

攻撃側のSE、FL、WRが守備側のLBやDE、DBなどへ行うブロックを総称してクラックバックブロックというようです。一度ダウンフィールドにいたこれらのレシーバーが戻って腰から下へのブロックをすることも同じ用語ですが、最初からブロックにいく場合にもこう称するようです。

これ以外に腰から下へのブロックが禁止されているのは

1.守備側がランナー以外の攻撃側の有資格レシーバーに対して行うブロック

2.フリーキック、スクリメージキック時のランナーに対する以外のすべてのプレイヤーのブロック

3.チーム確保が変更になった後のランナーに対する以外のすべてのプレイヤーのブロック

4.スクリメージラインを越える前のバックワードパスを受ける位置にいるプレイヤーに対するブロック

の4点です。

特にフリーキックの時には、キック側はレシーブ側の腰から下へブロックしてもよい、と誤解している場合がありますので、注意してください。インターセプト、ファンブルリカバー後のリターン時も同様に「すべてのプレイヤー」が対象となります。




3日仙台大学柴田グランドで行われた東北学生1部リーグ最終週の模様をお伝えします。第1試合は仙台大学シルバーファルコンズVS岩手大学バイソンズ。両チームとも優勝の可能性があるこの試合は、息詰まる熱戦となりました。


【前半】

セレモニーでは仙台大がコイントスのチョイスに勝ち、いつも通り後半の選択権を選びました。岩手大のレシーブで試合が開始されました。プロI体型からTB#28石村、#44末松のラン、WR#18柴田、#19坂本、TE#86伊藤らへQB#7根本が多彩なパスを投じて進むというのがこれまでの攻撃パターンでした。しかし、優勝への緊張感からでしょうか、ランニングプレイはそこそこゲインするものの、パスが決まりません。前週の東北大戦で東北大の強力オフェンスをTD4本に押さえ、インターセプトTDも記録した仙台大ディフェンスは、ダウン更新は許すものの、得点まではさせない堅実な守りを見せました。また、仙台大オフェンスはエースRB#22丸井、#10磯崎らがショットガン体型からダイブやQB#19中村(一)とのオプションでゲインをしますが、こちらも岩手大の大型DLにロングゲインをさせてもらえずに、前半はFGトライが1度あっただけで(結果は失敗)得点できないというディフェンシブな試合展開で前半を終えました。


【第3Q】

後半の選択権を選んだ仙台大の作戦が、後半開始直後に功を奏します。岩手大K#37寺本の蹴ったキックをレシーブした仙台大#19中村(一)は自陣28ydまでこのボールを返します。東北大戦では完全にマークされていたRB丸井でしたが、この日はそのマークの裏をかくようにQB中村(一)は丸井をフェイクにした自身のオフタックルやオープンランで1度ダウンを更新し、敵陣48ydまで進みます。そして迎えた第2ダウン、残り1ydの攻撃でショットガンからスナップを受けた中村(一)はさらにドロップバックし、DBと並走していたWR#23荒木へまっすぐにボールを投げました。走りながら荒木はこれをナイスキャッチ、DBを抜き去り、そのままエンドゾーンに駆け込み仙台大が先制しました(TFPキッカー#71室井のキック成功、7-0)。

先制された岩手大は、得意のパスが決まりません。長いパターンのパスをこの日は多用、WRはノーマークになりながら、手で捕球せず、胸で受けて落球という場面が続き、岩手大攻撃陣にはイライラが募ります。そうしたいやな局面でRBが奮起しました。TB石村はボールをもらうとブロックができていた右オープンを駆け上がります。しかし20yds進んでタックルを受け、ここで痛恨のファンブルをしてしまいました。このファンブルを仙台大#25益子がすかさずリカバー、岩手大は追撃のチャンスを失ってしまいます。


【第4Q】

自陣23ydで攻撃権を得た仙台大。ロングパスを通されたことで下がり気味になった岩手大ディフェンスを見越してRB丸井がオープンを走り11ydsゲイン。さらにQB中村(一)がキープで岩手陣45ydに進みます。今度はランを警戒した岩手大ディフェンス、その隙をついたかのように仙台大QB中村(一)はWR#4竹内にパスを決め、竹内はRACでゴール前8ydまで進みました。そしてRB磯崎が貴重な追加点となるTDを決め(TFPキック成功)、14-0と岩手大を突き放しました。

岩手大は果敢に攻めますが、ゲインすると反則、パスを投じるとインターセプトという悪循環に陥り、得点できないまま14-0と完封負けを喫してしまいました。岩手大の被インターセプトは4回、そのうち、敵陣のレッドゾーンもしくはその近辺でのものが3回という悲運もありましたが、ここは確実なマークでインターセプトを成功させた仙台大DBの勝利だったといえそうです。


この試合の結果、岩手大は優勝戦線から脱落、仙台大は次の第2試合で東北大が負けると初優勝ということになりました。



TEAM
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
仙台大学
0
0
7
7
14
岩手大学
0
0
0
0
0