金曜日に発表されたコアPCEインフレ指標は(先月比)予想0.3%よりも低い0.2%となりました。米株は上昇、米長期金利は続落、ドル指数も反落、ドル円は157円台に再び載せてきています。

金曜日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではニュージードルが最強通貨となり、それにカナダドル、豪ドル、ユーロと続きました。一方、負け組では円が断トツの最弱通貨となり、それに米ドル、スイスフラン、ポンドと続きました。

金曜日の米ドルは終日弱含んでいました。ドルインデックスは104.744から104.625へと続落しました。タイムサイクル的には5/23-31の天井圏が終了、5/30-6/11の底値圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/23-31の底値圏が終了、5/28-6/6の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

金曜日のドル円はロンドン時間にアップダウンしましたがその後上昇して週を終えています。金曜日の19:00に157.367円の高値をつけ、23:00に156.560円の安値を付けました。ドル円の一日の値幅は80.7ピップスと比較的大きな値幅でした。タイムサイクル的には5/23-30の天井圏が終了、5/29-6/6の底値圏に向って反落し始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はすべて上昇しました。本日のドル指数は短期続落、中長期的には反発上昇するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は中期的には下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.499%から3.429%へと続落しました。日本の10年債金利は1.051%から1.073%へと反発しました。一方、米国の10年債金利は4.550%から4.502%へと続落しました。金曜日の10年金利とドル円の相関係数は0.48と順相関になっています。またドル指数とドル円の相関値は‐0.19へと逆相関となっています。10年金利はタイムサイクル的には5/27-6/4の底値圏が終了、6/4-12の天井圏に向って反発中です。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。

新興国通貨ではトルコ中銀は4/25の決定会合では50.0%へと据え置きでした。マーケットは対ドルでは高値で膠着状態から反落気味です。対円では最安値から反発気味です。現在は4円台後半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が5/9に政策金利を11.00%と現状維持としました。サイクル的には5/23-6/3の天井圏が終了して5/29-6/10の底値圏に向かっています。エリオット的には昨年8/30に上昇E波が終了、ランニングコレクションのF波が進行中です。ランド円は3/27に南ア中銀が政策金利を5回連続で8.25%で据え置きました。現在8円台前半で取引されています。ブラジルレアルは5/8の金融政策決定会合で10.5%へと0.25%の利下げを決定しました。30円を割り込んで取引されています。

金曜日のコモディティ市場を代表するCRBインデックスは横ばいでした。WTI原油は大きく3日続落しました。タイムサイクル的には5/27-6/11の天井圏が終了、6/6-19の底値圏に向かって反落し始めています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。金曜日の金は反発上昇しています。日足タイムサイクル的には5/24-31の天井圏が終了して5/30-6/6の底値圏に向って反落しています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは軽く反発しました。タイムサイクル的には5/27-6/4の天井圏が終了、6/3-12の底値圏に向って続落して行くでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了して下降C波にいましたが、新たな上昇波に入ったようです。

 

☆ 先週金曜日のユーチューブ動画はメキシコペソ円とポンド円でした。