昨日に発表されたISM製造業PMIは48.7と先月の49.2から、また予想49.6よりも低下しました。ISM発表後米長期金利が急落、米株はまちまち、米ドル指数続落でドル円も一時156円を割り込みました。メキシコの総選挙でモデルナ等が圧勝、経済統制が強まると示されたことでペソが急落しました。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではスイスフランが断トツの最強通貨となり、それにニュージ―ドル、円と続きました。一方、負け組ではカナダドルが最弱通貨となり、それに米ドル、ポンド、豪ドル、ユーロと続きました。

昨日の米ドルはロンドンで買われましたがニューヨーク時間には売られました。ドルインデックスは104.625から104.122へと3日続落しました。タイムサイクル的には5/23-31の天井圏が終了、5/30-6/11の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/23-31の底値圏が終了、5/28-6/6の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円はロンドン東京正午から売られました。昨日の12:00に157.474円の高値をつけ、本日00:00に155.955円の安値を付けました。ドル円の一日の値幅は151.9ピップスとかなり大きな値幅でした。タイムサイクル的には5/23-30の天井圏が終了、5/29-6/6の底値圏に向って反落しています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はスイス円を除いて下落しました。本日のドル指数は短期続落、中長期的には反発上昇するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は中期的には下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.429%から3.339%へと3日続落しました。日本の10年債金利は1.073%から1.063%へと反落しました。一方、米国の10年債金利は4.502%から4.398%へと3日続落しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.61と順相関になっています。またドル指数とドル円の相関値は‐0.109へと逆相関となっています。10年金利はタイムサイクル的には5/27-6/4の底値圏に向っています。本日にも終了して、6/4-12の天井圏に向って反発するはずです。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。

 

☆ 昨日のユーチューブ動画は米国ダウとポンド円でした。