金曜日の米株がクラッシュにならなかったこと、米国10年債金利が高値から下がり落ち着きを取り戻していることに加え週末に米下院が1.9兆ドル(200兆円)の追加刺激策案を通過させたことを好感してアジア・太平洋株は韓国、台湾を除いて大きく上昇しています。また日本については2月の製造業PMIが2019年4月以来初めて50を上回ったことを好感して日経225は700円戻し2.4%のプラス、Topixは2.0%プラスでしたがマザーズは0.3%の上昇にとどまりました。中国株もリバウンドしています。上海/深センCSI300は1.5%プラス、香港は1.6%のプラスとなりました。オーストラリアのASX200は1.7%プラス、二ュージーランドNZX50種グロス指数は0.6%のプラスで引けました。インドのセンセックス指数は1.6%のプラスで引けています。
ヨーロッパ株は長期金利が落ち着きを示し始めたことですべて買われて引けています。ドイツDAXは1.6%プラス、フランスCACも1.6%プラス、英国のFTSEも1.6%プラス、スペインIBEXは1.9%プラスで引けました。スイスSMI指数は1.8%のプラスした。ニューヨーク時間に入りISM製造業景気指数が60.8と2018年2月以来の高さとなり米国製造業の好調さを示しています。米国株はオープニングから買われ終日堅調で米国ダウは2.0%プラス、S&P500は2.4%プラス、ナスダックは3.0%プラスで引けています。カナダのS&Pトロントは1.3%プラスとなりました。
VIX指数(恐怖指数)は米株の大幅上昇に連れて前日比4.6ポイント下げて23.4で引けています。
月曜日の米ドルは朝方は弱く始まったものの終日強含みで推移しました。ドルインデックスは金曜日の90.879から91と上昇して引けています。昨日の勝ち組はカナダドル、豪ドル、キウィドルという資源国通貨で、ユーロ、ポンド、スイスフランが負け組、円は月曜日からほぼ変わらずから弱含みで推移していました。ドル円は東京時間の106.36円が安値、ニューヨークスタートの106.88円が高値でした。円は中立であったので勝ち組通貨のクロス円(カナダ円、豪ドル円)で、スイス円は上昇、ユーロ円は強含みで推移しています。主要新興国通貨は米ドルインデックスが強含みでしたが、ほとんどの新興国通貨は対ドルで上昇しています。ただし、ブラジルレアルとマレーシアリンギットは売られています。インドネシアルピアは変わらずでした。
仮想通貨は先週テスラのイーロンマスク氏がビットコインが高すぎるというコメントを出して以来下げ傾向が続き、2/21の最高値(58,354ドル)から2/28日の最安値43,201ドルまで下げていましたが昨日は買いが戻ってきており、現在は48,000ドル台で推移しています。イーサリアムもビットコイン同様の動きで2/20の高値(2041ドル)から昨日の1,292ドルまで下がっていましたが、現在は回復気味で1,500ドル前半で取引されています。リップルは2/22-23の乱高下以来高値(0.65ドル)と安値(0.4764ドル)の間で推移しています。現在0.43ドル前後で取引されています。
貴金属のうち、金曜日に暴落した金は一時1857ドルまで買われるタイミングもありましたが現在は再び1,720ドル台前半で取引されています。金とのスプレッドが縮まりつつあるプラチナも一時大きく変われる局面もありましたが月曜日と変わらぬレベル(1180ドル台)で引けています。銀は金、プラチナ同様大きく上昇する局面もありましたが昨日より若干高いレベルで推移しています。
工業メタルである銅は先週木曜日に8年ぶりの高値を付けた後、株価の急落とともに金曜日は大きく反落、昨日は変わらずのレベルで推移しています。1ポンドあたり4.1045ドルで引けています。
原油価格は、テキサス州で記録的寒波による生産制限で正常な生産レベルに達すには数週間必要と伝えられていたことで急騰していましたが、金曜日に続いて大幅に下げて引けました。前日比1.06ドルの下げで引け値は60.44ドルでした。先週水曜日早朝に発表されたAPI(American Petroleum Institute、アメリカ石油協会)の原油在庫は大幅増でした。予測が537.2万バレル減少に対し実際は102.6万バレルの大幅増が発表されています。また同日夜に発表されたEIA(米国エネルギー情報局)の原油在庫も519万バレル減予想に対し128.5万バレル増となっていました。OPEC+のうちサウジアラビアの100万バレル自主減産は3月も続けられるとの報道は原油価格のポジティブ要因となっていますが4月も継続されるかどうかがカギとなっています。また3月4日に開催予定のOPEC+としては4月以降は50万バレルの生産増を検討していると伝えられていますが、サウジ次第といえます。
米国10年金利は1.6%から急反落して金曜日は1.419%で引けていましたが、昨日はほとんど動かず1.424%で引けています。その他先進国の10年金利はすべて反落しています。日本の10年金利は一昨日0.158%から0.156%へと若干下落しています。今度の日銀の決定会合が見ものです。一方、米国2年金利も比較的大きく下落しました。米国の10年金利と2年金利差は金曜日の1.288%から1.297%へと拡がっています。イールドカーブはきわめて立った状態で株価にとってはポジティブですが、イールドスプレッド(S&P500株式利回りー10年債金利の差)が3%以下で株が割高になると考えられていますので、長期金利の急騰は株価、特にグロース株(ナスダック)にとってのリスク要因となっています。S&Pの利回り(1.5%と言われています)と比べて株価が割高になりつつあります。
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