ウィルウェイです。

本日は「下末吉海進」についてご紹介します。

 

下末吉海進は、約12万5000年前の間氷期に、地球の温暖化によって起きた大規模な海進であり、日本各地の平野部に海が進入した。その規模の大きさから縄文海進が起きた6000年前よりも下末吉海進が起きた時期(下末吉期)は温暖な気候であったとされている。横浜市鶴見区の下末吉地域にちなみ命名された。

下末吉海進も縄文海進と同様に日本各地で確認されているが、神奈川県では東京湾側、相模湾側から海が入り込み、綾瀬市や海老名市、厚木市付近まで海が入り込んでいたと考えられている。下末吉海進のときにたまった地層は、下末吉層または下末吉層相当層といわれ、神奈川県東部(いわゆる下末吉台地)によく保存されている。下末吉層は神奈川県以外でも確認ができる。

海水面の上昇

 

約13万年前にリス氷期が終わり、間氷期(エーム間氷期)に入ると気候が温暖化した。この当時の関東以北の地層からは暖かい海域で生息する貝類の化石が発見されており、気候が温暖化したことがわかる。気候が温暖化するにつれて大規模に氷河が溶け出し、海水面の上昇が発生した。その結果、日本の各地の平野部が水没する現象が起こった。例えば関東平野の中央部周辺では東京湾から渡良瀬遊水地周辺まで水没したものと考えられている。当時、海水面がどのくらい上昇したのかははっきりしない面もあるが、現在の海水面から5~10メートル程度高かったのではと推定されている。


 

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本日は「J-クレジット」についてご紹介します。

J-クレジットは、経済産業省、環境省、農林水産省が運用する「J-クレジット制度」により認証された、二酸化炭素 (CO2) など温室効果ガスの排出削減量や吸収量である。排出権[1]とも称される。

J-クレジット制度

省エネルギー機器の導入や森林経営などの取組による、CO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度である。国内クレジット制度とオフセット・クレジット (J-VER) 制度が発展的に統合した制度で、国が運営する。創出されたクレジットは、低炭素社会実行計画の目標達成やカーボン・オフセット[2]などに活用可能である。

 

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本日は「酸素同位体比年輪年代法」についてご紹介します。

 

酸素同位体比年輪年代法(さんそどういたいひねんりんねんだいほう。英語: Tree ring dating using oxygen isotopes)とは、樹木の主成分セルロースに含まれる酸素の同位体比を年輪毎に測定し、その変動パターンから年代を決定する自然科学的年代決定法である。

年輪年代法とは、古い木材の年輪が過去の気候変動を保存していることを利用する年代測定法であり、その成果は考古学のみならず、古美術・古建築の年代決定の他、生態学・地形学・気候学・宇宙物理学にも利用されている。

考古学において、発掘で発見された遺跡の年代決定は重要な調査目的である。日本の考古学界においては、土中などでの残存性が高く、時代による形状の変遷が鋭敏な土器の編年が重用され、そのレベルは世界でも極めて発達していると言われている。しかし、土器編年に代表されるような相対年代(相対的な前後関係による年代指標)では基本的には実年代が明らかにならず、他の年代観に依存しない独立した体系であるため離れた地域間や他の遺物との整合性を取ることが困難であった。これを克服するために遺跡の暦年代・絶対年代の決定も試みられるが、その方法として特に放射性炭素年代法と年輪年代法がよく用いられてきた。

年輪年代法は、樹木の成長速度が生育環境と同調することに注目し、年輪幅のパターンを既知のサンプルから作られた標準年輪曲線と比較することで一致する年代を探索する年代決定法である。良好な試料が得られれば低コストで1年単位で年代が決定できるため、寒冷地や乾燥地を中心に世界中で用いられてきた。日本でも奈良文化財研究所の光谷拓実の取り組みにより、2021年現在で過去3000年分のヒノキの標準年輪曲線が完成している。しかし高温多湿な地域では年輪の変動パターンは日照条件などの気候以外の外的要因の影響が大きく、また多様な樹種が利用されていた日本では多量のサンプルが必要となることや少ない年輪数では有意な結果を得ることが難しいという欠点もあった。この欠点を補完する新しい年輪年代法が酸素同位体比年輪年代法である。酸素同位体比年輪年代法は2015年頃に名古屋大学の中塚武により実用化され、その名称は従来法の年輪幅の代わりに年輪毎に含まれる酸素同位体比を測定する手法に由来している。