(20)~My memories~ 幸せの色2/2
『タクちゃん。私ね、向かいのピンク色の病室に行きたいの・・・』
『ピンク色・・・?どういうことだい・・・?』
『あのね・・・。』
『今わたしがいる、この病室のカーテンの色って水色でしょ・・・』
『ピンク色のカーテンの部屋にいる人は、みんな出産をした人や出産予定の人たちなんだって・・・』
『だから、ピンクは幸せな色なんだってことなのよね・・・』
『こっちは私のように出産できなかった人たちの部屋なんだ・・・』
『だから、水色なんだよね・・・。幸せじゃない色なんだと思うの・・・』
『だから、わたし・・・』
『絶対にあっちの部屋に行きたいんだ・・・』
私は堪えきれないほど、
込み上げてくる体の震えと、
涙を堪えて、
『そうだね。』
『大丈夫だ。すぐに子供作ろうな!』と、言った・・・。
その日を境に、
妻が私に言ったことに対して、
私が妻に疑問を問いかけたのは最後になった・・・。
若干20歳だった私でも、
限られた時間の存在に気がついたからだ。
つまらない問いかけをするよりも、
妻の望むことを全て受入れる
決断をした日でもあった・・・
そして、
私たちは退院後すぐに迷うことなく
20歳と22歳という若さで
不妊治療をしていくことになったのだ・・・
とても小さな力で支えあい・・・
7年間という、
短いようで永遠のように続く日々を、
走り出した・・・
幸せの色を求めて・・・
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『ピンク色・・・?どういうことだい・・・?』
『あのね・・・。』
『今わたしがいる、この病室のカーテンの色って水色でしょ・・・』
『ピンク色のカーテンの部屋にいる人は、みんな出産をした人や出産予定の人たちなんだって・・・』
『だから、ピンクは幸せな色なんだってことなのよね・・・』
『こっちは私のように出産できなかった人たちの部屋なんだ・・・』
『だから、水色なんだよね・・・。幸せじゃない色なんだと思うの・・・』
『だから、わたし・・・』
『絶対にあっちの部屋に行きたいんだ・・・』
私は堪えきれないほど、
込み上げてくる体の震えと、
涙を堪えて、
『そうだね。』
『大丈夫だ。すぐに子供作ろうな!』と、言った・・・。
その日を境に、
妻が私に言ったことに対して、
私が妻に疑問を問いかけたのは最後になった・・・。
若干20歳だった私でも、
限られた時間の存在に気がついたからだ。
つまらない問いかけをするよりも、
妻の望むことを全て受入れる
決断をした日でもあった・・・
そして、
私たちは退院後すぐに迷うことなく
20歳と22歳という若さで
不妊治療をしていくことになったのだ・・・
とても小さな力で支えあい・・・
7年間という、
短いようで永遠のように続く日々を、
走り出した・・・
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