図書館本です。

久しぶりの朱野帰子さん飛び出すハート




 

 

笑って泣ける、、かは分からないですが

とってもリアルで

ラスト、こうきたか!という感じ。


ラストに触れずに

レビューすることが難しいため

以下、かなりのネタバレがありますチュー




先日、スペンド!編集長のペドロ様が

「1番揉める相続の金額は5000万円らしい」

という記事を書いておられて。


父が亡くなり、

相続人は母と子2人というご家庭だとして

基礎控除が4800万円

(3000万+相続人3人✕600万)


つまり、遺産が5000万というのは

相続人が4人以上でないと、

相続税がかかる家ということ。


相続税がかかる相続、というのは

全体の8%くらいだそうです。

もちろん全国での割合なので

東京都内に絞れば17?%くらいになるようですが、、

9割以上はかからない、と言うと

「少ないな」と思いません?キョロキョロ



「1番揉めるのが5000万って、、

5000万ある家の方が珍しいだろうな」と

思いながら拝読していたのですが、


5000万も遺産がある家は

揉めたらお互い弁護士をつけて

争える経済力がある。


そういう意味では、

「1番(派手に)揉めることができる」

と言えるかも。


と、腑に落ちたのでした。




小説の中では、

祖父の1200万くらい?でも本当に売れるの?という古家と多少の預貯金をめぐり

伯父伯母が大揉め。


相続人の一人である主人公の父は

以前から行方不明(?)。


主人公の母は、祖父と同居して

ずっと祖父の介護をしていた。


祖父は「相続廃除」について

主人公(法学部に通う学生)に尋ねようと

したところで亡くなったーー



「長男の嫁だから」と

相続人ではない人に介護を押し付ける文化


兄弟は傍観していただけだったのに、

いざ相続になると

「私たちにも頼ってくれたら良かったのに」

「結局は、好きで介護してたんでしょう」と

手のひらを返す様子


そして相続人自身より、

配偶者などそのまわりが口出しした結果

揉めごとが加速


・・・ここまで酷くはないものの、

私の親族でも似たようなことがありましたし

同じような相談を受けたことも

何回かあります、、


(だから、両親・義両親のときは

私たちへの遺産は残らなくても良いので

高いサ高住に入ってもらって、

こちらはできるだけ孫の顔を見せに行くくらいが

良いのかなと思っています真顔

私自身のときもそうしてほしい魂が抜ける



読みながら、心がざわざわして

胸が痛くなるくらいリアル。



ただ、イヤミスではないので

ラストまで苦しい展開ではないです。




でも、でも

小説(フィクション)だから、

そこまでツッコまなくても良いかもですが

以前調べて知ってるので

ツッコませてください笑い泣き



戸籍って、死亡届を出した後、

市役所の処理で1週間以上かかるので

すぐには取れませんよね?!


おかあさんが前に17歳で遺産分割したって

未成年者は無理ですよね?!

(特別代理人を立てたなら話は別ですが

そんな感じでも無さそうでしたし)


ラスト、死亡保険金って

相続人以外が受け取るときは

税金が2割増しでかかるんですけど?!

おかあさん、

800万まるまる入ると思ってません?笑い泣き



と、いう点もありますが

あくまで小説は他人の人生の疑似体験泣き笑い


↓元ネタです昇天


「こうならないように!」


予め、終活して遺産をまとめておき

将来子どもが揉めないよう

公正証書遺言を遺すとか(遺産分割協議をしなくても、相続させたいと指定した人が、その人だけで相続手続できるようになります)準備しなきゃ、と思うのですが

・・・何歳くらいからしたら良いでしょうか?キョロキョロ



↓敬老の日も近いので、プレゼントに良いかも?

・・・「縁起でもない」というタイプの親には、渡す機会を検討しましょう泣き笑い

 

↓相続の法律も、今年

いろいろ変わっているようです。

 


↓他にも朱野帰子さんのレビューしています。

個人的には「対岸の家事」と

「くらやみガールズトーク」の最後の話が特に好きです飛び出すハート