有川ひろさんです。
有川ひろさんの小説は、
前職の先輩が「阪急電車」を貸してくださってからはまり(映画化前の頃)
いろいろ集めていますが
こちらもそろそろドラマ化しないかなーと思ってます。


児童養護施設を舞台としており
有川さん特有のベタ甘恋愛というよりは
「空飛ぶ広報室」「県庁おもてなし課」系のお仕事小説。

重いテーマなので、気軽に楽しんで読める内容ではないですが
それでもときどき甘酸っぱい恋愛があったり
胸があったかくなるエピソードがあったり
おもしろいです。
泣けます( ;∀;)


「人生は一人に一つずつだけど、
本を読んだら自分以外の人の人生が
疑似体験できるでしょう。
物語の本でも、ドキュメンタリーでも。
そうやって他人の人生を読んで経験することが、
自分の人生の訓練になってることがあるんじゃないかって、
先生は思うのよ。
踏み外しそうなときに、
本で読んでくれた言葉が助けてくれたりとか……」

個人的には、これに尽きます。

いくら、この本を読んで児童養護施設のことに興味をもったって
勉強しなおして転職して、とできる訳じゃない。

でも、いろいろな人生があることを知ることが
(それはフィクションかもしれないし
もしかしたら偏った見方のこともあるかもしれないけれど)
自分の人生の訓練のひとつにはなっているはず。

いつか、子どもにも読んでほしい本です。



最近も、虐待のニュースがありました。

親側の気持ちも、わからなくはない。少しだけは。

しつけと虐待の境界線って難しいな、と思うこともあります。
昔だったらしつけの一環で済んでたことが、今は「児童虐待!」と叩かれること、ありますよね。
ご家庭なりの事情もあるかもしれない。
「重版出来!」の、首輪に繋がれていた漫画家さんのエピソードを思い出したりしました。
(母子家庭で、火遊びをするようになった子を怖くて一人で置いておけないから、トイレに行けるけど台所に行けない長さの首輪に繋いで仕事の間待たせていた、というような話です)

行政が対応できることにもきっと限度がある。
でも、子供たちは、明日の大人たちです。←小説の話に戻りました

知ってくれる人が増えることで
きっと何か変わると思います。

ぜひ!ドラマ化を!!(/≧◇≦\)