柏市リハビリグループのみなさんの出張治療―上肢の治療は難しい。でも、Never Give Up! | WillLaboのブログ

WillLaboのブログ

WillLaboは、東京の両国にある、リハビリスタジオです。
運営しているのは、作業療法士の山田 稔です。
気軽に、ヒゲ先生とお呼び下さい。
靴専門の理学療法士中田 翔が「既成靴の調整」によって、戻りづらい身体を保つお手伝いも始めました。

本日は、柏市のデイサービスに通っている片麻痺の方から、『人数を集めるから出張して下さい』と依頼があり、一日、柏に行ってきました。

介護保険枠は、いろいろ制約がありなかなか満足のいくリハビリが受けられないとのこと。そこへいくと、WillLaboは、自由診療なので料金は高くなりますが、一人1時間以上の時間をかけ、納得のいくリハビリを提供することを信条としていますのでお声がかかったものと思います。本当に、ありがたいことです。

それぞれのご希望は、『以前の様に、早く歩けるようになりたい』、『手の感覚がはっきりしなくて』、『しりもちついてから、腰が痛むから歩きづらくて』などなど。
でも、私は徹底的に上肢・手に関わりました。
というのも、足はどのような状態であろうと、常に地面や対象物に触れていて対象物から感覚を受け取る状況にあるのに、上肢・手は肩からぶら下がっているおかげで、起きている間は何かに触れる機会が少ないだけでなく、横になっていても『邪魔なだけ』と疎まれるような存在だからです。

人間は、カラダのことはよくわかっているつもりでも、実は常に何かに触れるか触れられていないと、自分のカラダが分からなくなるものなのです。
ほら、暗闇で手探りで電気のスイッチを探すときなんか、壁伝いに手を恐る恐るだすでしょう?そんなとき、壁に手が触れると安心しませんか?その安心は、おそらく自分のカラダが見えない状況で、壁に触れることでカラダが確認できることから起こると考えられます。

というわけで、上肢・手に関わることは、特に、長期にわたり片麻痺として生活されている方の改善を計るには絶対必要である、という私の持論があります。
勿論、手の機能回復を直接狙う時もあれば、手が自分のカラダの一部と認識できることで期待できるカラダ全体のバランスの改善を目指す時もあります。
上肢・手は空間でこそ役に立つもの(つまり、何も支えの無い状態で手に何かを持つ、押す、前に出すなどが上肢の機能です)。なので、横になって上肢・手を天井に向けてあげておくことを援助しながら、少しずつ固さや関節のずれ、肩甲骨の位置など調整しつつ、カラダとのつながりを追求していくと、驚くなかれ、結構多くの方で動かないと思っていた手が動くものです。まあ、動き方には麻痺の影響があるものですが。

でも、手の治療jは言っているほど簡単ではありません。単に、動くだけでいいのならそれなりの効果は必ず期待できますが、日常生活でその機能を発揮できる“手”に快復するためには,その方の潜在能力の側面もありますが、私の力量の側面もいなめません。

上肢・手が若干変わることで、歩き方やバランスのとり方は変わる余地はありますが、手がその機能を発揮できるためには、もっと多くの時間と使う経験と日常生活での管理を覚えていただく必要があります。
また、治療者側にもそれ相応の力量とアイディアと根気が必要です。

単に動くだけの手ではなく、日常生活でその機能を発揮できるために、私もまだまだ修行が必要なようです。Never Give Up!