うまい酒は旅をしない | willfreemanのブログ

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no man is an island


村上春樹がスコットランドとアイルランドのウィスキー生産地を訪れた紀行文「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」を読んだ。片道40分の通勤電車で2日間で読み終えるくらいの短い本だ。本の中で「うまい酒は旅をしない」と書かれてあった。お酒は出来るだけその産地に近いところで飲まないと、そのお酒を成立せしめている何かが失われれていくそうだ。確かにそうかも知れない。旅先で地酒を飲んで美味いと思ったのを買って帰ってから飲んでも、何か違った感じがした記憶がある。以前、高知に行った時に炙りたての藁カツオと酔鯨に感動したことがあった。東京に戻ってからも酔鯨はよく飲むが、やっぱり何か違う。旅行というものは、旅先の特殊な空間と美味い料理とお酒が絶妙なバランスを造った時に、何とも言えない記憶になるのだと、村上春樹の言葉で整理できた気がする。いつも札幌出張で気心知れた人と飲む北海道の地酒が美味い理由も分かった気がしました。