
約2ヶ月振りの札幌出張に行った。2泊3日の行程だったが、初日は昼過ぎに羽田を発ったので、夜の接待だけが主目的のようなものだった。接待してくれたのは、ちょうど2年くらい前に一緒に仕事をさせていただいたクライアント企業の方だ。。担当の方の年齢は自分の父親のほうが近いくらいで、内一人は、この6月に役員に昇格されるような偉い方だ。でも、何故かそういう距離感のようなものはほとんど感じず、結構いつも楽しく飲んで唄っている。今回も、1軒目で北海道の食材を堪能させていただいた後、定例のスナックで2次会という運びになった。1軒目のお店は以前にも行ったことのある「北の酒蔵」というすすきのにある炉端焼きのお店だ。前回もかなり高評価だったのだが、今回も料理も地酒も最高に良かった。

画像は、前菜の位置づけで注文した「行者ニンニクの酢味噌和え」だ。行者ニンニクとは、 北海道や近畿以北の亜高山地帯の針葉樹林、混合樹林帯の水湿地に群生しており、そのほとんどの繁殖地は国立公園などの自然保護区でしか採れないらしい。この時期にしか食べれないもので、今回がギリギリ最後のタイミングだったらしい。ネギ科の植物らしいが、味はニンニクをクリアな風味にさせたような感じで、食感は瑞々しかった。酢味噌とのマッチングも絶妙でいきなり1品目から感動的だった。

2品目は「蟹みそスペシャル」だ。このお店のオリジナルの料理で、蟹みそと蟹の身を炭火で炙って作るらしい。蟹はタラバを使っていると言っていたような気がする。見た目は画像の通りでそれ程美しいものではないが、一口食べたら間違いなく日本酒が飲みたくなる味だった。僕は元々あまり蟹に興味がなかったというか、馴染みがなかったのだが、蟹という食材は日本酒と合わせるためにあるような気がした。逆に蟹の柔かい風味は繊細な日本酒以外は受け付けないような気がする。

3品目は、前回も食べたニシンの刺身だ。ニシンは近所のスーパーでも売っていたりするが、刺身にするには相当な鮮度が求められるようだ。今回もとても美味しくいただいたが、その他の料理が素晴らしかったため、やや際立たなかった気がする。

こちらは「笹竹(ささだけ)」という食べ物だ。笹竹は、5月~6月にかけて北海道・東北の山深いところに出てくる。普通の「筍」と異なり、アクが無く、柔らかく、親指ほどの太さで、手軽に調理出来るところも良い。他の旬の素材同様、採れたてをその場で炭火で焼いて頂くのが最高に旨い食べ方だ。表面の皮を剥いて、味噌をつけて食べるのだが、これが素朴な甘みがあって本当に美味だった。筍も美味しいと思うが、こちらのほうが繊細な味がしてお酒との相性が最高だと思う。

色々な美味を堪能した後、お店の人がサービスですと言って持ってきてくれたのが、画像の「鮭とば」だ。鮭とばとは、秋鮭を半身におろして皮付きのまま縦に細く切り、海水で洗って潮風に当てて干したものである。秋に川に上がってくる産卵後の鮭はそのまま食べてもあまり美味しくないらしく、このように「とば」にして食べるらしい。食感はスルメ程ではないが硬さがあり、軽く炙ってあった。ビーフジャーキーの鮭版みたいな感じだが、これもかなり美味かった。サービス品としてはとてもお得な感じがした。
北海道ではいつも食事の深さに感動させられる。クライアントも気の合う人が多く、いつ来ても楽しい時間を過ごさせてくれる。今年もまた新たなクライアントのお手伝いをしなければいけないが、丁寧にサポートしていきたいと思う。