
先月から司馬遼太郎著書の「世に棲む日日」を読んでいる。この小説は、幕末長州の代表的人物である吉田松陰と高杉晋作が主人公の話だ。司馬遼太郎は革命を3段階に分け、最初のステージに吉田松陰、第2ステージに高杉晋作、第3ステージに伊藤博文や山県有朋をあげている。今日、下田に来た理由は、第1ステージの吉田松陰が尊王攘夷思想の基、自らが洋行するために黒船に乗り込もうとした場所であり、松蔭の情報がたくさん見学できるので来てみた。

この場所は、道の駅「開国下田みなと」の東に徒歩15分くらいのところにある。吉田松陰と金子重ノ輔が黒船に乗り込もうとして小船を漕ぎ出した場所だ。小説では、船の艪を固定する道具がなくて、已む無く褌で固定して漕いだらしい。松蔭はいつも自分の思想に真剣なのだが、どこか無計画で滑稽なところがあり、結局、この計画も失敗に終わる。

この川沿いの道をペリーロードと言う。建物は意識的に古い感じに作られていて、喫茶店やレストランが並んでいた。朝早く歩いていたので、どの店も閉まってした。もう少し遅い時間にくれば、結構いい感じでゆっくり散策できそうな道だと思った。

今回必ず立ち寄ろうと思っていたのが、この「下田開国博物館」だ。何年か前に家族で来たことがあったのだが、その時は松蔭についてあまり知らなかった。今回は、ペリーやハリスよりも松蔭メインで見てみようと思った。建物内には、松蔭が投獄された牢屋の模型や、松蔭が書いた文書等がたくさん展示されており、小説で読んでいる光景がイメージアップされる気分でちょっと興奮気味になってしまった。
今回の下田訪問は渋滞回避のために昼過ぎには下田を出発していたが、それでも十分に内容のある訪問だったと思う。個人的には松蔭よりも龍馬のほうがやっぱり好感を持てる部分が多いが、幕末の時代の変化に多大なる影響を及ぼした人物として客観的に尊敬すべきところは多いと思われるのが吉田松蔭だと思う。
今回の訪問は前回よりも短い時間ではあったが、当時の光景を自分なりに想像しながら下田の街を散策できて、とても楽しかった。