講「おぉぉぉどうした!!」
松葉づえを抱えて照れた表情で教室に現れたT。
講「教室変更するか?」
T「大丈夫です。上がれます!」
そういって何て事のない様子で、講師に付き添われながら2階へ上がっていきました。
しばらくして電話が鳴って、それはお母さんから。
母「部活で脚の骨にひびが入りまして・・・ご迷惑をかけると思いますが。。。」
冨「全然問題ないです。わざわざご連絡頂いてすいません。」
母「お礼を言いたいのはこちらの方です!」
冨「???」
母「あの子、今日痛みがひどくって学校を休んだんです。」
母「それなのに朝から、『ウィルには行きたいから、どうにかしなきゃ』っていうんです。」
母「授業の前になって、父がまだ帰ってこないからタクシーで行ってもいいかっていうんです。」
母「あの子が・・・あの子がですよ。学校は別にいいと言うのにウィルには行くって・・・」
もう電話の最後はお母さん半泣きです。
反抗期の息子のことで色々なことに悩んでおられる中、そんな姿を見せてくれたわが子の様子に感極まっておられました。
「ありがとうございます。」を連呼してくださっていました。
そんなお母さんの声色を聞いて、僕もちょっと込み上げるものがありました。
中3生だとしても、まだ部活がひと段落して間もない今の時期。
塾に来ること、自習に行くことは、腰が重いことなんだと思います。
「自分を律して頑張る」というよりは「やらされる」に近い感覚を持つ生徒も多くいると思います。
そんな生徒をTのように、「何としても行きたい」に一人でも多く変えられるように。
それこそがこの仕事をやる本当の意味なんじゃないか。
そんなふうに思わせてくれる出来事でした。
では。