東京圏となると、そりゃあもう高校の数たるやハンパない。
日本の総人口(1億2445万人)のおよそ30%にあたる3691万人(東京 1408万・神奈川 923万人・千葉 627万人・埼玉 733万人)が、こんな狭いところ(日本の国土のおよそ3%)に密集して住んでいる地域です。
ここ東所沢からだと通学圏内とされる高校の数はおよそ100校!
地方出身の僕からしたら、とても考えられない。
地方は同じ偏差値の高校なんて2つとないわけで、選択の余地などほとんどなかったですからね。
こっちだと同じ偏差値層に多ければ10校とかあります。いったいどうやって選んでいったらいいのやら。
ということで、今日は高校選びの私見を書いてみたいと思います。
ずばり自分が中学生の親なら、以下の3つの中のとりわけ①と②について、子どもと何度も何度も話し合います。
① どんな人たちと過ごしたいか。
② 18歳時点でどういった能力を持っていたいか。
③ 単純に自宅からの通学時間。
その上で、最後は私立がいいのか、公立がいいのかを考えるといいと思います。
① どんな人たちと過ごしたいか。
言うまでもないですが、人間、朱に交われば赤くなるものですから、特に重視したいところです。



より、引用
上の引用漫画では最後が勉強で終わっているので、学力偏差値の高いところに言った方がいいという意味だと捉えられるかもしれませんが、そうではなくて、あくまでもどういう仲間たちと過ごしたいか、です。
授業見学に行ったときの生徒全体の雰囲気とか、部活動体験に行ったときの雰囲気とか、校舎内の掲示の内容とか、少なくとも過去3年は遡って卒業生がどうなっているとか、私立の場合ならば、校長を含めた教員たちが醸し出す雰囲気とか、とにかくそこに混じりたいな、こんな人たちなようになれたら良いことありそうだな、と思うかどうかの感覚。※ 私立の場合は、教員を学校が採用して、学校が教育して、その方針に合わない教員は辞めるので、教員たちの雰囲気は重要です。
あえて、めちゃくちゃ極端、わかりやすさ全振りで言えば、同じようなレベルの3校があったとして、『部活ほぼなし+行事ほぼなし+東大合格』と『部活そこそこ+行事盛りだくさん+早慶合格』と『部活全国レベル+行事盛りだくさん+MARCH合格』だったらどれがいい?みたいな感じです。
② 18歳時点でどのくらいの能力は持っていたいか。
高校は選んで受験して、そして高校から選ばれた人たちだけで作られる場所なので、高校ごとに授業内容、部活、あらゆるところで、その内容も、レベルも、使用する道具も違います。
そういう意味で、単年で見るのではなく、少なくとも過去3年、どういう進路先になっているのかを確認することはとても大切です。
口ではなんとでも言えます。
早慶を目指すコースです、とか、県大会上位を目指していますとか、言うだけなら言えちゃいます。
そのために、これをこうやって、あれをああやって、これも言うだけならいくらでも言えちゃうのです。
で、実際のところそういう生徒が育っているのか。
育っていないのなら、やっていないのか、はたまた、やれていないのか。とにかく機能していないということです。どんな素晴らしいシステムも、やれてなければ、絵に描いた餅。
自分がなりたい18才の像と違くなりそうなところは避けたいですよね。ここもよく考えて決めるべき重要なファクターでしょう。
③ 単純に自宅からの通学時間。
①と②で、もし少ししか変わらないようなら、通学時間は重要です。単純にできることが増えますからね。
首都圏だと、やっぱり電車やバスは無駄が多いです。登下校の時間帯はだいたいギュウギュウじゃないですか。これだと何もできない。せいぜいスマホいじくるくらいしかその時間を潰せないでしょう。
で、①と②について子どもと話し合った上で、あとは費用に見合う「何か」が私立にあるなら、私立の方に部があるなら、私立を考えます。
当然ですが、私立の方が尖っていますからね。
ただこの尖っているというところがポイントで、私立の方が上回っているわけではありません。
たとえるなら、洗面器に水を注ぐ。その注がれる水の量が教育内容(総じて偏差値に比例します)だとします。
水平なのが公立。傾けるのが私立。
傾けた以上、公立よりもどこかは深くなります。一方で、浅い部分は必ずできます。
よって、上述の①と②がはっきりとしているのであれば、そこに特化した高校、つまり私立という選択は十分にありだと思います。
最後に、絶対にやっちゃダメな選び方もいくつか挙げますね。
① ネットの口コミ、知人とか先輩の一人とか二人から聞く、『主観的な』情報を鵜呑みにする。
施設設備とか、ネイティブ講師の人数だとか、留学制度だとか、早稲田に指定校推薦がいくつあるとか、毎年の大学進学実績とか、毎年の部活動実績とか、そういうのは『主観的』とは言いません。非常に有用な情報です。
しかし、誰々先生の教え方が云々とか、友達が云々とか、先輩が云々とか、ただ単に楽しくないとか、そういう情報は何の意味も無いです。極めて個人的な感想、個人的な主観に過ぎないからです。
② 指定校推薦の数とか、大学進学率とか、実際には価値がないものを、さも価値がありそうに言う営業トーク。
2022年、定員に満たなかった、つまり受験者全員が合格した私立大学は約半数の47.5%と過去最高を記録してます。
さらに、そのうち廃校の危機となる充足率が80%未満の大学は19.4%にも及ぶ、そんな状況なのです。
そういった出願するだけで誰でも合格となる、いわゆるFランと呼ばれる大学を筆頭に、私立大学の8割ほどが、合格しても来てくれるかどうかわからない一般入試よりも、入学を確約してもらえる推薦入試で早めに受験生を確保し、経営を安定させたい。そのため、もはや誰でもいい勢いで、たくさんの高校に指定校推薦枠をバラまいているという惨状。
高校からは、そんな大学の指定校などいらないから返上しているという声すら、耳にします。
指定校枠は数だけじゃなく、どこにあるかが大切、大学進学率もどこに進学したが大切なんです。昔とは状況が異なるのです。
以上、長くなりましたけれど参考までに。