遅くなりました。前回の続きです。

 

私立高校に訪問させていただいていて、徐々に二極化してきているように感じることの2つ目が、不登校の生徒に対する対応です。

 

まずコロナ後、不登校の生徒の数は世界的に激増しています。

引用:各国における不登校を取り巻く状況—COVID-19パンデミック前後の変化

引用:不登校 ~ その対応の国際比較 ~

 

日本においては、2024年に発表されたデータによると不登校の生徒の人数はおよそ34万人。これはコロナ前のおよそ倍に当たります。

 

 

 

不登校の小中学生が過去最多34万人超…コロナ禍で急増

 

文部科学省が2024年10月に発表した2023年度の「問題行動・不登校調査」で、子どもを取り巻く深刻な状況が浮き彫り

 

コロナ禍での不登校児童・生徒を考える 関西福祉大学

 

新型コロナ感染症が不登校増加や新たなデジタルサービス創出に与えた影響

 

 

このような状況下において、不登校の生徒を受け入れるべきか否か、あくまでも『私〔private〕』である私学は学校ごとに選択を迫られてきました。

 

もちろんコロナ禍においては世界中が一変するような非常事態でしたから、そのせいで何かしらの影響を受けた子どもたちのために、基準を曲げてでも受け入れる私学が大半だったように思います。

 

しかし、それをいつまで続けるのか。分岐点にさしかかってきています。

 

コロナ以降、子どもたちが受けたなにかしらの「因子」。これがまだはっきりしていない中では適切な対応というものが不明です。ノウハウだってありません。その対応にはとにかく時間を要します。一方で、時間はトレードオフ関係が成り立ります。教員がそういった生徒の心の寄り添うことは、他の生徒の指導の時間を削ることになりかねません。

 

苦渋の決断だと思いますが、欠席日数を再び厳格かする私学が徐々に増えてきています。

 

ある高校の入試担当者の言葉です。

 

「なんとかできるなら、もちろんなんとかしてあげたい。でも、コロナ以降の不登校は、高校も行けないケースが大半なんです。これまでの不登校であれば、環境が変わることで登校できるようになることも多かったのですが、コロナ後の不登校はそうならない。入学式から来ないなんてこともザラですから、そういった場合に、顔も知らない生徒をどうしてあげたらいいのか、担任はものすごい苦労をするんです。」

 

確かに、原因が今通っている中学校にある特有の何かにあるのなら、それが無くなれば行けることも多いでしょう。

でも、原因がそうではなかった場合、その中学校の環境にはなかった場合には、どうしたらいいのか。


心理カウンセラーではありませんので、何も言えないのが申し訳ないのですが、もしお子さんが学校に行けなくなったときには、初動がとにかく大事であることは間違いありません。

 

ネットや本にあるようなノウハウは、あくまでも「これまでの不登校」のためのもの。コロナ禍の中でなにかしたの影響を受けたことによる不登校には当てはまらないかもしれない、と思いながら、できる限りの情報を集めて、お子さんの胸の内に耳を傾けていくしか今はないのかもしれません。

 

※ 玉石混交の中で、このサイトは役に立ちそうだと感じました。

 ⇒ 子どもの「ストレス耐性」を効果的に鍛える3つの方法



追加

あくまでも、ここから書くことはど素人の個人的な感覚ですから、話半分に読んでもらいたいのですが、


コロナ禍の中で受けた何かによって不登校になってしまった生徒は、全員が気遣いがめちゃくちゃできる、できてしまう、繊細な子ばかりな気がします。


音に敏感だったり、人混みが苦手だったり、他人の言葉をとても気にしたりするような子が、いろいろ考え過ぎるあまり、周りが気づけない内に、溜め込んだストレスが臨界点に達したのかもしれません。


常日頃からストレスがかかるときの対処法を教えつつ、ストレス耐性を育てていくのがいいのではないかと思っています。

毎年、およそ90校の私立高校にお話を伺いに行っているのですが、昨年あたりから徐々に二極化してきているように感じることが2つあります。

 

1つ目が、大学受験に対する考え方。

 

年内入試と呼ばれる『推薦入試(総合型選抜と学校推薦型選抜)』を狙いに行く私学と、あくまで『一般入試(一般選抜)』を狙いに行く私学です。

 

まず今、日本の大学入試は少子化のあおりを受けて、5割以上が推薦入試になっています。〔引用:リセマム

 

 

ただこれ、騙されてはいけません。そもそも日本の大学のおよそ8割が私立大学ですから割合が跳ね上がっているだけです。例えば国公立大学は今も一般選抜が大半です。〔引用:朝日新聞

 

 

なぜ私立大学だけこうなっているかというと、2024年時点で、私立大学の6割がすでに定員割れの状態だからです。〔引用:Newsweek 日本版

 

逆を言えば、国公立大学(概ね上位大学ほど一般の割合が上がる)と、定員割れなど考える必要のない上位の有名私立大学は今も一般選抜が多数派。早稲田も慶應も、何十年も前からある指定校と付属校からの内部推薦を除けば、今もほとんどが一般選抜です。〔早稲田も慶應も一般入試が約6割、付属校や指定校推薦が約3割。その他の推薦はわずか数%。

 

青:一般選抜 赤:指定校推薦 ピンク:付属校からの内部推薦 『プレジデントFamily2025春号』より引用〕

 

 

まとめます。

 

日本の大学のおよそ8割にあたる私立大学、その多くはいまや、筆記重視の一般選抜ではなく、他の能力(小論文や面接、検定など)で勝負できるようになっている。もちろんその中には、教育力に定評がある大学だったり、研究力が高いのに地方ゆえに人気のない大学など、すばらしい大学も少なくない。

 

一般選抜が入試の大半を占めるのは、私立大学ではごく僅かの難関大学と、上位の国公立大学くらい。

 

さて、この状況を受けて私学はどうするのか。

 

時間は有限ですから、進学先を求められる私学としては、限られた時間をどう振り分けていくのかを選択しなければなりません。

 

新たな入試となる総合型選抜と学校推薦型選抜に向けての指導に時間を割くか、あくまで一般選抜に向けての指導に時間を割くか。

 

どちらかに力点を置けば、もう片方は必ず軽くなります。そのどちらにも力を入れている、なんてことはあり得ませんから、私たちとしては、ここはしっかり見極めていく必要があります。

 

長くなりましたので、二極化の2つ目は明日に。

 

 

※ ちなみに、総合型選抜と学校推薦型選抜についてはこのサイトがわかりやすいです。〔引用:株式会社 進路企画

 

 

 

運動会でも、部活でも、ピアノや水泳、サッカーなどの習い事でも、そして学校の定期テストであろうとも、なんでもそうだけれど、勝って欲しい、レギュラーを取って欲しい、賞を取って欲しい、他の人より優れて欲しいなんて、親は思っちゃいない。

 

願いはただ一つ、向上心を持って、試行錯誤しながら、主体的に、一生懸命に取り組んでもらいたい。ただそれだけ。

 

そうすれば必ず成長する。技術だけじゃない、人間的に成長する。人に信頼される人になる。

 

成功なんてものは後から必ず着いてくる。

 

懸命にひたむきに取り組んだ先に手に入れることができるものこそが、世の中ではもっとも価値あるものになる、ということを親はよく知っているから。