「か」 カメラを使って心理誘導? | 幸路縁 ~初版0号試写~

幸路縁 ~初版0号試写~

映画、音楽、エンタメなどの楽しい話題を中心に、
硬派な内容も少しだけ利かせた、自分で作る自分の取説みたいなモノ

早速ですが、

今日は、ちょっとさっくりめに

書いてみようかなと思います。

 

テーマは…

 

カメラは、ただ”映して”れば

いいものじゃないぞ!

 

…いい写真の作品や、映像作品のカメラの使い方は

かなりの工夫が隠されているぞというお話を

個人的な見解で書ければと思います

 

※ どこかでカメラを学問的に勉強したわけではないので

    あくまで個人の見解です…

 

まず、この写真をご覧ください。

 

 

キラキラとした青い海ですね。

でも、「キレイ!」以上の感想がなかなか

出てきづらいですね…

 

というのも、この画だけじゃ

画の全体を褒めるしかないからです。

 

そこで、もっと具体的にココがいいね!と

言われるためにするにはどうすれば良いでしょうか?

 

それは…

「見て欲しい箇所に観る人の目線を集める」

ことです!

 

もっと言うと、

「観る人の目線と集中力を支配する」

ことです

 

そこで、何の変哲もない海の写真をベースにして

こんな工夫を施してみようと思います。

 

それは…

 

・ 「注目して欲しい箇所の情報量を増やす」

 

・ 「注目しなくてもいい箇所は隠す」

 

ということです。

 

下記に具体的に画を使って書いてみようと思います。

 

想像してください…

砂浜にこんなものが映っていたら…

 

 

この写真のようなキレイな人が

砂浜をキャピキャピと走っている姿を

 

※ いま、男女両方からウケのいいキレイな女性の代表

  モデルの泉里香さんにご登場願いました

 

すると、

「走っているこの美女」に目線が行くはずです

 

1枚目の画像は

「単なる海」という情報だけだったのに対して

 

2枚目の写真のような人物が加わると…

ただの海だった画像に…

「女性」、「走ってくる」という情報が加わります。

 

もっと言ってしまうと…

 

 

普段だったら、この画像みたいに

洋服を着ているはずなのに…

「洋服じゃなくて、水着を着ている」という

違和感のある情報が画像から読み取れるようになります。

 

この段階で、

「単なる海」の画像から

「海を走る水着の女性」の画へと

変貌しました。

 

この時点で、写真や映像を見る人の集中力は

「女性」のほうに移動するはずです

 

ただ、これでも

「海で走っている水着を着た女性がキレイだな」としか

思えないかと思います。

 

もっと観る人の視線と集中力の対象を絞っていくと…

 

水着の真ん中にはリボンがデザインをされていますね…

ここに注目をすると…

「リボンがデザインされた水着」という情報が脳みそに追加されます

 

すると、脳みそは

違和感のある情報を読み取ろうと

目線と集中力をデザインされたリボンに移動させます

 

すると、目線の先には、

必然的にグラマラスなバストが目に映ることになります

 

ここまでをまとめると…

 

1枚目の

「ただの海」の画像に

 

2枚めの画像で

「女性」

「水着を着ている(洋服じゃないの?という違和感つき)」

「水着はリボンがデザインされている」

 

という3つの情報が追加されました。

 

すると、広く海を見ていた視野が

「女性」→「水着」→「デザインされたリボン」→「グラマラスなバスト」と

段々狭くなっていくことにお気づきになるかと思います

 

この考え方をモデルさんのポージングに応用したのが…

 

こんなポージングですね…

顔の前で左手を丸くしてOKサインのポーズをすることで

目線と集中力を「左手の丸いカタチの中に映る”目”」に

集中する効果がありそうです。

 

このように、「視野を狭める」ことで集中力が作用する

対象を集中させることに加えて、

こんな技術を使うことも多くあります…

 

 

はい、モデルが広島時代の黒田投手です。

黒田選手の背景に注目してみてください。

 

ボケてしまっていて何も写っていないですよね?

手前の黒田選手にピントを合わせて

後ろの背景をピンぼけ状態にしています

 

こうすることによって黒田選手以外に見えるものを

わざと隠して、黒田選手のほうに観る人の視点を

移すように計算をされています。

 

「見えているものを隠すことで視点を一点に集中させる」ために

フォーカスをあえて外していますね

(これを”デフォーカス”なんて呼んだりします)

 

このように、写真や映画での「撮影」という仕事は、

「フォトジェニックな場所やモノをただ撮影する」だけではなく

 

注目して欲しいところに無意識に視点を誘導して

画像や映像の主張点を強くアピールするために

最大限の工夫を凝らしているんですね…

 

 

今日は、ここまでにしようと思います。

お付き合い頂きまして有難うございます!

 

うーん、もうちょっと上手に説明できそうな気がするなあ…

ちょっとこの内容持ち越すかも…

 

明日は、今週末もしくはGW公開の映画から

ちょっと良さそうな映画をピックアップしてみようかなあと

考えています…(内容変わるかもしれませんが)