昨日、樺沢紫苑さんの「精神科医が教える幸せになる方法」というセミナーに参加しました。
開始が18:30だったので、会社が終わってから移動し、ギリギリ間に合いました。
樺沢さんのメルマガでは、「スライドが300枚ほどで、樺沢セミナー史上最も内容が濃い」と宣伝していましたが、やはりその通りで非常に濃い内容でした。
参加費が3000円だったので、かなりコスパが良いです。
樺沢さんは幸福というものをピラミッド型の図で説明しており、一番下が「心身の健康」、
次が「つながり」、そしてその上が「成功・お金」という階層です。
多くの人は、一番下の土台である「健康」やその上の「つながり」を重視せず、
仕事ばかりしてしまいますが、そうなると建物が崩れ落ちるようになってしまい、
幸せになれません。
つまり、「頑張れば幸せになれる」という単純なものではなく、
まずは健康に留意して心身を整え、人とのつながりを大切にし、
その上で仕事をしないと優れた仕事をすることは不可能であり、
その順序を間違ったら成功や貢献、幸福は実現しないということを強調されていました。
幸福を脳内物質という点で考え、
健康は「セロトニン的幸福」、
つながりは「オキシトシン的幸福」、
成功・お金は「ドーパミン的幸福」
という分類をしています。
特に印象に残ったのは、「ドーパミン的幸福は慣れてしまうが、
セロトニン的幸福は慣れることがないので、常に味わうことができる」という説明です。
例えば、難しい課題を攻略して「やったー!」と喜んでも、
能力が身についてくるとそれが簡単になってあまり喜びを感じられず、
さらに難しいことができないと幸福に感じないという流れになります。
そうなると、上を目指すことで成長するのはいいことですが、
達成したときしか喜びが味わえず、ますます難易度が上がっていくので苦しくなり、
それだけでは幸せになるには不十分です。
一方、例えば「自然の中を散歩して気持ちがいい」というようなセロトニン的幸福は、
何度味わっても慣れてしまうことはなく、毎日味わうことが可能です。
樺沢さんが朝散歩を勧めているのも、セロトニン的幸福を毎日味わうことができるためです。
それから、よくある例として、
「自己成長しなくても今のままで十分幸せです」というのを挙げており、
樺沢さんはそれを「コンフォートゾーン」という理論で説明していました。
コンフォートゾーンは居心地のいい縄張りのようなもので、快適ではありますが、
そこを出ないと成長しません。
コンフォートゾーンを出ないことが「現状維持」だと思っている人もいますが、
そうではないと説明していました。
次々と技術の進化が進み、時代が流れていく中で、
自分が成長せず他の人が成長していれば、
最初は平均だった人も相対的に下位に落ちてしまいます。
つまり、自己成長しないことは「現状維持」ではなく「劣化」であると話しており、
それを聞いて私も「やはり自己成長しないと、今は幸せでもいずれ不幸になるときが来る」
という危機感が湧きました。
樺沢さんのセミナーはスライドがとても多く、
毎回最後の方になると「まあこれはいいや」と何枚も飛ばすのですが、
やはり今回もそうでした。
それだけ言いたいことがたくさんあるということでしょう。
本セミナーは他にも様々な観点から幸福というものを解き明かしており、
とても学びの多いセミナーでした。