いつも楽しく拝見しているMariaさんのブログ記事。



この記事を読んで、私の母がアンチキャラクターで、周りのお友達が持っていたり着てたりした、キャラクター系の衣服や靴を全く買ってもらえなかったことを思い出しました。


キャラクターグッズや服って、確かにダサくて安っぽくはあるのですが、子供にはとってもキラキラして映るものですよねキラキラ


今思うと、母は幼い私に趣味の良い上品な服装をさせてくれていたと思うのですが、母は基本、紺やグレーを好んでいて、子供心に(ピンクでアップリケとかロゴがバンバン入ってるフリフリのかわいい服が着たい!)って思っていました。


(が、そういう服を母が嫌がっていたので言い出せず……)


そして私も大人になり、やっぱり自分の子供には上品な格好をしてほしいなと思うように指差し


自分に子供ができるまでは、アンパンマンのグッズなんかも絶対に買いたくないし、家に置きたくないと思っていました。


でも、いざ子供が産まれてみると、子供が目を輝かすのはやっぱりアンパンマン爆笑


私が妊娠中に買ったセンスのいいヨーロッパ製の高級モビールとか高級ぬいぐるみには見向きもせず


そのうち、保育園に機嫌よく行ってもらうために、アンパンマンの服をたくさん買って着せるようになりました指差し


自分で服を選ばせると、毎回「これ!」って同じアンパンマンの服を選ぶから、これしか服を持ってない子に見えていたに違いありません。


ファミリアの服とか、大人にはとっても可愛く見えるけれど、小さい子供にはあんまりウケないんですよね。


ボーネルンドやネフの木製おもちゃより、原色プラスチックでけたたましい機械音が鳴るアンパンマンのおもちゃ……みたいな。


そんな経験を通じて、もう意識高い系オシャレ育児はさっさとあきらめ、子供たちはしまじろうやアンパンマンやミッキーに育ててもらいました爆笑


でも今思うと、こういう経験を通じて、親は自分と子供が別人格だってことをゆっくり受け入れていくのかなって感じていて。


先日、遅ればせながら、友人やブロ友さんが絶賛されていたディズニー映画の『マイ・エレメント(Elemental)』の監督のドキュメンタリー(Good Chemistry)を見たんです。


かよちゃんのブログ


Mariaさんのブログ


Disney+(Good Chemistry)



本当に素晴らしいドキュメンタリーで、3回観ました😂


この映画『マイ・エレメント』自体に様々なメッセージが込められていて、本当によくできたアニメなのですが、ドキュメンタリーも短いながらも本当によくできていて。


assimilation(同化)、xenophobia(外国人嫌悪)といった、移民をめぐるテーマにも重点を置いた作りでそこもとても興味深かったのですが、私にはやはり監督ご自身の親子関係が興味深かったです。


映画自体のテーマでもあるのですが、子供が親の期待とは違う道を歩みたい時に、どのような葛藤があるのか。


映画では親側の葛藤は詳しく描かれていないのですが、ドキュメンタリーでは、監督がアートの道を進みたいと志すようになった時に、その希望をご両親がゆっくりと受け止めていかれた様子が垣間見れました。


監督は韓国系で、ご両親は弁護士か医者が最高のキャリアと考える、典型的なアジアンタイガーママ(ペアレンツ?)系。


おばあさまの遺言が「韓国人と結婚しなさい」だったり(これは映画でも描かれています)、純血主義もある。


でも監督ご自身は美大で同級生だったアメリカ人女性と結婚。


最初はそれも受け入れられなかったご両親が、徐々に奥様を受け入れるようになってきた過程も、アジア人ならば情景が目に浮かぶよう〜って、共感できると思います。


結局、親というのは、子供の決断を見守り、(それが自分の好みや希望とは違っても)応援するのが役割なんだな。


その修行の始まりがまず、子供の幼少期にアンパンマンやプリキュアを受け入れることだったんだなって、改めて思いました爆笑


子育てって、本当に親としての自身のあり方、人間性の修行の道ですね。


マイ・エレメント、とても色々な気づきがある作品なので、ドキュメンタリーと合わせて、特に多文化な環境で育っているお子さんと、その親御さんにおすすめします。