今年のガレットデロワはサダハルアオキで。

これスイートポテト?というくらいしっとりしたアーモンドクリームで美味しかった!



年が明けて親子でディズニー映画の「マイ・エレメント」を観ました。

私はディズニー映画には全く興味がなかったのだけど超仲良しが親子で観に行って号泣、絶対に観てー!と言われたのと、いつも文化や子育てについてのブログを興味深く読ませていただいている方がお二人ともとても良かった!と感想を書いていらしたので余計に観てみよう!という気持ちになって。


私の友人は

人種の違いとかダイバーシティを上手に表した映画で分かり合えない二人が惹かれあっていく恋愛面と、親子の関係とか、親子で色々話すことがあってすごく良かったー!とおススメしてくれたのね。


でも、私はUKさんやかよさんのさらに深い感想に触発されて。


お二人の記事はそれぞれこちら↓






観て良かったなぁ!と思う映画だったのだけど

うちの夫がとにかくなんで主題がエレメント(元素)でなくてはならないのか?って観てる途中、観終わってからもしつこいの。

エレメントにこだわらないといけない理由はなんでだろうなんでだろうと。


それで、かよさんがとても良かったという監督自身が作品について語ったドキュメンタリーをそのまま続けて観ました。


そうしたらエレメントについて夫の納得のいく答えが冒頭から語られていて。


私の心に響いたのは、この監督が生きた時代が私の両親が米国駐在した時代(87年から93年)ととても近くて当時のマンハッタン近辺のアジア人の子供達がどう感じて生きていたか、本当に共感できることばかりで。

それにこの監督のご家族が経済的に少し楽になってから移り住んで思春期を過ごしたホワイトプレーンズはうちの父の会社の本社が置かれた場所で当時沢山の日本人駐在員の住んでいた地域だったのです。

でも我が家は(親会社が買収した)隣の州の別の会社の現地社長として赴任しましたから住んだのはお隣の州。

その学校での話は少しここに書いてあります。



今でこそ「ヘイトクライム」とか「レイシズム」とかそんな言葉が言われるようになりましたが、正直当時はそんな認識は特に子供達には全くなかったです。

12月になればリメンバーパールハーバー!やらひどい時には原爆のプリントのTシャツを着てくる子供もいたり…

「I hate japanese car」というTシャツを着てくる子もいました。

親の世代ではそんなことはないし、「今日は12月8日、嫌な事を言ってくる人がいるかもしれないけれどそれをいうものが愚かなのだから気にするな」と事前に話してくれるパパさんもいました。


そう、それってマイエレメントに出てくる育ちの良いウェイドとその家族みたいなね。

本当に自分自身が嫌な思いもしたこともなくて人にも嫌な事もしない階層。


我が家はその地では割と規模の大きな会社の社長という社会的には差別されるような立場ではないはずだったけど、子供達の世界にはそんなのなんにも関係もなく。

私立のスクールに行けば違ったのかもなぁと思います。

これは説明しきれないけれど、当時のアジア人の肩身の狭さって今よりずっとあったと思います。


それでね、もう一つ当時のヤオハン(今のミツワ)があったフォートリーも今は駐在員が多く住むエリアですが、当時も補習校もあったし、日本人エリアでもあったけど、コリアンが多く住む街でもあって。

母はそこで韓国の方のお魚屋さんやお肉やさんでお刺身や薄切り肉を仕入れていました。

よく考えたら、コリアンと日本人って割と近くにコロニーを築くのだなぁーと思ったのでした。


子供達が親の通訳になっていく話や、自分のルーツを恥に思うタームなどとてもわかる話で胸が苦しくなると共に彼らファミリーの生き方に希望を見出したり。


私の友人ファミリーも三女と同じ歳になった息子さんが、ママは言葉がよく分かってない!って指摘したり、気をつけてみんな英語で話すようにしているもののついつい日本語で盛り上がってるとパパが話しがわからなくて可哀想って発言する時などもあって、それって決してネガティブな体験ばかりではなくそれがとても良い方向に作用することもあるのだけど周囲が心掛けていかないといけないなぁとあのドキュメタリーはすごく心に響きました、映画を観た全ての人にあれも観てほしいな。


ドキュメンタリーを観た事により、夫のなぜエレメント出なければならないのか?の疑問への答えがかなりあったようで、

エレメント(元素)は変えようもなく自分の中の核なわけで多様性というのはるつぼとなって溶けてミックスするのではなく、元素はそのままでそれらが反応しあって新しいものを作るという事なのだねーと。

ミックスジュースなのではなくミックスサラダであるようにって。


確かにそれは本当に理想であるんだけど、元素のままで!っていう考えがあまりに強い宗教やお国柄の人たちと本当に共存できるのか?って私は最近思ってしまうのだけど…っていうのがまた私の意見で、夫婦であーだこーだと話し三女がまたでもでもと口を挟む。

それがこの映画を観て最も良かったことでもありました。



しかし…この映画だって、たとえば差別される側がやたらと燃えやすいというか必要以上にカーッとしやすいところとか(それは実際あるんだけど)あとは白人側(と思われる)水側ファミリーがイノセントに描かれているところとかは少しばかりもやっとしたりね😅

すごく良い映画なのだけど、最近アメリカ様の考えるダイバーシティの理想とその他の国の考えるダイバーシティのあり方には実はものすごく剥離が生じているのではないかなぁと思うことも多くて。

アメリカがスタンダードなのではなく、アメリカがすごく特殊なのではないかな?と思ったりします。


ドキュメンタリーを見る前は、家族で「なんでそれを早く言わない!」が多すぎる〜!だなんて話していたりもしたのですが(1番初めにここが自分の父のお店だと言わなかったことから始まり)でも、伝えたいことを伝えなくなりがちになるというのも、そう育ってしまう(悪い意味ばかりではなく)環境ってあるよねって話し合えました。


いずれにせよ、我が家の長女も今や移民なわけですし(我が家で移民問題を語るとき、長女が私も移民ですよ、と語ります)彼女の生きる道では避けては通れない問題を含めて考える時間をこれからも積極的に設けていこうと思ったのでした。


それからアニメの力ってやはりすごいなぁと実感しました。

作者のお母さんがアニメなら子供の通訳なしに楽しめた、というエピソードもそうですが、それとは別の力も。

日本への認知度が上がったことも私は日本アニメのすごい力だったと思うのです。

長女の友人にイタリア人と日本人のミックスがいるのですが、ドラゴンボールとポケモンとキャプテン翼が人気になってから僕の扱いがイタリアで大きく変わった♪と話すくらい、アニメ以前と以後では変わったと思います。食文化なんかも認知されたし。(昨年の旅行中、フランス、ポルトガルで何回も僕のタトゥー見て!ってドラゴンボール見せられました、笑)


先日も書きましたが三女が最近すっかりアニメオタクなのでピクサーへの道のりもすごく興味深いようで真剣にみていました。

このドキュメンタリーだけでも見る価値があると思います。

ディズニープラスで見られて字幕も選べます。




本当は他にももっと感じたことや話したことなどあるのですが、今日はここまで。

また思うことが熟成されたら書きたいと思います。


ところで日本アニメといえば、MAX &Coのこのオスカルシリーズ、すごいね?😂😳

もし、万が一これを貰ってしまったらどんなふうに着こなすかなぁとちょっと妄想してみたりして…😂