
久しぶりのMOVIX周南♪
今年もすでに10数回通いつめ、すっかりホームと化しています。
<あらすじ>
バブルがはじけて間もない1994年。
銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は綿密な仕事への取り組みや周囲への気配りが評価され、上司や顧客から信頼されるようになる。
その一方で、自分に関心のない夫との関係に虚しさを抱いていた梨花は、顧客の孫であり年下の大学生・光太(池松壮亮)と出会い、不倫関係に陥ってしまう。
光太の学費を援助するため、顧客の預金に手をつけてしまった梨花はしだいに金銭感覚が麻痺していく。
久しぶりに、力のある邦画を観たという感じです。
サスペンス的なハラハラ感ではないのですが、観る者を終始画面に引き込む力(パワー)のある映画でした。
ダメな大学生を演じた池松壮亮くんが最高に良かったですね。
大先輩である宮沢りえさんとのベッドシーンは相当緊張したと思いますが、彼の態度や言動はまさしく光太そのものでした。
もし、光太が池松壮亮くんではなかったら、全然違ったドラマになっていたかもしれません。
見事な配役。
まさに適役でした。
私が強く印象に残ったのは、銀行の先輩である隅より子を演じた小林聡美さん。
『すいか』や『かもめ食堂』といった近年の代表作からして、彼女にはほんわかしていて、どことなくゆるいイメージを持っていたのですが、この映画では違います。
決して前面に出てくる役ではありませんが、大きな存在感があって、物語をきっちりと締めてくれます。
梨花との会話のシーンがとても印象に残っています。
こういう小林聡美さんも良いものですね。
私のようなアラフォー世代からすると、宮沢りえさんは10代の頃の初々しいイメージの方が強く残っていることでしょう。
三井のリハウスのCMやもろTM NETWORKだったデビューシングル『ドリームラッシュ』の頃はめちゃくちゃかわいかったですよね(*^▽^*)
そんな彼女も今年で41歳!?
信じられません。
って、歳のことは置いといて。
この映画の良いところは、絵がとても綺麗なところです。
カメラワークが大いに影響していると思いますが、とにかく絵になるシーンが多かったです。
それは、主人公を演じた宮沢りえさんがとにかく魅力的だったから。
この一点に尽きますね。
清楚で真面目な普通の主婦が、ふとした出来心から恋と金に溺れ、転落の一途を辿っていく。
その献身的な様子は怖さと同時に、痛いほどの哀しさが漂っています。
視聴者は彼女に対して『それはダメだよ』と思いながら、どこか心の奥底では応援してしまうという、複雑な想いに駆られることでしょう。
これは、宮沢りえさんもまた適役だったからに他なりません。
『紙の月』は間違いなく、彼女の代表作となるでしょう。
ほとんど指摘する事がないくらいよく出来た映画でした。
一つだけ、気になったところを挙げるとすれば、梨花が光太に惹かれるまでの部分をもうちょっと丁寧に描いてくれたら...という想いはあります。
20代の頃、銀行の女子行員と付き合った事がある私としては、銀行の雰囲気や業務ってこんな感じなのか~と、別の視点からも興味深く鑑賞する事ができました。
(って、これは余計でした 笑)
吉田大八監督作品、今後も要チェックです。
俳優の演技 ☆☆☆☆☆
背徳感 ☆☆☆☆☆
おすすめ度 ☆☆☆☆★(4.5)
映画『紙の月』 予告編