長男が2歳の頃、彼は毎日のようにプリキュアに変身していました。

児童館にあったプリキュア変身グッズです。

 

 

 

 

 

 

長男は周囲から、「元気」、「活発」のイメージを持たれています。

 

実際にそれは、ひとつの面からすると正しいです。

体育館では元気に飛び跳ね、笑い転げているような男の子です。

 

一方で、「こわがり」、「神経質」、「生き物への愛情」という側面も持っています。

節分の鬼に号泣したり、

小さいヤドカリを追いかけ回す大きいヤドカリに、「いじめちゃダメー!」と号泣したり。

 

仮面ライダーは敵がこわくて、まだ見られません。

プリキュアは、前作の敵はかわいいものが多かったので、ギリギリ見られました。

「プリキュアのキラキラパワーで、敵もニコニコになるんだよ!」というわけです。

 

プリキュアになりたかったのは、かわいい格好をしたいというよりも、

変身したら強くなる!という意味合いが大きかったようです。

たまたまそれが、仮面ライダーではなくプリキュアだっただけ。

 

児童館に行くと、この服を持ってきて「着たい!」と言うので、

別にそれを拒否する理由もなかったので、「いいよー」と着させてあげていました。

 

 

***

 

 

男の子と、女の子。

今でもその説明に、ひどく悩みます。

 

身体的な違いを教えることはできます。

でもそれは生物学上の違いなだけであって、その人が「男」なのか「女」なのかは、その人にしかわかりません。

 

たとえば女子トイレは赤いマーク、

男子トイレは青いマークで描かれていることが多いですが、

女子が必ず赤で、男子が必ず青でなくてはならない理由もありません。

 

長男が好きな色は、赤、オレンジ、黄色、ピンクなどの暖色系でした。

 

 

***

 

 

幼稚園のプレ時代、誕生日には折り紙のメダルがもらえました。

女の子はピンク、男の子は青。

 

本当は暖色系が好きな長男。

どこか納得していない顔で、けれどグズることもなく青を受け取りました。

 

そんな話を児童館の先生にしたところ、

長男の趣味をよく知る児童館の先生は、長男に「何色がいい?」と聞いてくれました。

実は児童館でも誕生日会があり、それにあわせて誕生日カードを作ってくれたんです。

 

「ピンク!」と即答した長男。

「わかった」と笑顔で承諾してくれた先生。

 

 

 

 

 

 

 

今でもこのかわいらしい誕生日カードは、リビングの壁に飾ってあります。

 

 

児童館でプリキュアの格好をしていたこと。

ピンクの誕生日カードを選んだこと。

児童館の先生たちも、周囲のお母さんたちも、「おかしい」とは一度も言わず、受け入れてくれていました。

 

「そっかー。長男くんは、オレンジやピンクが好きなのかー」って、笑顔で肯定してくれていました。

 

そうこうしているうちに最近では、長男は自ら進んで青を選ぶことが増えてきました。

朝、お皿やコップをテーブルに並べてくれるんですが、あえて自分のコップは青を選びます。

誰に強要されたわけでもなく、自然に趣味が変わってきたのなら、それはそれで構いません。

 

 

***

 

 

今日、たまたま洋服店でご近所さんに会いました。

年長の男の子とその家族です。

長男は年齢が上の友達に会えて大喜びでしたし、私もそのご近所さんとは仲良くさせてもらっています。

 

話をしている最中、ふと、商品の中からプリキュアのパジャマに気付いた長男が、それを手に取りました。

 

欲しかったというわけではなく、たぶん、「おかあさん、プリキュアがあったよ!」っていうことを伝えようとしたんだと思います。

いつものように2人きりなら、「本当だ、プリキュアあったね!」という会話で終わったところでした。

 

いち早くそれに気付いた年長の男の子が、「えー!? プリキュアー?」と言ったんです。

 

それだけです。

それだけですが、その声のトーンは明らかに「受け入れがたい」という色をしていました。

そういう微妙な空気というものを、既に長男は感じることができます。

 

「うん」と曖昧に言って、長男はそのパジャマを戻しました。

 

 

 

男の子と女の子、今でもその違いの説明に迷います。

 

今日、年長の男の子がした行動は、とても一般的なことだと思います。

むしろ咎めるような言葉を発さなかっただけ、充分だと思います。

それでも少しだけ、私の心の中にしこりのようなものが残りました。

長男が何を感じたのかは、残念ながら私にはわかりません。

 

 

長男の趣味嗜好は少しずつ変化していくと思います。

それが自然な変化であれば、なんら問題はありません。

 

だから私が長男に、そして次男に願うことはただひとつ。

 

人が好きだと言っているものを笑わないこと。

 

好きってとってもステキなことです。

好きなものがあるって、とってもうれしいことです。

男の子がプリキュアが好きでも、女の子が仮面ライダーが好きでも、

そこに何の問題もありません。

 

 

人が好きだと言っているものを笑わないこと。

そうして、息子たちの「好き」がいっぱい増えることを願っています。

 

 

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