メイドさんネタです。
でも、昨日の経験には考えさせられるところがあり、
ちょっと書いてみようと思います。
具体的には、子どもの知育についてです。
ちなみにー。
昨日の経験で、私はTさんには辞めていただこう、
という決意を新たにしたんですけどね。
先日、日本で流行っている50℃洗い(もう流行遅れ?)を
Tさんに教えました。
途上国で生活するうえでの苦労のひとつは、
食の安全性の確保だと思います。
私が住んでいるようないわゆる貧困国での農業では、
貧しすぎて農薬を買えない(意図的でないけど無農薬)か、
知識が乏しいがゆえ農薬の適切な使用量がわからず、
たくさん使いすぎてしまうというケースが多いようです。
話がそれましたが…
先日の一時帰国時に母が絶賛していたのと、
私がよく行く日本食屋さんでも、お客さまにお出しする
ローカル野菜は50℃洗いをしているとのことだったので、
わが家でもやってみようかと。
で、一時帰国のときにデジタル温度計も買ってきました。
帰国後さっそく、デジタルの温度計を渡し、使い方を教え、
実際に50℃のお湯をつくって、実演して見せました。
もう2週間くらい前のことです。
そして昨日、200gのサラダ用ミックスリーフの
50℃洗いをお願いしました。
いつもなら、「お願いね~」で済ませてしまうところ、
ランチにでてきたおかずの味付け、以前も注意したのに
まーったく改善されていなかったので、
もしや、私の言ったことを理解していないのではないか?
疑惑がムクムクわいてきまして…。
仕事ぶりを観察してみることにしたんです。
で、結論を先に書くと、
50℃洗い、ぜんっぜんできていませんでした。
どうやら「温度」と「水(湯)量」という2つの概念を
クロスさせて考えることができないようなんです。
具体的には、
1. 洗いたい野菜の量に対して、適切な水の量がわからない
2. 50℃のお湯のつくり方がわからない
まずもって、彼女が選んだボールが小さすぎでした。
この時点でおやおや?と思いました。
小さいボールで複数回に分けて洗ってもいいけれど、
そのサイズだと10回くらいに分けないと洗い終わらない。
もっと大きなボールで洗えば一度で済むんじゃない?
と言ってみたけれど、ピンと来ない様子。
とりあえず、私の指示で、
うちで一番大きなボールに変えてもらいました。
直径30cmくらいの特大サイズです。
そのくらいじゃないと、葉野菜をしゃぶしゃぶできません。
さっそく、50℃のお湯をつくってみよう、ということで、
ボールにお湯を入れてもらったところ…
底から3センチくらい(推定100ml?)くらいしか
お湯を入れないんです。
その湯量で50℃のお湯をつくったとして、
200gの葉野菜を洗えるの?と聞いてみたところ、
ぽっかーーーん。
こりゃダメだわ、と思い、
とりあえず、実際にやってわかってもらうしかない、
と次のステップへ進むことに。
まず、お湯の温度を測ってもらったら、78℃くらい。
じゃあ、50℃のお湯をつくるのに、どのくらいの水を
足せばいいと思う?
と聞いたら、計量カップで500ml足したい、と。
100mlのお湯(78℃)に500mlの水(常温)を足したら、
絶対50℃以下になっちゃうと思うんだけど…。
と言ってみたのですが、これまた、
ぽっかーーーん。
しょうがない、500ml足して頂きましょう!
ということで、実際に足して温度を測ったら、
30℃台後半に。
次、どうするの?
と聞いたら、「これに野菜を入れます」と。
え

200gの葉野菜を洗うのにも全然足りないよ。
温度は高すぎても低すぎてもダメ、
特に温度が低いと雑菌が繁殖しちゃうからね、
と以前にした説明は、既に忘却の彼方…。
お湯は50℃じゃないとダメなんだよ。
38℃っていうのは、50℃より低い温度だよね?
どうしたらいいと思う?
と再度、聞いてみたものの、
完全に思考が停止してしまった模様。
仕方ないので、ワタクシ、一から実演しなおしました。
特大ボールにたっぷりお湯を注ぎ、温度を測り、
少しずつお水を足して、50℃になるように調節し、
葉野菜を入れて、2分ほどしゃぶしゃぶさせ…
(その後、スピナーで水切りをし、ジップロックへ入れる)
で、再度、同じ分量のルッコラでやってもらったのですが、
やっぱりできませんでした

熱いお湯の温度を下げるのに、
少しずつ水を足していくとか、
葉野菜にしても実野菜にしても、野菜がお湯に浸って、
動かせるくらいの分量がないとダメだとか、
口頭で説明しても、
実演してみせてもわかってもらえない。
Tさんの場合、これに加えて、私が何か言うと、
もうそれだけであわててしまい、ちゃんと話を聞けない、
という個人的な問題もあるんですけど…
あとはやっぱり、言語の壁というのもあると思います。
どうしたらよいの~~~

お湯の温度にしても、量にしても、
私たちにとっては、ほぼ当たり前にできること。
タマ夫君にこの話をしたら、
「こっちの人はお風呂に入らないから、
そういうお湯の温度調節とかわかんないんじゃないの?」
いや、そういうことでもないような気が…(苦笑)
細かいことだと思うのですが、
お湯に水を入れたら(逆もしかり)、温度が均一になるよう
かき混ぜると思うんですよね。
でも、Tさんはそれもしないんです。
水を入れたら混ぜないと温度が均一にならないよ、
と言ったので、いちおう混ぜはするのですが、
混ぜなくちゃいけない理由はわかっていない模様。
確かに、これは、お風呂の経験で学んだ気がします。
ただ、誰かに教えてもらったいうよりも、例えば、
親のやっていることとかを見て学んだと思います。
長くなってきたので、2回にわけます。
よろしければ、お付き合いくださいね。
読んでくださってありがとうございます。