そんなこんなで、
メイドさんの能力に思う子どもの知育(1)
の続きです。
思うところあって…とは書いたものの、
まだ考えがまとまっていないこともあり、
上手く書ける自信がないのですが。
がんばって書いてみます。
メイドさんに50℃洗いを実践してもらうために、
・なぜ50℃洗いをするのか
(50℃洗いのメリットは何なのか?)
・実際の手順をデモンストレーション
しました。
ぶっちゃけ、50℃洗いのメリットとかなんて、
理解できなくてもいいんです。
なーんにも考えないでも、頭を使わなくても、
こちらがお願いしたことを、教えた通りにやってくれ、
きれいな野菜が食べられれば。
ただ、50℃洗いのメリット=汚れを落とす、
野菜などの鮮度を復活させるという理由をわかれば、
少しは手順を理解する助けになるのではないか?
と思ったんです。
私自身、目的や背景を知ることが、
理解の手助けになったことがあったという経験もあり。
なので、最初に、どうしてそれをやってほしいか、
丁寧~に説明しました。
そのうえで、(結果的には)手順を3回も実演し、
その後、同じことを一人でやってもらいました。
(私は横でつきっきりで見ていました)
でも、事前の説明は、
手順の理解促進にはつながらなかったようです…。
それどころか、教えたこともちゃんとできてないし。
ちょっと厳しい言い方になるんですけど、彼女には、
理解する力
模倣し復元する力
というもの、つまり「学習する力」がないんだと思うんです。
50℃洗いはほんの一例で、
彼女の行動を見ていると、端々にそれを感じます。
ちなみに、学習する力がない背景の一つには、
そもそも意欲がないというのもあると思うんですけどね。
そして、私が一番いやなのは、実はこれだったりするんですけどね。
そこで、ふと思ったんです。
20年超の経験を有する55歳のメイドさんと、
まだ産まれていない我が子を比較してもあれなんですが、
子どもの学ぶ力ってどう高めたらいいんだろう?って。
正直、よくわかりません。
特に小さいうちは、理屈をことばで説明しても、
わからないだろうし。
Tさんには、もしかしたら、
子どもの頃に理科の授業で、温度について学んだり、
(この国には、まともな理数科教育はないです。
全くの余談ですが、体育の授業もありません)
お湯と水を混ぜてちょうどいい温度の水をつくるとか、
そういう知識とか経験とがなかったのかもしれない。
自分自身も、子どもの頃にそんなことを習ったかとか、
そんな実験をしたかなんて、まーったく覚えていません。
ただ、お湯をつくる/使うとかって、
温度を測らなくても、一つの生活の知恵だと思うんです。
例えば、熱湯で消毒ができる、
でも、熱湯で野菜を洗ったら、どうなるの?
足を温めたい。熱湯に足はつけられないけれど、
どのくらいの温度だったら、足をつけられるかな?
どの程度、水を足せばいいのかな?みたいな。
あんまりいい例だとは思えませんが、
生活力というか生きる知恵というか、
そういったものを自ら身につけられるような、
そんな子になってほしいと願っています。
そのためには、当たり前のことなんでしょうが、
やっぱり経験って大切なんだろうなあ、とは思います。
色んなことを見聞きして、触れて、感じること。
そういう機会をたくさんつくってあげたい。
そして、「親の背中を見て子は育つ」じゃないですが、
私たちも、何かをやってみせてあげたい。
(こういうのは普段の生活から気をつけないとですよね)
でも。
色々な経験から、子ども自身が何かを感じ取り、
自分で考えて、学ぶことができるようになるためには、
私たちは親として、いったい何ができるんだろう?
というその一歩先をどうしたらよいのかわからなくて。
このことは、実はしょっちゅう、夫とも話してるんです。
うちの子育て方針は、健康第一、体力重視なんですが、
自分で考え、行動できる子になってほしいという願いもあり。
学校だとか受験だとかに限らず、子どもにとって、
よいと思える環境を与えるための努力は喜んでしたいけど、
環境ってやっぱり、一方的に与えられるだけではなくて、
自分で選んで、つくっていくものだと私は思っています。
ムスコにも、そういう意味ではたくましくなってほしい。
母の切なる願いです。
自分自身の経験を振り返ってみると、うーーん、
親や周囲の影響を全く受けてないとはいわないけれど、
自分で考え、選択する子でした。
その選択が時として極端すぎて、親が、
「どうしてこんな子になっちゃったのかしら??」
というくらい。
私の成長に、どういう願いを込めていたのか、
(はたまた何も期待していなかったのか。笑)
そしてそのために、どんな子育てをしていたのか、
一度、聞いてみたいな。
おそらく、あんまり何も考えていなかったのでは…(苦笑)
それとも、親の心子知らず、でしょうか。
里帰りしたら、聞いてみたいと思います。
***
ここからは完全に余談ですが…
Tさんには、まだ話していませんが、
5月いっぱいで契約終了とする予定です。
50℃洗いの前に、味付けのことを話していたら、
これまでどうやって日本食を学んだかの話になり、
試しに聞いてみたんです。おこがましいですけど、
レベルを測るという意味も兼ねて。
煮物ってどうやってつくるの?って。
そしたら、
「沸騰したお湯に野菜を入れて、
火が通ったら、醤油、みりんを入れて、最後に
出汁パウダーを入れます」
と言われました。
誰からもちゃんと教わらなかったんだろうな。
よくよく聞くと、出汁の使い方も何だかめちゃくちゃ。
そもそも、これまで顆粒のもの(=出汁パウダー)しか
使ったことがないらしく、彼女にとっての出汁というのは
その顆粒のものなんです。
うちは、昆布と椎茸で水出しの出汁をとっていますが、
その出汁を彼女は「昆布ウォーター」と呼んでいて、
全くの別物だと認識されているようでした。
…うーん、でも、その昆布ウォーターで、
毎日お味噌汁つくってるんだけどなあ。
一から料理を教えてください、とも言われたのですが、
(別に料理が得意なわけでもなんでもないんですけど)
正直なところ、彼女に教える気はありません。
学習能力やプロ意識の欠如といった問題もありますが、
味覚センスもちょっとね…というのもありまして。
甘いとかしょっぱいとかが何度説明してもわからない。
夫の例えを借りるなら、「醤油を入れすぎちゃって、
味がしょっぱくなったときに、そのしょっぱさを打消すのに
お砂糖を入れちゃう感じ」の味覚なんです。
しょっぱさを打ち消すのは、甘さじゃないですよね…。
こういうのって、ことばで説明するよりも、実際に食べて
理解するものだと思うのですが、わかんないみたいです。
私たちには甘過ぎたり、しょっぱすぎたりするものを
その場で試食してもらっても、返ってくるコメントは、
いつも「美味しいと思います」だし。
あなたには美味しくても、私にはしょっぱいのよ、
この味がしょっぱすぎるってことを覚えてね、と言うと、
頷くのですが、そこで思考停止してしまって、
醤油の量を減らせばいいのか、出汁を足せばいいのか、
そういうことがわからなくなってしまう。
で、醤油を使わず、みりんだけで料理します!
と言ってみたり。…あんまり美味しくなさそうだよ…。
(しつこいですが)
20年超の経験、時間と労力に対してお給料を払ってるので、
手取り足取り料理を教えるくらいなら、自分でやります。
その方が早いし、たとえ不味くても自己責任だし、
よっぽどストレスフリーですもんね。
それと、彼女は衛生の観念とかも何かズレてます。
食器用の布巾でミネラルウォーターのボトルを拭いたり、
(ボトルはいつも汚いです。拭くと黒い埃がつく感じ)
調理以外の目的で包丁を使って、そのことも問題ですが、
さらに、使った後も洗わずに食器かごに戻そうとしたり。
食材を洗うときは、ミネラルウォーター使用なんですが、
お米を研ぐのに、一番最初の水に水道水を使ったのにも
ビックリしました。
最初は水道水だけど、2回目以降のすすぎは、
ミネラルウォーターで洗うので大丈夫です、って…。
お米は最初に一番たくさんお水を吸うんだよ~、
と言ったら、え?って顔をしてました。
お米が水を吸収するっていうことを知らなかった模様。
お米の国の人なのにー?
たまたま夫も含め3人ともキッチンにいたのですが、
さすがの夫も、その瞬間を目撃して「No-!!」と叫んでました。
こういうのを見てしまうと、
もう見ない振りをするなんてできなくなってしまう…。
いくつもの出来事が重なったところに、
昨日の50℃洗いの一件があったので、さすがに無理、
と私も思ってしまったのでした。
なので、昨日から自分でお料理しています。
あれ、なんか、余談の方が長い?
まとまりのない話に最後までお付き合いくださって、
ありがとうございました~。
しばらくメイドさんネタは自粛します。