『黒猫館の殺人』読書記録 | まったり読書記録

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今日、猫の日の読書記録は、綾辻行人さんの『黒猫館の殺人』です。


無数に散りばめられた伏線大仕掛けを楽しめる推理小説です。


〈あらすじ〉

自分が何者なのか調べてほしい。記憶を失った老人の依頼が推理作家鹿谷門実のもとに舞い込んだ。唯一の手がかりは彼が自ら書いたと思われる「手記」。そこには「黒猫館」で彼が遭遇した奇怪な事件の顛末が綴られていた。舞台は東京から札幌、阿寒へ


過去に起きたと思われる事件を、『ある老人の手記』を基に真相を紐解いていくという珍しい展開です。


物語の途中で伏線が少しずつ回収されていくので、途中で読み飽きたりする心配もありません。


手記を書いた人物の謎や密室トリックなどは推理できたのですが、それだけで満足している時に明かされる大仕掛けに驚かされました。(詳しくは書けませんが、本当に『大仕掛け』です。)

手記による過去回想と現実での謎解きを交互に読ませるスタイルなので、話の内容を取り違えてしまわないか心配でしたが、きちんと区別して読める作品だったのでおすすめです。