『ビブリア古書堂の事件手帖』読書記録 | まったり読書記録

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今日の読書記録は、三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖』です。
日常の謎が題材の優しいミステリーです。


〈あらすじ〉

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋 「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは栞子と奇妙な客人が織りなす、古書と秘密の物語である。

古書には古書自身だけでなく、所持していた人の物語もある
買った古書をじっくり観察すると、背表紙の下数センチが日焼けしていない本や、小口だけが日焼けしている本、湿気を吸って少し膨らんでいる本など、色々と特徴がある本ばかりです。
どこに本が置かれていたのか、本は大切にされていたのか、なぜ持ち主は本を売ってしまったのか。
そんな古書の謎や秘密を、読みやすい軽めの文体で解き明かしていく連作短編集です。

今はもうない出版社、本の買取や売却の値段、古書店の苦労など、
古本に関しての雑学がもりだくさんです。

日常のちょっとした事件がテーマなので、鮮烈な物語が苦手な方にもおすすめです。

全7巻ほどのシリーズ作品なのですが、物語は
一冊ずつ独立しているので、気合を入れずにゆっくりと読めるのも素敵です。