バトルシップ漫画W杯フィリピン大会その22 | whitetiger-7のブログ

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キャプテンホワイトタイガー君とスペースバトルシップユーフラテスW杯フィリピン大会その22



















「幸福論」アラン先生著の第一編は、「恐怖のような強い情念(パトス)は、理性で納得できたように見えても、原因を探し出さなければ根本解決には至らない。」という事を言っているのだと思われます。

、、、アバXロー先生、どうでしょうか?

(冒頭からYouTubeの先生の助けを求めるなよ!)

、、、えーと、ここではその根本の原因をピンに例えて言っています。

赤ちゃんが泣き騒いでいたのは、肩に刺さったピンが原因だったとして、赤ちゃんを正常状態っていうんですか、普段のリラックス状態にしてあげる為には、原因であるピンを見つけ出す事が最重要課題であると言っているようです。

それから、アラン先生は第一次大戦が恐怖の連鎖で規模が拡大した。要所でピンを探す過程が必要だったのではないかと言っているように、私は解釈しました。

この編は、「名馬ブケファロス」と名付けられています。

昔むかし、マケドニア王フィリッポス2世の所に馬商人がやって来て、こういいました。

「王様、この大きな黒い馬を見てください。額の星が牛の角の形をしております。それゆえにこの馬はブケファロス(ブーケパロス)と申します。普通の馬とは違う逸材ですよ。購入されませんか?ただし、、、」

フィリッポス2世「ただし?」

馬商人「とんでもにゃーい暴れ馬で、誰も乗りこなせないのです。」

フィリッポス2世「誰も乗りこなせない?!そりゃチミ、シマ、シマウマじゃないかね!そんな馬を買ったってどうしようもなかろ!?」

すると、傍にいた若いアレキサンダー(アレクサンドロス)大王が、こういいました。

アレキサンダー「父王、私がブケファロスを見事に扱ってみせます。ついでに賭けをしましょう。そして私が勝ったらあの馬を下さいな。」

フィリッポス2世「面白い。やってみい!」

じゃーん。

アレキサンダーは暴れ回るブケファロスをじっと観察しています。

フィリッポス2世「フフフ、アレキサンダーよ、アリストテレスの教えは、果たして実践現場で役に立つのかな〜。」

アレキサンダー「ハッ!」

すると、どうだ。ブケファロスは激しい動きを止めて、しばらくするとおとなしくなったのだ。

アレキサンダー「この馬は、自分の影に怯えていたのだ。自分がこわーいというおそろしい奴だ。太陽の方向へ顔を向けてやったら、影とは自分の事だったという事を理解したのではないか。とにかくこの馬はもらいましたよ。ハハハ、ハイヤー!」

かくして、アレキサンダーブーケパロスという恐ろしい存在が誕生したという事だそうです。

というのは、アレキサンダー大王はマケドニア軍の指揮を高める為には、自らが先陣をきって戦わなければならないという哲学理念が常でしたので、激戦区には常にアレキサンダーブーケパロスがいたという事になるのではないのかな。

ブケファロス(ブーケパロス)は、インド遠征のヒュダペス湖畔の戦いで戦死したそうです。

そういう事であれば、ブケファロスはアレキサンダー大王の輝かしい戦歴の殆ど、つまりペルシャ軍とのグラニコス川の戦い、ペルシャ軍との第二戦であるイッソスの戦い、エジプト遠征でのティルス包囲戦とガザ包囲戦、ペルシャ軍ダレイオス3世との最終決戦であるガウガメラの戦い、追撃戦となるウクシオンの戦い、ペルシス門の戦い、スキタイとのヤクサルテス川の戦い、ペルシャ帝国中央アジア地域でのソグディアナ攻防戦、そしてインド遠征のヒュダペス湖畔の戦いを大王と生死を共にしたという事になるようです。

実際に、ブケファロスがそういう存在だったとしたら、やっぱりアレキサンダー大王に情念(パトス)を取り除いてもらった事に、とても喜んでいたんと違うかな。

だから、危険な戦場も常に大王と行動を共にしたんじゃないのかな。