第十五話『同胞』
―夜の港
剣を抜く鋼牙。

ザルバ「鋼牙、こいつはホラー・ライゾン」
鋼牙「分かっている・・・俺が忘れるはずがない!」

―修練場(バルチャス)
ムラサキ「何で僕達がバルチャスの駒なんだよ・・・」
ヤマブキ「バルチャスが強い奴は駒でも強い」
アカネ「じゃあヤマブキがリーダーで決まりだね」
ヤマブキ「バルチャスを制する者が最強の魔戒騎士の資質がある」

アカネ「ねぇ、見てよあいつら。僕たちを睨んでる。負けるのは嫌だよ。噂だと、これで負けたチームには鬼みたいな導師が指導につくって・・・」
ヤマブキ「大丈夫だ・・俺があいつら全員倒してやるよ」

審判「勝負有り!」
ヤマブキ「行くぞ!」
シロ&ムラサキ&アカネ「オォッ!」

―修練場居住区

ムラサキ「ホント、あっという間・・・・あんな負け方、見たことないよ」
シロ「仕方ないよ・・・相手が強かったし」
対戦したクロ組に笑われるヤマブキ組。
アカネ「特にクロ。あいつが一番強いよね」
ムラサキ「もっと・・頭を使って戦えばいいのに」
ヤマブキ「お前、生意気なんだよ!」
ムラサキ「なんだよ!」
シロ「やめろよ、喧嘩は駄目だって!」
アカネ「ホントに喧嘩はよしな!」
ワタル「最下位チームの・・・早速仲間割れか?整列!」
ワタル「俺の名は四十万ワタル。俺がお前達を指導する。今日から十日間、お前達は寝食を共にしながら騎士になるための修行を行う。訓練は厳しい!騎士の家に生まれたから必ず騎士になれるとは思うな。力のない者には人間を守ることは出来ない。騎士の資質は無い」
ワタル「小僧、修行はキツイぞ。帰るなら今だ」
シロ「俺、帰りません。俺は小僧なんかじゃない」

ワタル「その元気が何日持つかだな。質問は!」
アカネ「はい!どうして皆、色の名前で呼ぶんですか?」
ワタル「お前達は騎士になれる者となれない者に分かれる。なれない者に騎士の名前を渡すわけにはいかない・・・以上だ!」
―修練場(合同鍛錬)

子供達「ハッ!・・・ハッ!・・・・・・ハッ!」
剣術や体術の修行を積む子供たち。
―修行
ワタル「おい、どうした!お前らそんなもんか!」
ワタル「息を止めるな!吐け!!」
―修行(組み手)
ワタル「ハイッ!」
ヤマブキ「ぅ・・・ぐ」
ワタル「次ぃっ!」
ムラサキ「デヤー!うわぁーぁあ!」
アカネ「わぁぁ!」
ワタル「ソラァ!」
シロ「ぅわっ!」
―修行(水汲み)

アカネ「うっ!」

ムラサキをわざと押すヤマブキ。
魔導筆でヤマブキを転倒させるムラサキ。
ワタル「なんだ?それっぽちか・・・何してる!日が暮れるぞ!行け!!」
シロ「はい!」
ムラサキ「はい!」
―精神修行
ワタル「ここでは恐怖や雑念がお前たち襲う。心を鎮めてそれに打ち勝て」

ムラサキ「わ!」
炎の幻影に驚くムラサキ。
アカネ「う・・・うぅぅ!あっち行け!近づくな!」
アカネの前にはホラーの幻影。
シロ「アカネ!頑張れ!」
クモの幻影が這い上がり、怯えるシロ。
アカネ「こっち来るなー!わぁぁぁ!」
アカネが落ちたことで、バランス崩壊。
ワタル「惑わされるな!」
ヤマブキ「ぐぁっ!」
ムラサキ「わっ!」
シロ「つっ!」
アカネ「いってっ!」
―修練場(合同鍛錬)
子供達「ハァァァッ・・・ハッ!・・・ハッ!・・・ハッ!」
―修行(岩斬り)
バロン「ソウルメタルを操るには技や力だけでは駄目だ。想像力で持て」
岩を軽々と切るバロン。
アカネ「あ!」
ワタル「お前達もソウルメタルでこの岩を切れ!」
一同「はい!」
ソウルメタルを渡すワタル。
ワタル「どうすれば持ち上がるか、自分の心の中で想い描け!」
一同「はい!」
ソウルメタルに羽を具現化したイメージで持ち上げるムラサキ。
アカネ「うおぉお!凄ぇ!」
羽で浮かび上がり過ぎてしまい、落下するムラサキ。
ワタル「剣を操るんだ!」
一同「はい!」
―修行(水汲み)
クロ組に抜かされるヤマブキ組。
―修行
ワタル「どうした、もっと来い!」
―修行

ワタル「力を抜け!」
アカネ「わぁぁぁぁぁ」
ワタル「まだ行ける!」
アカネ「あぁ・・ぁ・・・あ」
ワタル「よし!」
―修行

アカネ「ぅぅううう」
ワタル「アカネ!しっかり持て!しっかり持て!」
―修行(素振り)
ヤマブキ「7・・・8・・・9・・・300!」
ムラサキ&シロ&アカネ「ヤー!」
ヤマブキ「1・・・2・・・3・・・4・・・5・・・」

アカネ「はぁ・・・はぁ・・・もう無理・・・ぼく帰りたい・・・」
ムラサキ「帰ったら駄目だよ。アカネが帰ったら鐘斬りは三人で戦う事になるんだよ」
アカネ「僕なんか居ても居なくても同じだよ」
シロ「そんな事ないよ」
ヤマブキ「そうだよ・・・諦めんなよ・・・なぁ、頑張ろうぜ」
女性法師と魔戒法師になるための修行をする子供達を見つけるヤマブキ。
ヤマブキ「きっと閑岱の連中だよ。魔戒法師の学校の・・・」
アカネ「魔戒法師もいいなぁ」
ムラサキ「え?騎士のほうが絶対いいいって!だって、ホラーを倒すのは騎士の仕事だよ」
シロ「魔戒法師だって同じだよ」
ムラサキ「・・・・」
女の子「俺もこっちでやる!俺は騎士になる!」
男の子「邪魔したらダメだよ、女は騎士になれないの!」
女の子「嫌だ!俺は騎士になる!」
男の子「ダメだよ!」
女の子「返せ!」
アカネ「やっぱり僕・・・頑張る!」
シロ「うん」
ヤマブキ「よっしゃー!やるぞ!」
ムラサキ&シロ&アカネ「おぅ!!」
ワタル「・・・・」

―精神修行
アカネ「ハー!」

ホラーを気合で押し返すアカネ。

クモが肩まで上がってきても動じないシロ。

ヤマブキの前には綺麗な女性の幻影。
が、ホラーと化し、ヤマブキが憑依される。
ヤマブキがシロに襲いかかり、バランス崩壊。
シロ「うわっ!」
ムラサキ「シロ、何やってんだよ」
アカネ「シロは優しいから」
ヤマブキ「どんな仲間でもホラーになったら斬る!俺は絶対に迷わない」
ムラサキ「僕も斬る」
アカネ「じゃあ、ムラサキがホラーになったら斬るからね」
ムラサキ「うん」

シロ「俺が斬る」
ムラサキ「いいよ・・・」

互いに見つめ合い、約束を交わすムラサキとシロ。
―修練場(鐘斬り)
審判「これよりサクラ組対ヤマブキ組みの試合を始める!」
審判「始めっ!」

モエギ「やっぱ怖いのはヤマブキかな・・・」
ゲッパク「バルチャスは全然だったけどね」
ヒスイ「あいつは単純だよ。倒すのは簡単」
モエギ「だよな・・・クロはどう想う?」
クロ「俺が戦うとしたらシロだ」
ヒスイ「シロ?」
クロ「あぁ、あいつは強いよ」

アカネ「うっ・・・このぉぉ!」
ヤマブキ「アカネ!」
ワタル「来るぞ!」
構えるシロとムラサキ。
シロ「イヤッ!」
審判「一本!」
ムラサキ「ヤッ!」
シロ「ヤッ!」
ムラサキ「ハッ!」
剣で鐘を鳴らすムラサキ。
審判「ヤマブキ組の勝ち!」
アカネ「やったぁー!」
一同「うぉぉおおおお!」
喜び合うヤマブキ組。
―修練
子供達「ハッ!」
―修行
ムラサキ&シロ「6・・・7・・・8・・・9・・100」
ワタル「よぉし!よくやった!やれば出来る!行くぞ!!」
―修練場(合同鍛錬)

子供達「ハッ!・・・・・ハッ!」
―修行

ワタル「よぉし、いいぞ!その調子だ!」
ヤマブキ「はい!」
アカネ「はい!」
ワタル「いいぞぉ!」
―修練場(合同鍛錬)

子供達「ハァー・・ハッ!」
―体術
ワタル「いいぞ!その調子だ」
―修練場(合同鍛錬)
子供達「ハッ・・・ハッ!」
―岩斬り
一同「ヤッ!・・・ヤッ!・・・・・ハッ!」
全員で岩斬りを成功させる。
―修練場(合同鍛錬)

子供達「ハァーッ!ハッ!」
―水汲み
全員がアカネの瓶に水を入れ、溢れる。
ヤマブキ「ウォォォォォォ!」
アカネ「ヤッター!!」
ムラサキ「やったぞー!
シロ「ヤッター!」
―合宿部屋
アカネ「僕・・・本当に騎士になれるのかなぁ」
ヤマブキ「俺は絶対になるよ。最強の魔戒騎士・・・」
ムラサキ「最強の魔戒騎士は・・・牙狼だよ」
アカネ「そういえば、牙狼の称号を継ぐ冴島家の子供が、この修行に参加してるって噂だよ」
シロ「・・・・」
ヤマブキ「きっとクロ・・・あいつだな」
ムラサキ「だったら僕がクロを倒してやる」
アカネ「魔導筆を使うのは無しだよ。反則だからね」
ヤマブキ「え?ムラサキって魔導筆使うのかよ」
ムラサキ「ただの・・遊びだよ」
シロ「クロは俺が倒す!」
アカネ「よし!明日も絶対勝つぞー!」
一同「オォ!」
ヤマブキ「ん?お前の右手の傷・・・怪我?」

ムラサキ「うん。剣の稽古をしてて・・・」
アカネ「そういえば僕もシロの背中に凄い傷があるのを見たよ、お風呂で。あの傷は何?」

ヤマブキ「傷だったら俺だって!」
ムラサキ「おぉ・・!」

アカネ「凄ぇ・・・・・僕もある!」
ムラサキ「ハハハ」
ヤマブキ「何だこれぇ~」
アカネ「かっこいいでしょ?」
ヤマブキ「シロの傷も見せてよ」
ムラサキ「あ!そうだ!そうそう!」
アカネ「ほらほら、逃げることないから」
ヤマブキ「みんな見せたんだからさぁ」
アカネ「そうだよぉ」

ヤマブキ&ムラサキ&アカネ「おぉぉ!凄ぇぇぇぇええ!!」
②へつづく。
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