牙狼~MAKAISENKI~
第四話『切札』
―闇カジノ
リリカ「フルハウス」
ディーラー「ミスター・ブラックジャガー、ショーダウンして下さい」
鋼牙「ストレートフラッシュ」
キッド「おぉ…流石はジャガーと呼ばれる男…その鋭いカード捌きで対戦相手をことごとく貪り喰うと聞いていますが・・・怖いですねぇ」
ザルバ(やったな・・・だがゲームは始まったばかりだ・・・ビギナーズラックというやつだ。これからが本番だぞ)
鋼牙(任せておけ。それより分かったか?どいつがホラーか)
ザルバ(いや、邪気が消されている・・・特定できない。この部屋に何か仕掛けがあるはずだ)
―冴島邸
カオル「うぅぅ~ん・・・コッチ!わ!」
ゴンザ「また私の負けですか~」
カオル「きゃー勝ったー♪」
ゴンザ「あ、鋼牙様。ご一緒にいかがですか?二人ですとね、どうしても盛り上がりに欠けましてね」
鋼牙「何の話だ?」
ゴンザ「ババ抜きです」
鋼牙「いや・・結構だ。二人で楽しめ」
ゴンザ「はぁ・・」
カオル「鋼牙がトランプなんてやるわけないじゃない」
ゴンザ「カオル様!」
鋼牙「・・・・・・」
ゴンザ「え?」
カオル「え?やるの!?」
ザルバ「おい鋼牙、指令が届いたぞ」
―元老院グレスの間
鋼牙「西の果ての小島に人々に死のカードゲームを挑むホラー・・・要するにギャンブル好きのホラーということで・・・」
レオ「はい、参加者達が次々と行方不明になっているようです」
グレス「鋼牙、貴方も闇カジノに参加し、ホラーの正体を暴き出し、殲滅するのが今回の仕事・・・」
鋼牙「で、勝負の内容は?」
レオ「ポーカーです」
グレス「勝負に参加するためにはホラーから送られた招待状が必要・・・」
レオ「これは本来ブラックジャガーなる人物に送られたものです・・・・・変な名前ですよね」
グレス「その男になりすまし、勝負に参加するのよ」
鋼牙「一つ問題がある・・・・・俺はそのポーカーとやらを知らない」
レオ「・・・」
グレス「・・・」
ザルバ「・・・・鋼牙、俺様が教えてやるよ」
レオ「その会場では全ての武器が持ち込み禁止です。魔戒剣はコートに隠しておきますが、正装のためコートも取られるでしょう。敵の罠の中、誰がホラーか見抜き、武器なしで挑むのは容易な任務ではありませんよ」
鋼牙「心配するな。ホラーを倒す」
―闇カジノ

鋼牙「ブタだ。また俺の勝ちだな」
ザルバ(おい!ブタは負けだ!昨日教えただろ!?もう忘れたのか?)
リリカ「流石ね・・・ギャグをかます余裕があるなんて・・ステキ」
ビッグママ「つまんないギャグだねぇ。あんた、そんなんじゃ女にもてないよ」
キッド「流石ですね、ビッグママ。類まれなる技と運と度胸を持ち、全てのギャンブラーの尊敬を集める伝説の存在・・・お会いできて光栄です」
ビッグママ「おだまり!あたしゃ口の上手い男は詰まったトイレと同じくらい嫌いなんだよ。さぁ、ゲームを続けるよ」
鋼牙「ちょっと待て!このロウソクは?」
ディーラー「大した意味はございません。皆さんの後ろのロウソクは、皆さん一人一人の寿命を表している、それだけの話しです」
イチロー「どういう事ですか?」
ディーラー「皆さんには命を担保にチップを買って頂きました。一人五千万ずつ・・・勝てば全てのチップで二億五千万が手に入るわけです」
イチロー「でも・・・負けたら?」
ディーラー「ご安心下さい。死ぬだけです」
リリカ「なんなの?バカバカしい」
キッド「まぁいいじゃありませんか。ムードを盛り上げるために色々と趣向を凝らしているんですよ。お遊びとしては悪くないと思いますよ」
ビッグママ「くだらない・・・・・さ、もういいからカード配りなよー」
ディーラー「では、ビッグママからお願いします」
ビッグママ「やっとツキが回ってきたね…オールインだ」
リリカ「ふー・・・受けるわ」
ビッグママ「悪いね・・・フルハウス。フッフッ、バカだねぇ…私にハッタリかまそうなんて十年早いんだよ」
リリカ「あら?よく見なさいよ」
カードに煙草の煙を吹きかけるリリカ。
リリカ「ふー・・・ストレートフラッシュよ」
ディーラー「ミス・リリカ、ウィナーです」
ビッグママ「はぁぁぁ・・ぁぁぁ・・・・あっあっあっ・・ああああぁぁぁ!!!」
カードに襲われ消えたビッグママ。
鋼牙(ホラーか?)
ザルバ(鋼牙、ホラーじゃない。あのカードはゲートだ)
リリカ「何?なんなの!?」
キッド「一体・・・何がどうなってるんです!?」
ディーラー「先程申し上げたとおり、手持ちのチップを全て失うこと、それは即ち死を意味するということです」
イチロー「まさか・・・本当にそんな事が!嫌だ・・・僕は帰る!!」
ディーラー「無駄です。途中危険は許されません」
イチロー「はぁ・・はぁ・・・・ぇえ?」
イチロー、部屋を飛び出すも、再び部屋に戻ってしまう。
ザルバ(厄介だな・・・結界まで張ってあるぞ)
キッド「どうやらとんでもない所に来てしまったみたいですね」
リリカ「覚悟を決めなさい。私達はギャンブラー。いつでも命がけで勝負に挑んできたはずだわ。それを思えば・・・同じことよ」
キッド「フッ・・確かに」
ディーラー「宜しいですか?ゲームを再開します」
鋼牙(さっきのがゲートだとすると、あの婆さんはまだ喰われていないという事か)
ザルバ(あぁ、その可能性は高いな・・・後で憑依させるのか、それとも喰うのか…)
鋼牙(いずれにせよ・・ホラーはこの三人の内の誰か)
ザルバ(そういう事だな)
イチロー「ツーペアです」
リリカ「フラッシュよ」
鋼牙「ストレート」
キッド「フッ・・失礼、フルハウス」
リリカ「コール」
ディーラー「ミス・リリカ様、チップが足りません。もし宜しければお貸しすることも出来ますが」
リリカ「お願いするわ」
ディーラー「その代わり、リリカ様にとって一番大事なものを担保として頂くことになりますが…宜しいですか?」
リリカ「大事なもの?」
―病院(リリカ回想)
リリカ「大輔・・・安心して・・・例え貴方がずっとこのままでも、私は貴方を見捨てたりはしない・・・愛してるの」
大輔、パソコンに『殺してくれ』。
それを見て一瞬キレるリリカ。
リリカ「さぁ、身体を拭きましょう、大輔」
―闇カジノ
ディーラー「ミス・リリカ、いかが致しますか?」
リリカ「お願いするわ。私は負けない・・」
―病院
無数のカードが大輔の病室に現れる。
―闇カジノ
ディーラー「ショーダウンを」
イチロー「フラッシュです」
リリカ「ふー・・・・・ストレートフラッシュ」
カードに煙草の煙を吹きかけるリリカ。
鋼牙「待て」
リリカ「何をするの!?」
鋼牙「やはりな・・・この煙草には幻覚剤が含まれている・・見ろ」
リリカーのカード、ブタに戻る。
鋼牙「お前の負けだ」
―病院
大輔「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
カードに襲われ、消える大輔。
―闇カジノ
リリカ「はっ!いやっ!いやっ!いや!いやっ!いやぁぁぁぁーっ」
カードに襲われるリリカ。
鋼牙(残るは二人・・・どちらかがホラーということだ)
ザルバ(あぁ・・・)
キッド「どうしたんです?見ないんですか?」
イチロー「このままで結構です。僕はカードチェンジもしません。そして、オールインします。そのかわり・・・皆さんも降りないで下さい。どうですか?」
キッド「ほぅ、面白いですね」
鋼牙「いいだろう・・・三枚チェンジだ」
ザルバ(よし!勝負時だ!)
イチロー「あの・・・レイズしたいんですけど・・・お金を貸して下さい」
ディーラー「では、貴方の大切なものを担保に頂きます」
イチロー(由美・・・)
―オフィス
由美を取り囲む無数のカード。
―闇カジノ
イチロー「レイズします」
キッド「では私も・・・コール」
鋼牙「俺もだ」
ザルバ(おい!分かってるのか、鋼牙。負けたら終わりだぞ)
鋼牙「コール」
ディーラー「ショーダウンを」
キッド「ツーペア」
鋼牙「スリーカード」
キッド「はぁ・・」
イチロー「・・・・・!!!!!」
イチロー、無言でカードをめくり、ストレートフラッシュ完成。
同時に無数のカードが鋼牙を襲う。
―異空間
ザルバ「おいおい、お前が負けてどうするんだ」
鋼牙「いや・・これで結界の在り処が分かった。このカードの中にあるはずだ」
ザルバ「なるほど、探ってみる」
鋼牙「頼む」
ザルバ「お前が最後に見たカードは何だ?」
鋼牙「スペードのナイン、ハートのエース、ジョーカー」
ザルバ「分かった」
鋼牙「さて、あの二人・・・どっちがホラーか」
―闇カジノ
キッド「スリーカード」
イチロー「フルハウスです・・・僕の勝ちだ!」
キッド「チッ!!うわぁぁぁぁぁぁ!!」
カードに襲われるキッド。
イチロー「ハッハッハハハハ・・・・・勝った!僕は世界一だ!まぁ、こうなることは分かっていたけどね!」
イチロー「ハッハハハハ・・あれ!?」
カードに襲われるイチロー。
―異空間
鋼牙「!?」
ザルバ「ど・・・どうなってる!?全員揃っちまったぞ!?一体ホラーは・・・」
キッド「フッ・・」
カードから飛び出るキッド。
キッド「フッフッフ…ハッハッハッハッ!」
鋼牙「貴様がホラーか!?」
キッド「そういう貴方は魔戒騎士ですね。最初から分かっていましたよ。断っておきますが、私はわざと負けたんです…この男に。そのおかげでこの男は最高の喜びを味わったはずです。そういう人間はねぇ・・・美味いんですよ。究極の美味だ!」
キッド「もちろん、魔戒騎士を食べるのは初めて、それもまた楽しみです」
ザルバ「ちょっと待て。まだ勝負は終わってないぞ」
キッド「どういう意味です?」
ザルバ、口から一枚のチップを吐き出す。
ザルバ「まだ一枚残ってるって事だ」
キッド「ほぅ、だがこの期に及んで勝負する意味があるとでも?」
鋼牙「俺はまだ負けてないぞ。貴様もギャンブラーならギャンブルで俺に止めを刺したらどうだ」
―闇カジノ
キッド「断っておきますが、わざと負けたりはしませんよ。貴方には完全な敗北を味わってもらいます」
鋼牙「望むところだ」
ザルバ「一つ提案がある。ジョーカーをカードに入れてくれ」
キッド「は?何故そんな事を・・・ババ抜きでもするつもりか?」
ザルバ「面白い手が出来るぜ。普通のポーカーよりもな」
キッド「フッ・・いいだろう。面白そうだ」
壁に飾ってある古びたカードを見る鋼牙。
鋼牙「そのカードで勝負だ」
―最後のポーカー勝負
キッド(バカめ・・・ジョーカーを入れて墓穴を掘ったな。エースのファイブカード・・最強の手だ・・・お前の負けだ)
キッド「オールイン」
鋼牙「コール・・・金を貸してくれ」
ディーラー「では、貴方の一番大切なものを担保として頂きます」
―カオルの部屋
無数のカードがカオルの背後に現れる。
―闇カジノ
鋼牙「勝負・・・オールインだ!」

キッド「私の勝ちだ!ファイブカード」
鋼牙「俺の勝ちだ・・・」
鋼牙、五枚のカードを投げ、ジョーカーのカードを突き刺す。
これにより結界が崩壊。
操られていた人間が元に戻る。
鋼牙「逃げろ!」
キッド「貴様っ!」
ザルバ「面白い手だったろ?」
キッド「神聖なギャンブルを!」
鋼牙「勘違いするな!俺はトランプ遊びをしに来たわけじゃない。貴様を倒すためにここに居るんだ」
鋼牙VSキッド&キッドの配下
乱闘の末、魔戒剣を取り戻す。
鋼牙「ハッ!」
キッドの配下A「ぎやぁぁぁぁぁ!」
キッドの配下B「ぐわっ!」
キッドの配下C「ぐぉぉぉぉぉ!」
キッド「ハッ!」
鋼牙「ぅぐっ!」
ホラー化するキッド。
鋼牙VSホラー・ゲノジカ
―空中戦
ゲノジカ「ウギィィィィッ!」
鋼牙「ヤァッ!」
空中で鎧を召喚する鋼牙。
黄金騎士ガロVSホラー・ゲノジカ
ゲノジカ「ウギィィィィッ!」
カードで攻撃するゲノジカ。
ガロ「ハァッ!フッ!!」
ゲノジカ「ウギィィィィィィイイイィィィッ!」
ガロ「フッ!フッ!!ハァーッ!」
ゲノジカを上空に飛ばし、一刀両断。
撃破。
―闇カジノ
ザルバ「おぉ!これは・・・」
ザルバ、先程鋼牙が投げた五枚のカードを見る。
ザルバ「おい鋼牙、ツーペアだったぞ。ババ抜きならカードでもお前の勝ちだったな」
鋼牙「どうでもいい」
―次回予告
これ以上ないどん底・・・
あとは這い上がるだけか。
そう簡単じゃないぜ!
次回、『奈落』
ほら、お前の足元が沈んでいくぞ!
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1/1 黄金騎士ガロ 魔導火 【牙狼〈GARO〉】 アートストーム 予約5月 |