守りたくて
守りたくて
守りたくて
強くなりたくて
君をいつも心に描いて
君を守る僕を願って
まっすぐに進む道が
君に繋がる
そう信じて
僕は生きてる
君の涙を
無くすことが出来なくても
君の傷を
消すことが出来なくても
その涙の跡が
乾きかけるときの
その痛みが
引きかけたときの
君の胸の穏やかさを
そっと照す小さな炎で
僕はありたい
その火を絶さぬために
僕は生きていると
そう信じたい
ホワイトスノウ・ラブソング
君は雪を見たことがないと、真顔で答えた。
「マジで?」
「うん、マジで。」
「なんで?!」
「なんでって無いんだから仕方ないもん!」
夏に出逢った僕たち。
初めて迎えるクリスマス。
雪が降るといいな、とずっと願っていた。
「何それ?」
僕の鞄にぶら下がった白いマスコットを見て、君は少し笑いながら尋ねた。
「あ、これ?フレフレ坊主。」
「何それ?信じるわけ、そういうの。」
「いや、まあなんつうか…」
「ケータイ開けば天気なんてすぐわかっちゃうじゃん。」
「わかっちゃったからぶら下げてんだよ…」
「じゃあさあ…賭けよっか。」
「賭け?」
「うん♪雪が降ったら…」
「結婚考えてくれるの?!」
「うん♪」
僕の方が5つ歳上で、彼女には先週プロポーズをしたばかりだった。
「よっしゃ!!」
「でも…」
「お?」
「雪が降らなかったら…」
「降らなかったら?」
「別れよ。」
クリスマス当日の朝。
雲ひとつない、
晴れた空。
「アウトだあ…一応向かうか…」
待ち合わせは東京タワー12時。
向かう電車の中、東京タワーはどんどん近づいてくる。
何度見ても、空は晴天なり。
東京タワー前に到着。
君はすでに到着していた。
「お待たせ…」
唾を飲み込む。
「降らなかったね、雪。別れよ。」
あっさり告げる彼女。
「雪は確かに降らなかった。でも…でも俺はお前をどうしても幸せにしたいんだっ!!」
俯いたまま、顔を上げない彼女。
泣いてるの…?
「合格~!!!!」
満面の笑みと白い紙吹雪。
二人の幸せを祝う、今年最初の白い雪。
鞄にぶら下がったフレフレ坊主。
効き目はあったみたいだ。
「結婚しよ。」
「うん♪幸せにしろよ。」
僕らは抱き合いながら、本当に降りだした雪にまだ気づかずにいた。
